死んだかいぞく (ポプラ社の絵本 70)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 162
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591160145

作品紹介・あらすじ

「死」を見つめて、「生」を考える絵本。この絵本で、あなたはどんなことを感じますか?

好き放題に生き、欲しいものをすべて手に入れてきた海賊が殺され、海に投げ出されるところから、この絵本は始まります。海の生き物たちが、海賊から宝石や服や、爪や目をとっていくと、海賊の心変化が生まれますこの本を読み、死ぬって何? 生きるって何? と親子で話してほしい、そんな絵本です。

感想・レビュー・書評

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  • 人も死ぬし朽ち果てる。子供が死を考えるきっかけになればと思います。私は好きです。

  • 海賊は、最後、骨になってしまうのだけれど、
    それは死んだってことではないような気がした。

    どんな姿になっても、だれかのなにかの役に立っているのかな。
    こどもたちに読み聞かせたいなと思った。

  • 刺された海賊は海に放り投げられた。
    サーベルが体に貫通した状態で、
    どんどん海に沈んでいく。
    死んでも魚たちに蔑まれる海賊。
    救いはあるのか?

  • 大きな刀で刺されて海に放り投げられた海賊が、
    海底に沈んでいくまでの過程を描いたものなんだけど、
    鮫に被っていた帽子を取られ、
    歯が抜け落ちた年寄りの魚に歯を取られ、
    鱗が一部分剥がれた魚に、補修用に爪を取られ、
    アンコウに目玉を、タコに髪の毛を取られる。
    そして・・・・・

  • 読了

  • 表紙の絵がガイコツだけで特徴的だったので、図書館で借りた絵本。
    タコが海賊の髪の毛をもらっていったシーンは面白かった。
    小学校高学年での読み聞かせにちょうどいいかもしれない。

  • 息子7歳7か月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    何度も読む(お気に入り) ◯
    ちょうど良いボリューム ◯
    その他

    死んで海に沈んで行った海賊のお話。
    深い海の底へ辿り着くまでに、いろいろな生き物の一部になる海賊。

    歯や目玉が、生き物たちの一部になっていく様子が息子には「怖い」印象だったらしい。

    追記
    最初は興味なさそうにしていた息子でしたが、毎日一度は読んでいました。
    何か感じるものがあったらしい。
    (◯一つ追加)

  • とても良かった。話が深い。
    図書館で夫が選んで息子に読み聞かせ、すごくいいから読んで!とお勧めされ、わたしも息子に読みきかせ。
    全てを理解するのは難しいけど、息子もなにか感じてくれたらいいなと思います☠️

    4歳2ヶ月 / おとこのこ

  • 刺された海賊、海に落とされる
    サメが帽子を欲しがる。
    渡したくなかったけど、体が動かず、持っていかれてしまう。
    しわしわのさかなには歯を、青い魚には爪を、ちょうちんあんこうには目を、たこには髪を持っていかれる。
    お腹の空いた大量の魚に体を食べさせてあげる。
    生きている間は自分がお前たちをたくさん食べていたのだから、と
    最後は骨だけになって、更にサンゴに…。

    だんだんの体がグロテスクなことになっていくはずだけれど、グロさはない。
    死んでいるけれど、意識はあるせいか、怖さはない。

    最初は体の一部をあげるのを嫌がるけれど、だんだんと死んだことを自覚して、自分が持ってても仕方ないと思えるようになるのが、悟りを開いているよう。

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著者プロフィール

1967年生まれ。1994年から2年間、世界各国を旅し、そこで出会った人びとを描く。書籍の挿画、CDジャケットなど幅広い分野で活躍。旅の経験をもとに『ヒマラヤの下インドの上』(河出書房新社)を出版。絵本に『そらのいろみずいろ』(小峰書店)『死んだかいぞく』(ポプラ社)、さし絵に『今日』(福音館書店)『くじらの歌』(岩波書店)等がある。

「2023年 『「せかいのあいさつ」シリーズセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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