活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫 ほ 4-4)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591159996

感想・レビュー・書評

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  • 作品の中で無くなる方に想いを馳せる事が多くて、何となく切ないシリーズでしたが、今作は前に踏み出す力に満ちた内容でした。
    暖かく優しく力強い素敵な物語で、最後なのが寂しいです。

  • シリーズ4作、最終巻。
    最後まで飽きることなく読み終えられました。
    なかなかないですよね、この感覚。
    作者は、随分勉強したんでしょうね。
    思いもよらず、大切な人と生きていく上で大事にしたい言葉を、年末最後の一冊でもらいました。331p

  • 活版印刷三日月堂、完結編。
    学生時代の恋人の一言がきっかけで前に進めない主人公が気になる相手とともに古い木口版の星座早見盤を復活させようとする「星をつなぐ線」、大学のゼミで気の合わない相手と組んで雑誌を作ることになってしまった主人公の成長を描く「街の木の地図」、古書店の店主の過去を描く「雲の日記帳」、そしてやっと弓子が主人公となった「三日月堂の夢」。

    シリーズには少しずつ前編とつながりがあるのですが、最終話には懐かしいひとたちのその後も少し描かれていて、いい感じでした。

    最後少し泣きましたね。不器用な主人公たちの幸せが嬉しかったです。

  • 三日月堂の第3巻
    優しいストーリーで、和みます。

  • ほしおさなえさんの「活版印刷 三日月堂 雲の日記帳」読了。シリーズ四作目、名残惜しくも最終巻です。良かった。今はただ、温かい余韻に浸っています。三日月堂の平台の修復や木口木版の話「星をつなぐ線」、大学ゼミの雑誌作り「街の木の地図」、古本屋と雲の思い出を綴った「雲の日記帳」、弓子さんと三日月堂の未来を思い描く「三日月堂の夢」の四編です。これまで三日月堂に関わった人がたくさん登場して、懐かしかった。みんな自分の道を歩んでいくんだなと嬉しくなりました。弓子さんと三日月堂のこれからも、別冊で読んでみたいなぁ♪

  • こんな風に人の想いが繋がっていく、繋げていける弓子さんやまわりの人がとても素敵だなぁ。

  • 前巻の時に、平台印刷が、今後の物語のキーワードかなと思っていたけれど、期待通りの物語が読めて嬉しかったです。弓子さんは相変わらず物静かだけれど、今回は強い意志がここかしこに顕れていて、活版印刷の未来は頼もしいと感じられる終わり方でした。
    それにしても、まだお若いのに、熟年男性のあの世代の頑固さとか、意地、プライドなどを含めたエピソードなのに、それを表現するのが巧みな作家さんですね。
    弓子さん、悠生さん、楓さん、ハルさん、三日月堂に関わった全ての人たちが愛おしいです。

  • 面白かったです。
    もう読めないのが残念。

  • ちょうどキトラ古墳に行ったばかりということもあって、とてもタイムリーだった。あと八木重吉の一番心に残った詩が引用されていたのも印象的。
    ラストはちょっと都合良すぎな感じはしたけれど、印刷の歴史も知ることができたし忘れられないシリーズになった。

  • 図書館より。

    シリーズ完結。もう、涙なくして読めないよ!読んだけど(笑)
    最後はシリーズ通して出てきた人が皆出てきたのかな。最終巻って、やっぱりさびしい。でも、好きだから読みたいんだよね。なんだ、この気持ち。
    活版印刷っていいなぁ。私もワークショップやってみたいよ。

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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