夜の経済学

  • 扶桑社
3.25
  • (12)
  • (36)
  • (52)
  • (15)
  • (7)
本棚登録 : 451
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069162

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 期待はずれ

  • 東大卒の明治大学の准教授が監修しており、なかなかここまでやるか〜という事が書かれている。

    都道府県ごとの風俗の値段の適性値段の式や、東大女は学校で彼氏を作らないとあとが大変など。

    割り切りの女についてもかなり触れている。店舗型より割り切り型で働き女性のほうが低学歴でコミュニケーションを求めない人が割り切りをやるとある。男性も同じで箱型は大卒が40パーセント以上利用するが割り切りは1割を切るなど。

  • カタログ取る際、カバー写真に目を奪われたので、読んでみた。夜のお仕事をしてる人は、やはり経済的に追い詰められてる人が大多数と読んで、一女性として、考えさせられた。

  • 経済学の飯田先生と社会学の荻上チキさんの著書。
    ヤバい経済学インスパイア本だけど、SPAでの連載が元となっている点でやや下世話な話題。
    なかなか世の中に公的な調査データのない分野にちょっとした切り口を入れた点は興味深い。
    分析自体は基本的に回帰分析のみだが、係数の解説などは冗長な気がして、分析結果の魅せ方が難しいという点で参考になった。
    ちょっとした暇つぶしネタかなぁという以上の感想はなかったが、まあまあ面白い。

  • データサンプル数に問題があることは著者たち自身も告白しているが、そのデータを用いてどのように考えるかには非常に参考になった。
    エラーを見つけるための統計、のような考え方は評価したい。

  • 『夜の経済学』
    著者:飯田泰之
    著者:荻上チキ
    装丁:岡睦 (mocha design)
    表紙絵:チカツタケオ
    撮影:難波雄史
    図版:松崎芳則 (Muse Graphic)
    DTP製:株式会社 Office SASAI
    出版社:扶桑社
    判型:四六判
    定価:1430円(本体1300円+税)
    発売日:2013/09/26
    ISBN:9784594069162
    https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594069162

    【軽いメモ】
     一般向けに易しく書かれている。経済学に限定するより、社会科学の啓蒙書という方が自然かも(啓蒙より、データの提供とか、偏見の中和とかのほうが主眼)。
     風俗産業や貧困層などの世間実態が知られていない分野・階層(または、誤解が多い分野)にフォーカスしている。本書は、データをもとに議論するための、「たたき台」の本とのこと。

    【メモ】
    ・日本国内の風俗産業の市場規模は数兆[円/年]
    ・「夜」の世界に光を照らせ --『夜の経済学』著者・飯田泰之氏インタビュー (SYNODOS 2013年10月11日)
    http://synodos.jp/newbook/5836


    【簡易目次】

    1章
    フーゾク業界を経済分析
    フーゾク業界の経済規模3.5兆円以上
    日本人女性の3.6〜5.4%がフーゾク経験あり
    フーゾクの平均単価の地域間のばらつきは7.8%
    etc.

    2章
    個人売春(ワリキリ)を市場分析
    ワリキリ価格はその地域のファーストフード店の時給の20~25倍
    ハメ撮り・ナマ・自宅などリスクを受け入れる要因
    この4年間で売春の平均価格は1割前後も低下
    etc.

    3章
    夜のマーケットの需要と供給
    地域間のばらつき フーゾク価格<地域間経済格差<ワリキリ価格
    フーゾク顧客とワリキリ顧客の違い
    etc.

    4章
    「幸福な若者たち」って誰のこと?
    生きづらい!? 偏差値60以上70未満女子
    「希望」があると幸せな若者たち
    東大女子最強説
    etc.

    5章
    ニッポン社会的排除白書
    生活保護受給者に「就職・仕事用のスーツが必要」と答える人 37.2%
    〈外国人犯罪〉率25.9%と答える、日本人の寛容度
    etc.

    6章
    流言とデマの経済学
    需給ギャップをニセ情報が埋める
    被災地に多かった地震兵器、地震再来流言
    日本の情報教育を憂う政治家49%
    etc.

    7章
    アダルトメディアの夜明け
    メガアップロード摘発からア動ブ、東スポ、MAN-ZOKU、TENGAまで

    荻上チキ×飯田泰之 対談 「ここから議論の応酬を」

  • 20140815 まさに夜の経済学。サンプルを収集して夜の町を紐解いている。面白いけど、途中で飽きた。

  • 著者の言うとおり、とりあえずいろんな事実を知るってことは大切だと思う。
    断片的なデータから推論を重ねて結論を導き出す過程は、読んでいて勉強になった。
    これ、続編はあるのだろうか。あったらぜひ購入したいな。

  • ロジスティック回帰分析やフェルミ推定を使って、大真面目に夜の風俗業界を分析しているのが面白い。ファクトデータが「MAN-ZOKU」ネットだというのが笑える・・経済水準で調整してもやっぱり、ススキノと中州は割安。大阪市内もやや割安らしい。。
    ・風俗嬢は三十万人前後、市場規模は3.6兆円。
    ・ロジステッィク回帰分析で分析した結果、大学の偏差値が1上がることに処女である可能性は「4.2%」上昇するが、東大女子はマイナス96%ということで、東大女子はもてまくっている。在学中は最強!でも、卒業すると彼氏をみつけるのが大幅に難しくなる(と思われる。)ので、在学中に東大彼氏と付き合って結婚するのが勝ちパターンということでした。

  • 大変つまらなかった。
    統計によるデータ解析からみた日本の「夜」の経済学。しかしサンプル数が少なすぎるのに無理やりいじりまわして結論までもっていっているところが、なんかなあ、と思って興ざめ。
    中堅大学(偏差値60以上70未満)をMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)と呼ぶなんて、初めて聞いたぞ。

全38件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1975年生まれ。エコノミスト。明治大学政治経済学部准教授。東京大学経済学部卒業後、同大学院経済学研究科博士課程単位取得。内閣府規制改革推進会議委員などを兼任。主な著書に、『経済学講義』(ちくま新書)、『これからの地域再生』(編著・晶文社)、『マクロ経済学の核心』(光文社新書)、『歴史が教えるマネーの理論』(ダイヤモンド社)などがある。

「2018年 『新版 ダメな議論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

飯田泰之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×