世界はうつくしいと

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 1142
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622074663

感想・レビュー・書評

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  • 句読点が打ってあるのが新鮮に感じる。「世界はうつくしいと」と「みんな、どこへいったか」が好き。

  • ぶれない詩人の感性が、素敵です。
    2016年2月21日再読.カスバー・ダーヴィッド・フリードリヒのミミズクのカバー絵が,詩の内容にぴったりです.

  • 渋谷のロゴスさんで号泣

  • 「読みたい」尊敬する詩人です!! 本の存在を忘れないためにもメモ。

  • 出勤前に読んで心を落ち着かせておりました。

  • 長田さんの詩は、言葉が潔い。
    小さなフクロウが時々顔を出す優しくて強い詩集。

  • ときどき、図書館のホームページで新着案内をざっと見る。あ、長田弘の新しい詩集が入ってる、と借りてきた。

    詩集のおもてにも、中にも、ミミズクがいる。カバーの絵はカスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「墓と柩とミミズクのいる風景」で、このミミズクが、詩集の中にもあらわれる。

    「あとがき」で、長田自身が、この詩集のことを「寛ぎのときのための詩集である」と書いている。そして「ミミズクのような目をもつことができたらというのが、変わらないわたしの夢だ」という。

    長田弘の詩をさいしょに読んだのは、『深呼吸の必要』だったと思う。高校生のときにアルバイトをして得たお金をもって本屋へ行き(もうその本屋はなくなってしまった)、そのときは興奮していたのか、何冊も棚から抜いて買った。たしかそのときに買った一冊が『深呼吸の必要』だった。

    ずっと好きな詩集で、何度か人に貸したりもしていて、いつの間にか失ってしまい、今は手元にない。「あのときだったかもしれない」とか、思い出すフレーズはいくつかあるが、とくに私が好きだったのは「散歩」という詩だった。

    「ただ歩く」というのもよかったのだが、あみだくじの折り目を広げるように… だったか、そのフレーズが喚起するイメージがよかった。

    『世界はうつくしいと』の中で、とくに強く私の印象に残るのは、「二〇〇四年冬の、或る午後」。モノクロームの世界、色彩なしでなお瑞々しい世界の姿のことが書かれている。

  • 長田さんの詩は、変に気取らず取っつきやすい、すっと入ってくる詩が多くて、癒されます。潤う。

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著者プロフィール

長田弘(おさだ・ひろし)
1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。

「2022年 『すべてきみに宛てた手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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