- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594085841
作品紹介・あらすじ
スティーヴン・キング幻の未刊行短編初収録!
ケッチャム、バーカー、キャンベル……
伝説のホラー・マニアが編んだ魂の12本!
キングに捧げる恐怖と旋律の傑作アンソロジー。
世界最大のスティーヴン・キング・ファンサイト
を20年間運営してきた編者が、キングゆかりの
著者たちに自ら執筆・掲載の交渉を重ねて
編み上げた傑作ホラー短編集。
執筆のため海辺のコテージを借りた作家が
友人の妻に霊感を得て小説を書き始めるが、
完成した作品を読んで笑い転げる彼女を見て……
キング自身の小説作法を作中で開陳する異色の
書籍初収録作「青いエアコンプレッサー」、
インターネットを介したいびつな男女関係を描く
ジャック・ケッチャム&P.D.カセックの「ネット」など、
珠玉の12編を収録!
収録作品
スティーヴン・キング/白石朗 訳
「青いエアコンプレッサー」
ジャック・ケッチャム&P.D.カセック/金子浩 訳
「ネット」
スチュアート・オナン/夏来健次 訳
「ホロコースト物語」
べヴ・ヴィンセント/友成純一 訳
「アエリアーナ」
クライヴ・バーカー/宮脇孝雄 訳
「ピジンとテリーザ」
ブライアン・キーン/友成純一 訳
「世界の終わり」
リチャード・チズマー/友成純一 訳
「墓場のダンス」
ケヴィン・キグリー/友成純一 訳
「炎に溺れて」
ラムジー・キャンベル/友成純一 訳
「道連れ」
エドガー・アラン・ポー/金原瑞人 訳
「告げ口心臓」
ブライアン・ジェイムズ・フリーマン/友成純一 訳
「愛するお母さん」
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト/友成純一 訳
「キーパー・コンパニオン」
感想・レビュー・書評
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ハンス=オーケ・リリヤ編『闇のシャイニング リリヤの恐怖図書館』扶桑社ミステリー。
世界最大のスティーヴン・キングのファンサイトを20年運営してきた編者によるスティーヴン・キングの未刊行短編をはじめとするキング縁の作家によるホラー短編を収録したアンソロジー。12編を収録。
と、何か物凄いアンソロジーのようだと期待に胸を膨らませ読み始めたが、他の作家が大スティーヴン・キングに気を使ったのか、初収録されたキングの初期短編を超える作品も無く、見事に凡作ばかりだった。
スティーヴン・キング『青いエアコンプレッサー』。単行本未収録で本作に初収録のキングの初期作品。海辺のコテージを借りた作家が、書き上げた小説を家主の大女が読み、笑い転げたことに腹を立て、彼女を信じられない方法で殺害するという他愛もない短編。やたらとキング自身が介入する。
他に、ジャック・ケッチャム&P・D・カセック『ネット』、スチュアート・オナン『ホロコースト物語』、べヴ・ヴィンセント『アエリアーナ』、クライヴ・バーカー『ピジンとテリーザ』、ブライアン・キーン『世界の終わり』、リチャード・チズマー『墓場のダンス』、ケヴィン・キグリー『炎に溺れて』、ラムジー・キャンベル『道連れ』、エドガー・アラン・ポー『告げ口心臓』、ブライアン・ジェイムズ・フリーマン『愛するお母さん』、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『キーパー・コンパニオン』を収録。
本来ならば、1作ずつ感想を述べたいところだが、とてもとても……
本体価格1,100円
★★詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好きなタイプのキング作品じゃなかった。他の作家さんたちもそんなに…。少年たちが頑張る話は好き。
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これは違った
読みたかったのじゃなかった -
最後の話は最高にグロくて面白かった!
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キングファンサイトのアンソロジー。とりのリンドクヴィスト様のがキングぽくて素敵です。モールスの続編を書いてほしい。(数十年後が舞台の短編はあるのでその続きを)
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何よりキングの作品が面白くない。
そして訳者の「なので」使いにイライラして他のも嫌になる。 -
キングの有名ファンサイトを主催するスウェーデン人が、キング風味やオマージュを編んだ短編集。ポーからリンドクヴィストの書き下ろしまで楽しいな。後者がいちばん面白かったな。
しかし夜中にひとりで読んでもそんな怖くないのは、歳とって想像力衰えたか、西洋ホラーに狎れすぎたか(日本のは怖いから読みたくない)、恐怖と笑いは紙一重と気づいたからか。
まあキングの純正長編などは怖いですけどね、今も。 -
理想的なチャットと現実の行き違いが悲劇を生む「ネット」、クトゥルフのtrpgをプレイしていて本当の怪物を呼んでしまう「「キーパー・コンパニオン」が面白かった。
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キングのファン・サイトの運営者がまとめたキング縁の著者の作品集。
キングの未訳の作品があったり、ネット時代のホラー(しかもケッチャム!)、クライブ・バーカーの未訳作品があったり(これがまた面白い!)クトゥルーがらみの作品があったりとファンジンのような楽しみがあって面白い。
久々の紙の本だと思ってすごく楽しみにしていたのですが、前書きを読んで本を放り投げそうな不快感でしばらく内容が頭にはいってきませんでした。たった5ページの前書きの中に「なので」始まりの文章が3回。ある作品では「が、」始まりの文章が連続。なんだこれ?
翻訳担当している友成という作家は有名かわからないけれど、60過ぎのプロの作家がお金を取る文章かね?他の作品はちゃんとしていたから、学生かゴーストのやっつけ仕事?かと思うほどですが、それならそれで責任を取れって感じです。ほんと台無し。意図してやったのならば、それはそれでクライブ・バーカーの表現をかりて「糞となって溶けて」なくなってほしい。
秋の楽しみを台無しにされた感で星は大幅減。