- Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622074663
感想・レビュー・書評
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句読点が打ってあるのが新鮮に感じる。「世界はうつくしいと」と「みんな、どこへいったか」が好き。
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ぶれない詩人の感性が、素敵です。
2016年2月21日再読.カスバー・ダーヴィッド・フリードリヒのミミズクのカバー絵が,詩の内容にぴったりです. -
渋谷のロゴスさんで号泣
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「読みたい」尊敬する詩人です!! 本の存在を忘れないためにもメモ。
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出勤前に読んで心を落ち着かせておりました。
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長田さんの詩は、言葉が潔い。
小さなフクロウが時々顔を出す優しくて強い詩集。 -
ときどき、図書館のホームページで新着案内をざっと見る。あ、長田弘の新しい詩集が入ってる、と借りてきた。
詩集のおもてにも、中にも、ミミズクがいる。カバーの絵はカスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「墓と柩とミミズクのいる風景」で、このミミズクが、詩集の中にもあらわれる。
「あとがき」で、長田自身が、この詩集のことを「寛ぎのときのための詩集である」と書いている。そして「ミミズクのような目をもつことができたらというのが、変わらないわたしの夢だ」という。
長田弘の詩をさいしょに読んだのは、『深呼吸の必要』だったと思う。高校生のときにアルバイトをして得たお金をもって本屋へ行き(もうその本屋はなくなってしまった)、そのときは興奮していたのか、何冊も棚から抜いて買った。たしかそのときに買った一冊が『深呼吸の必要』だった。
ずっと好きな詩集で、何度か人に貸したりもしていて、いつの間にか失ってしまい、今は手元にない。「あのときだったかもしれない」とか、思い出すフレーズはいくつかあるが、とくに私が好きだったのは「散歩」という詩だった。
「ただ歩く」というのもよかったのだが、あみだくじの折り目を広げるように… だったか、そのフレーズが喚起するイメージがよかった。
『世界はうつくしいと』の中で、とくに強く私の印象に残るのは、「二〇〇四年冬の、或る午後」。モノクロームの世界、色彩なしでなお瑞々しい世界の姿のことが書かれている。 -
長田さんの詩は、変に気取らず取っつきやすい、すっと入ってくる詩が多くて、癒されます。潤う。