一六世紀文化革命 2

著者 :
  • みすず書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622072874

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  •  新しく発見された事実をラテン語が取り込まなかったことにより、学術言語として俗語が用いられるようになると、技術者による知識の開放が始まり、権威偏重から経験重視へ、定性的議論から定量的計測へと学術領域は展開していった。
     しかし、技術者によって始まった一六世紀文化革命・言語革命は、一七世紀になると有閑エリート層の手に奪い取られていき、数々の発見は体系化され、一七世紀科学革命として結実することになる。

     天文学・地理学などにおける発展や、一七世紀科学革命をリードするイングランドでの一六世紀の様子、言語の世界における変化などが、一七世紀科学革命につながって行く様を描いている。

著者プロフィール

山本義隆(やまもと・よしたか)
1941年、大阪府生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。科学史家、駿台予備学校物理科講師。元東大闘争全学共闘会議代表。

「2022年 『演習詳解 力学 [第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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