- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582855609
作品紹介・あらすじ
一〇〇年を振り返るだけでも、韓国併合や三・一独立宣言、朝鮮戦争、拉致問題など、日本と朝鮮の間には、大きくて重い歴史がある。だが、この歴史を、私たちはどれほど理解しているだろうか。韓国・北朝鮮とのこれからを築くうえで、日本人として、知っておきたい六つの論点を読む。
感想・レビュー・書評
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著者は、2010年『日韓併合は無効であった』という(「日本国憲法は、占領下に押しつけられたから無効」に等しい身勝手論法)日本の“良心的”学者・文化人、韓国の著名人(韓国人に良心派は無い)による決議の署名者の一員。日帝に朝鮮民族が存在をかけ抵抗してきたとの史観では、半島の正統政府は曲がりなりにもパルチザン活動をしてきた金日成王朝北朝鮮にならざるを得ない。偽者説を気にして金日成の出自や経歴を長々と検証し本人と断言するが、政権には別に正当性というものがある。
女子初潮年齢16歳以上、併合時代にはるかに劣る栄養。民を貧しくして反逆が起こる余地をなくしている。
「朝鮮戦争時、日本の基地から発着する米軍爆撃機を(テロで)止めてもらいたいと、朝鮮人は願った」、と完全に(韓国ではなく)北朝鮮の立場に立っている。総連がそれをすれば、良くて韓国の収容所、下手すると(戦争が本州に波及し)ジェノサイドとなったろうから、日本共産党にコミンテルンから公然指令がいったが(『国際派・所感派』分裂って知ってる?)インテリだけに命が惜しい共産党員は代わりに日本の交番を襲い、「警察予備隊」が必要とされた。(『メーデー事件』までは党員の半分以上は朝鮮人だった)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本よりになり過ぎていない日本と朝鮮の明治以降の関係を知りたくて読みました。解りやすく事実関係を知ることができましたが、新書だから仕方がないことですが、もう少し戦前に詳しく触れてあればと思いました。
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本書はロシア史の専門家が日韓関係の講義を行い、それをまとめたものだそうだ。一般人を相手の講義であるだけに、わかりやすくまとめていると感じた。
第1章の「日清・日露戦争から韓国併合まで」については、司馬遼太郎の「坂の上の雲」の「司馬史観」を否定的に取り上げているが、それにしてもなぜこの時代に日本は「韓国併合」まで突き進んだのかの理由についてあまり触れられていない点が物足りなくも感じた。
第2章の「3.1独立宣言」は、他の歴史書ではわずか数行しか触れられていないこの宣言を、詳細に言及している点は興味深く読めた。
それ以降の「金日成」や「朝鮮戦争」「金正日」等の内容は、事実関係の紹介という内容で物足りなく思えた。
もっと「日本と朝鮮の関係」の深い考察が望まれると思えたが、それはまた別のテーマになるのだろうか。
日本と韓国・北朝鮮の間には、現在でも時々に日本の政治家が「問題発言」を発信するなど、深い怨念に似た感情が底流では流れているように思える。
この関係を解明するためにも歴史の紹介は欠かせないとは思うが、本書の内容は、いくつか興味深い項目もあったが、全体としてちょっと物足りない。 -
日清、日露の戦争の意味、換言すれば大日本帝国の狙いがどこにあったかを、朝鮮に対する占領政策に絞った記述が斬新だった。司馬史観への批判から入っているのは、冗長であると感じられた、司馬史観批判なるものが「歴史観」として取り上げられることは、多々あるが、小説を文学として評価せず、思想として評価するのはお門違いである。現在の共和国の政治がいかに日本で理解されていないか、入門書の一冊に入れたいと思う。
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長年にわたり朝鮮半島を研究してきた著者だけに、思っていた以上に朝鮮の人々側の視点を交えながらまとめてあるように思えた。それでいて、決して過去の償い的に朝鮮のあり方を擁護するばかりでもない。現代の北朝鮮に対しても、わけのわからないことばかりするテロ国家という見方はしていない。そういった点で非常に誠意ある書だと思う。
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【要約】
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【ノート】
・日経アソシエ7月
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2011-5-24
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朝鮮人は日露戦争を一緒に戦ったのに日本人に裏切られたという感覚が強い。日本は朝鮮の主権を奪うために日露戦争をやった。朝鮮の独立を守るためにロシアと戦うなんてのはただの口実に過ぎない。
金日成の共産主義は民族的共産主義。
1945年10月15日には、在日の朝鮮人連盟が結成される。
毛沢東はアメリカは原爆を持っているが、共産中国としてはアメリカと一戦交えて、引き分けに持ち込まなければこの世界に存在する権利を獲得できないと考えていた。そのために一番都合が良かったのが朝鮮半島。ソ連と一緒に戦えるから。