弓張ノ月-居眠り磐音江戸双紙(46) (双葉文庫)

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  • 双葉社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575666724

感想・レビュー・書評

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  • 佐々木道場の宿敵である田沼意次の息子、意知が城中で佐野善左衛門の刃に倒れる。磐音一門との総力戦も読みたかったが、史実は変えようもなく予定通りの筋書きに。
    これで田沼派との争いが自然消滅的に終わるのか、はたまたもうひと騒動あるのか。
    そんな中で愛弟子二人が同時に祝言を挙げる話が進み、長いシリーズが終わりに近づいてきたことを感じさせ、嬉しいような寂しいような気分です。

  • とうとう城中で佐野の刃傷事件が起こります。
    供に紛れて城に入ったり刀を交換したりと弥助の御庭番衆としての技が光りますが息子同然の元仲間との闘いは弥助の心中を思うと辛いものがありました。
    仇を横取りされてしまったような状況になってしまった磐音もどう気持ちに折り合いをつけて行くのか。亡き玲圓との心の会話で前向きな方向に進む道を示されたけれど、やはり死者との交信は読んでいてテンションが下がります…。

  • 居眠り剣法の達人、磐音のシリーズ46作目にして、物語の大きな転換点にあたる一冊だ。
    歴史上の刃傷事件が起きるこの日、誰々はどこで何をしていて、という各登場人物の日常が、くどいくらいにいくつも描かれ、その回り道をする感じが、いよいよその時が迫る、という緊迫した雰囲気を盛り上げる。
    歴史上の刃傷事件、史実ではあるのだけれど、日本史の授業ではさらりと流されたのかあまりしっかり学んだ記憶がない。
    そのため、あまり余計な先入観なく、物語の大きな契機として読めた。

  • 物語の大きな転機になる巻だったんじゃないかと思います。

    さ、佐野さんっ!な、なんてことを!

    そう思いながらWikipediaを見てしまいました。

    歴史にそった出来事だったのですね。

    最後は、山形の奈緒が心配になりました。

  • 2020.05.26読了

  • こんなご時世なんで爽快な物語を、と思ったがいつに泣く重たい巻で読み進めるのに時間がかかったなぁ。

    ついに、史実に基づくものであるが、田沼親子に陰りかともる出来事が起きた。物語がまた動く。
    それにしても弥助の活躍と言ったら、目立たないけどめちゃくちゃ重要な役割

    2020.4.4
    46

  • 実際に、佐野某が起こした城中の刃傷事件の後先。
    そこに磐音というフィクションをうまく絡めてまとめあげる手法はさすがです。

    田沼の時代の終わりが、少しずつ見えてきたようです。
    それはすなわち、磐音たちの平和な日常を意味します。
    山形で苦難に出遭う奈緒さまも、山形を去る決意を固めました。
    そのままでは終わりませんよね!

    残り5冊。
    大団円が待ち受けていることを願って、いざ次巻へ。

  • 最終巻で

  • ついに田沼意知様、佐野様の刃に倒れる。
    物語が急速に動き出した。
    弥助さんの影の活躍が小説らしくワクワクしました。
    松平の殿様もひとまず安堵だ。

  • 「居眠り磐音 江戸双紙46 弓張ノ月」を読んだ。大団円に向って大きく動き出したか。しかし、奈緒かあ。こっちもなんとかしないとね。以前は磐音に新刊が出ると何をさておいても読んだもんだが、最近はそうでもなくなってきてしまったな。いつの間にか47、48と二冊も未読がたまってる。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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