勝てば官軍(新装版)

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584139073

作品紹介・あらすじ

勝てば官軍、負ければ倒産
ビジネスは勝たなければ価値はない

ビジネスマンが生き残るための「藤田式」勝利の哲学
バブル崩壊後のデフレ期が始まった90年代から現在までの「失われた30年」を予測するべく描かれた日本経済再生への処方箋。いまだ色褪せない藤田田の「舌鋒」が装いを新たに今、よみがえる! いつの世も成功するための変わらない「勝利の法則」がここにある。藤田田が自ら立ち上げた会社組織とは、また会社人とはどうあるべきかを赤裸々に語りつくした本書。勝てば官軍、負ければ倒産——優勝劣敗のビジネスに伝説となった藤田田自らが「成功哲学」をわかりやすく解説。グローバルな時代だからこそ日本文化の特質と30年先を見据えた視野の大切さを説く。ビジネスでは「絶対に勝たなければならない」という危機感を持つビジネスマンには必読の書だ。

〈推薦〉

「無理は通すためにある。極端は振り切るためにある。顰蹙は買うためにある。アップデートし続けた者のみがビジネスを制する」
幻冬舎社長 見城徹氏

「メモこそが、日々を、事業を、そして人生を切り拓く最強の剣である。藤田田社長の成功と生き様が、全てを物語っている」
SHOWROOM社長 前田裕二氏

感想・レビュー・書評

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  • 「勝てば官軍」というと、なにかむきつけな感じがするかもしれないが、そうではない。ビジネスは勝たなければ価値はない。人生もまたしかり。
    (引用)
    勝てば官軍(新装版)、藤田田(でん)著、KKベストセラーズ、2019年、7

    いま、経営本と言えば、哲学やVISIONを社長と社員と共有すること。また、いつも感謝の心を持つなどの類が多くを占める。
    もちろん、私は、これらの本を否定するわけではない。むしろ、「心の時代」と言われる現代社会において、求められるのは、社員と顧客、双方が幸せになることであろう。
    顧客を創造し、幸福を追求していくことこそが企業の持続的な繁栄につながっているということは、大いに共感できるし、私も実践していきたいところだと感じている。
    しかし、藤田氏の本は、これらの経営本と一線を画す。そこには、現場で戦ってきた一人の男の想いが綴られている。そこに、「綺麗ごと」はない。
    この本の復刻版が出版されたということは、藤田氏の考え方、数々の経営手法、そしてリーダーとしてのありかたに至るまで、今の時代にも求められているということであろう。

    不思議なことに、本を読み始めると、藤田氏の情熱が溢れ出し、その情熱が瞬時に読者に伝わり、藤田ワールドに引き込まれる。まるで、藤田氏が目の前に立って、熱く話しかけているかのように。

    なぜ、引き込まれるのか。

    藤田氏にとって、経営とは、「戦い」なのであろう。その戦ってきた姿、そして勝ちにこだわる姿は、共感を覚える。と同時に、改めて経営の難しさも教えてくれる。

    なぜ、藤田氏は、ここまで戦い続けたのだろうか。

    きっと、藤田氏の根底にあるのは、アメリカや西欧文化の良いところを日本に取り入れ、「日本をもっと豊かにしたい」という想いがあったのだろうと思う。

    では、なぜ、藤田氏は、勝ちにこだわり続けたのか。

    藤田氏は、自分が勝たなければ、いつまでも諸外国から日本が取り残され、私たちの暮らしが豊かにならない。だからこそ、変えていかなければならない。という、壮大な使命がったのではないだろうか。

    マクドナルドやトイザらスを日本に広めるなどした藤田氏は、残念ながら、もう、この世にはいない。
    しかし藤田氏の遺した言葉や考え方は、これからも本書を通じて広く伝えられていくことだろう。

    藤田氏が設立した「日本マクドナルド株式会社」は、アメリカで開かれたマクドナルド世界コンベンションで「世界一」だと紹介された。

    ビジネス、そして人生は勝たなければ価値はない。

    そう教えてくれる藤田氏の考え方を、今度は、「今を生きる」私たちが実践していかなければならない。

    それが、牽いては、社会が、そして日本が豊かになることにつながるから。

  • 経営者を志す者であるなら必読の一冊だと思った。
    ただ本の中でネット通販や配信映画を全否定している下りがありこれらが主役になる時代は来ない、みたいな予言をしていて偉大な経営者も読みを誤るのだなと妙に安心。

  • 藤田さんの「ビジネスに勝つ」という強い気概が伝わってきた
    でも新卒の私には少し早かったかも?
    経営者とか、もうちょっと高い視座を持てるようになったらもう一回読みたい

    儲けやすい女と口を狙え
    いろんな思考を知るために外国語に強くなれ
    トップに立つものには本来それだけの知識と経験があるはずなのだから最前線で働け
    ビジネスは時間✖︎努力が巨大なエネルギーになっている
    一振りで満塁ホームランは狙うな
    成功の秘訣は才能と努力、プラス運

    ここら辺は今でも通ずる部分があって、改めてそうだなぁと思えた

  • 胸に刺さった一言を。
    ビジネス人生は長く、継続力が大事という。
    まさにこういうことなんだろうな。

    「ビジネスに満塁ホームランはない。 成功させるには「時間×努力」これしかない。」

  • 毀誉褒貶っぷりが伝わってくる一冊。

    現代だと炎上しかねない記述も多いのだが、それにも増して先見の明に驚かされる。

    例えば、コンピュータ時代を予見(若き孫正義氏に米国でコンピュータを学ぶことを勧めたエピソードは有名だ)、物流時代の到来を示唆(まさに現代)、アニメ制作の海外発注(すでに実現している)……。読んだら驚くばかりである。

    よく簿記不要論者と要非をめぐって議論になるのだが、藤田氏も本書で「簿記三級は必須」と強調している。”銀座のユダヤ人”とまで呼ばれた著者が言うのだから間違いない!!(そもそも学ぶのにそんなに時間かからないからやったらいいのに……)

    「予言者」という意味ではドラッカーも凄いのが、藤田田氏の場合、もっと具体的で分かりやすい。発刊当時に読んで実行すれば、ひと儲けできたかも(笑)。

  • ・ビジネスは、1サイクル30年。
    ・自分で作って、自分で売る。

    ・宇宙は、すべて78:22に分割されている。
    ・金持ちの間で流行するものは、息が長い。

    ・商売とは、他人の金を巻き上げる事。
    ・「女」と「口」を狙え。

    ・数字に慣れ、強くなることは、金儲けの基本。
    ・万能であると思い込んでいる社長は、必ず失敗する。

    ・ビジネスに成功するには「時間×努力」が巨大なエネルギーになる。
    ・上手くいかない時は、深呼吸して、頭に酸素を送り込む。

    ・仕事が成功巣rかどうかのサーチライトは2つ:
     1)西欧化の方向に向かっているか?
     2)時間節約の方向に向かっているか?

    ・皆が、ハンバーガー大学卒
    ・自分の会社に必要な人材を育てる教育機関を作ればよい。

    ・1%を狙ってビジネスが成立すれば、充分ペイする。
    ・政府の審議会等、一切断る。

    ・緊急非常事態になってくると、議会制民主主義では何の役にも立たない。

  • チョイと時代がズレがあれど、パワフルな経営者イズムが元気をくれる。世の中の役に立ち、会社を存続させスタッフの幸せを永遠にする事が代表の役割であるとしみじみ感じる。
    一番は、金に汚いも綺麗もない(笑) しかし、真っ当に稼ぎたい、私は。 だから、弱いのだろうか?

  • ・英語、簿記は必須。
    ・メモを取る習慣
    ・書類は1週間で全て捨てる。即決即断
    ・ビジネスに満塁ホームランはなち
    ・人間の欲望を考えればビジネスはいくらでもある
    ・人生を楽しませるものを考える。ピラミッドのホテル
    ・孫正義に、インターネットを学ぶよう導く
    ・ハンバーガー大学。学歴は記録すらしてない

  • 2019/07/15蔦屋
    うちのゼミの先生(学部のときのね)なんかもそうだけど,20数年前に言ったことが,今でも十分通用する先見の明は,すごい.
    うちの先生なんか,国立大学で新しい学部つくって,ちゃっかり初代学部長に納まったし,行動力ある人は,やっぱり,言うことにも説得力がある!
    ●外国語に強くなれ
    I is ninth
    ●24時間メモを取れ
    ●天領か親藩か、外様かで消費動向が異なる
    ●ビジネス成功のサーチライト
    ①西欧化の波に乗っているか
    ②時間節約の方向に向かっているか
    ●京都の昼寝一年、田舎の三年
    藤田田と孫正義
    ●頭脳の代わりをやる企業が伸びる

  • 1996年の藤田田の経営論というかエッセー。2020年に人手不足になっていることを読みきっている点やコンピュータによるデータ処理の重要性、規制緩和の遅れ、デフレの継続を読みきっているところがすごい。彼の経営スタイルとしては、西欧化、効率化の流れに乗ったものを日本に紹介していくというものまた個人の沿革も中学浪人、終戦前に旧制中学にて軍国批判、東京大学時代は太宰治と死の直前まで飲み友達、光クラブのおそらく出資者、GHQに入り込み商売を行い、マクドナルド、トイザらス、タイラックを導入。

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著者プロフィール

藤田田(ふじた・でん)
1926(大正15)年、大阪生まれ。旧制北野中学、松江高校を経て、1951(昭和26)年、東京大学法学部卒業。在学中にGHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立。学生起業家として輸入業を手がける。1971(昭和46)年、世界最大のハンバーガー・チェーンである米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に大第1号店をオープン。日本中にハンバーガー旋風をまき起こす。わずか10年余りで日本の外食産業での売上1位を達成し、以後、トップランナーとして走り続ける。1986(昭和61)年、藍綬褒章受章。1989(平成元)年、大店法規制緩和を旗印に米国の玩具小売業トイザラス社との合弁会社「日本トイザらス(株)」を設立し、全国展開した。社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会初代会長。創立30年にあたる2001(平成13)年7月26日、日本マクドナルドは店頭株市場に株式公開を果たした。2004年4月21日逝去(満78歳)。著書に『ユダヤの商法--世界経済を動かす』(小社刊)など多数。

「2022年 『漫画版ユダヤの商法 君たちはどう稼ぐか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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