- Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596541338
感想・レビュー・書評
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J・D・バーカー『嗤う猿』ハーパーBOOKS 。
最高に面白い。心して読むべし。
サイコ・ミステリー三部作の第二作。前作の『悪の猿』で大暴れした連続殺人犯『四猿』ことアンソン・ビショップが再び我々に狂気と恐怖を見せる。前作よりもストーリーが格段に面白く、ミステリー色も強くなっている。勿体無さのあまり、久し振りに約1週間を掛けて少しずつ読み進めた。この秋に刊行予定の第三作の完結編が非常に楽しみだ。
日光の『見ざる、聞かざる、言わざる』に準え、被害者の耳、眼、舌を切り取り、家族に送り付け、最後には殺害するという残酷な犯行を繰り返す連続殺人犯『四猿(4MK)』が忽然と姿を消してから4ヶ月後……
長年この事件を捜査している刑事のポーターは、シカゴを震撼させる新たな事件に遭遇する。公園の池で発見された凍った少女の溺死体には拷問の形跡が……そして、第2、第3の殺人事件が起こり、捜査にあたるポーターは4MKの過去に触れていく。
知らぬうちに4MKの狡猾な罠にはまり、追い詰められていくポーター……まさかの感染……
本体価格1,236円
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ひどーい!この終わり方ってあり?上下巻ならともかく、この続きを11月まで待つの?そう言う意味でもびっくりな終わり方。内容はリンカーンライムシリーズを彷彿とさせる。何せ犯人が強くて賢い。今回は犯人の幼少時代にも言及。次作が楽しみ。
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罪な本、、。700ページもあるのに、止まらず2日で読むことに、、。たった4日の出来事、視点が変わるたびに目まぐるしい展開となり、お話を追わずにいられなくなります。最後の方は驚きの展開で、もう誰が誰やら、、。彼の日記で明かされる驚きの事実、登場人物がここに集結し、これから何が起きるのか否応なく期待が高まるのにここで終了。続編は秋!覚えていられるか不安ですが、覚えていなくては。いやはや、全く壮大な事件となりました。彼の生い立ちにとんでもない事実がありそう、そしてビショップとポーターには繋がりがあるんでしょうね。あと半年ほど先、日常の好転とともに終章を読める日を心待ちにします。しかし、完結編の一部をラストに出してくるとは、まるで映画の前後編における予告編のよう。こんなの初めてです。攻めてくるなあ。
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J・D・バーカー『嗤う猿』(ハーパーBOOKS)。「捜査パートはディーヴァー、殺人鬼パートはケッチャム」みたいな評があった前作『悪の猿』の続編。同じ主人公が違う事件を捜査する的なシリーズ作ではなく直接的な続編なので前作読んでないと駄目。
前作の詳細を忘れてたのでざっと再読してから本作に取りかかったんだが、再読しといてよかった。けっこう細かいところがいくつも伏線となってて驚いた。
前作の感想で「90年代中盤頃のサイコサスペンス映画を見たい気分のときにはちょうどいい一冊」と書いたが、続編での事件規模と“因縁”の拡大はどちらかというと映画よりもドラマ的。『あなただけ見えない』とか『沙粧妙子 最後の事件』とか、あそこらへんのテイスト。
三部作中の第二作ということでブリッジなわけで、まあなんともすごいところでブツリと終わるんですが、ここらへんは洋ドラのシーズン最終回みたいな感じやね。良いと思います。続きは秋か。 -
シリーズ第二弾。前作の強い印象そのままに今作もぐいぐいと引っ張られていく。四猿殺人鬼のビショップを追うポーター。不気味さがずっとあって恐怖が緩むことなく展開されていく。今作はビショップの過去と現在の両方が見えてきて、でもまだまだ見えない怖さがある。次作で完結ということで楽しみ。
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スピード感は良好。前作よりとっつきやすい。
はよ次出してくれな大事な部分が抜けそうで怖い。 -
すんごい面白いから次巻の「猿の罰」を手元に置いて読むことをオススメする
最大の謎っていつも人の過去にあるもんね! -
うーーーん 微妙。
前作ほどの引き込まれ方はしなくなってきた。
少し難解になったからか、それぞれが交わらない部分が増えてきて枝が幾つにも分かれたからか…。
詳細まで作り込まれているのだからできたらもうすこしシンプルに読みたかったなぁという感想。 -
予想を超えた展開にえ?え?と翻弄されているうちに終わってしまった。なんてことでしょうか。どうなってるの?どうなるの?早く続きを読みたいです。