読む筋トレ (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594062170

感想・レビュー・書評

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  • 「なりたい姿/ありたい自分をどれだけ明確にイメージし、それを元に明確な目標を掲げて、そしてどんなに小さくても最初の一歩を今すぐに踏み出すことが成功の秘訣だ。」

    これはいろんな成功本や自己啓発書に必ず書かれている内容だが、これをダイエットや筋トレに持ち込まないことが「挫折ビジネス」に分類されてしまっている根本的な理由だというのが筆者の主張だ。なるほど、たいていの人間は痩せられたらいいな、筋肉ついたらいいな、という、いい加減で弱い思いで始めるから安直な手段に手を出し、そして必ず挫折する。理由は簡単で、続ける理由がないからだ。私自身が、筋肉を鍛えるために筋トレするのは嫌だと常々言っている理由はここにある。どんなに簡単な方法であれ、時間を作ってカラダに負荷をかける行為の目的地が「筋肉を鍛える」だけでは何のプレミアムもなく、続くはずがないからだ。

    また、体を鍛えることで自分に自信が持てて、仕事もプライベートも前向きになり、明るい人生が待っているという意見も、脳科学の分野で最近研究が進んでいる分野だ。これは私が既に読んだ幾つかの本でも同様の内容が語られていた。何も体格が良くなるから見栄えが良くなり自信がつくというだけではない。自分自身が自ら筋肉に働きかけることで大きさやシェイプを変えていくことができるんだというセルフコントロールの体験が、その人の自信を変えていく。健全な精神は健全な肉体に宿るという昔の人の主張は正しかったのだ。

    筋トレを始めるための心構えや、ダイエットに逃げる行為がいかに無駄なのかを知るにはとても良い本だと思うし、勇気を与えてくれると思う。

    しかし。。。この本はおそらく、筆者のやっている筋トレサイトならびにオンライントレーニングサービスへのバイラルだ。実際に確認はしていないが、書かれている内容の細切れ感やストーリー立ての弱さを見てもおそらくこれはブログ記事やSNSへの投稿内容の焼き直しと思われる。

    導入部分で、筋トレ継続にはいかにセルフマインドコントロールが大切かを徹底的に訴え、それを自分のやっているサービスでも最初に必ずやるとチラリと匂わせ、最後の2つの章に具体的な軽い負荷でのトレーニングの方法とユーザーの体験談が書かれており、そして最後に今回のトレーニング動画のURLを貼るという周到ぶり。読み終わった頃には、私も今すぐにこのサイトにいってみたい気分にさせられた。これを物理本とKindle本の両方で展開し、さらにKindle本では送客効果の高さをにらんで徹底的に値下げしてバラマキまでやるあたり、裏側にその手のプロがついている可能性が高い。マーケティングとしては大成功だろうし、きっとこの本の売り上げもかなりのものになっただろう。


    しかし、書いてあることはしごく真っ当だし、トレーニングを続けたいと思っているのにいつも続かない人が読むには最適だと思う。自分の場合まさに明確なイメージ=筋トレを続けるための揺るぎのない理由がないままに始めるから続かないんだと思うし、逆にスノーボードしている頃はオフに走ったり室内に通ったりするのは普通に続いていたあたり、何をしたいのかが明らかになりさえすれば誰でも継続できるんだと思う。

    継続は力なり、とは良くいうが、継続するのに必要なものを徹底的に考え抜くことこそが、その力を手に入れる近道なのだと思う。さて、私自身はどうだろうか?

  • 筋トレを続けるにはどうしたらいいのか。その答えがこの本には詰まっています。
    結局はモチベーションに頼らずいかに習慣化するかが重要です。
    『小さな習慣』などの本にも通づる内容です。
    そしてそれは筋トレに限らず、仕事や趣味、資格取得など、色々なことに当てはまります。
    最終的には人生を前向きに生きることに繋がるのではないかと思いました。

  • 心に響くフレーズ
    ① ボディデザインは究極のファッションである。

  • この本を読めば、必ず筋トレしたくなります。筋トレしようかな?と少しでも思ったら、この本はほんと、お勧め。いままで、続かなかった理由も含めて、理解でき、今度こそ行けるぞ!という気持ちになれます。後は実行するのみ。

    以下注目点
    ・世の中の普通の人と同じことしかしていなければ、普通の人にしかなれません。
    ・自分は逃げたという記憶が残る。
    ・夢中になることが効果をあげるうえで重要。
    ・目的に手が届きそうなことを実感している瞬間が集中しているとき。
    ・やるか、やらないか。ただそれだけ。
    ・最初に行動を始める。その行動を続ける。最後まで行動をやめない。これが、最低限、かつ唯一の成功条件。
    ・自信を確信に変えていくことが重要。確信とはやればできると思う状態になっていること。
    ・確信を得るためには、目的達成までの始まりから終わりまでのプロセスをはっきり見通せばよい。
    ・道の途中であっても、確信を得て自信に満ちあふれた生活は、とても充実したものになる。
    ・村上春樹。生活リズムを決してくずさない。朝4時起き、午前中 小説執筆、午後トレーニング、翻訳作業。夜8時か9時に就寝。
    ・失敗を恐れることが、効果的なアクションやチャレンジができず、失敗につながる。
    ・考える人は目的が明確。目的に到達する最短コースを常に考えている。悩む人はここが曖昧。
    ・理想がないとき、目標が見えないとき、ひとは悩みます。
    ・理想があり、目標が明確なとき、人はその実現のために考えます。
    ・目標は、わかりやすく!前向きに!そして、 はっきりと!
    ・筋トレをする時は、一回一回の動作に集中して、どの筋肉を自分が使っているのか、どの筋肉に刺激を与えて鍛えようとしているのかをしっかり意識する。
    ・毎回力を出し切る。
    ・眠っている筋肉を起こすには、2ヶ月位かかる。
    ・大筋群を先に鍛えよう。脚、胸、背中。
    ・ダイエットは挫折ビジネス
    ・夜より、昼のほうが交換神経が活発なので、より運動の効果が得やすい。夜でも、筋トレタイムを同じ時間に設定すると、そのリズムに合わせて交感神経が活発になる。
    ・インターバルは60秒から90秒
    ・こうすればできます。

  • 時間があれば

  • 何冊か筋トレ関連の本を買ってきた森俊憲さんによる、読んだ上でやってみようという気にさせる一冊。1日5分という最小単位からはじめられるボディデザインだけに、これはやるしかありません。

  • ジムに通ってますが
    精神論的な話が大半であり
    具体的で有益な情報は得られなかった

  • Kindleで安かったので購入。
    20年近くジムに行ってる身ですので中身は全部知ってることだった。書いてあることにはだいたい賛成。筋トレは身体と心にいい。
    ジム休会中で家トレの方法が間違ってないのを確認出来たのでよかった。

  • 目新しいもんはないけど、いろんな事を思い出すからたまには筋トレ本も読まんといかん。

    努力を継続させる事でしか成功はなく、成功を繰り返す事でしか自信は生まれない。

    このプロセスを回す事で目標を達成することが出来る。

    筋トレは、これを実感.体感出来る身近で簡単な方法だ。
    しかも誰でもいつでも始められるし、誰がやっても結果が必ず出る。

  • ボディデザイン
    体の前に心
    高い美意識

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著者プロフィール

ボディデザイナー。株式会社ボディクエスト代表取締役。これまでに10,000名以上への体型管理カウンセリングやパーソナルトレーニング指導を行い、自社で提供するオンライン支援サービスには国内はもとより海外在住の顧客も多数。その他、企業向けの健康指導や講演、また各種メディアの監修・モデル等幅広く活動中。

「2023年 『絶対に腹を割るための 2週間本気トレーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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