治りませんように――べてるの家のいま

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 295
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622075264

感想・レビュー・書評

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  • 今年のはじめに「降りていく生き方」ではじめて「べてるの家」に触れたけど、その最新刊っぽい。記載されている内容的には同じ(前著は横川さん、本書は斉藤さんと別の肩がかかれたためかもしれませんが)ような感じがした。

    結局満足できる体・精神状態とは、決して100%でなくてもあるがままの自分を受け入れ、背の長に合わせた生き方をできることかどうかということですね。
    人間は欲望の塊と言いつつも、いずれ体も老いてなくなってしまうんだから、せっかくの今を有意義に感じて過ごしたいですね。

  • 犯人は精神病院に通院中だった、
    ということを聞くと、
    (精神病院の治療は、本当に正しいのだろうか)
    (治療ではなく悪化させているんじゃ…)
    と考えてたりしたので、
    べてるの家の試みは、
    考えさせられた。

    最近、事件が起きる度に行われているような気がする、
    「精神鑑定」の意味とか。

  • ワタシにも定期的に「お客さん」が来るなぁ…(。´Д⊂)

  • もう少しクールに書いて欲しかった。
    思いが強すぎて少々うっとうしい。

  • 2010.04.11 朝日新聞に紹介されました。

  • これも、こんどのべてる本はどんなものか…と最初のところを読みはじめたら、結局そのまま読んでしまった。

    ある事件で亡くなったべてるのメンバー竹内裕人さんのことが「青年の死」として書かれたあとに、「べてるの葬儀」として、竹内さんの葬儀のことが書かれている。ここを読んでいて涙が出てきた。

    ▼…告別式ではだれもが自分の中に詰まっている「短いけれども質の濃い思い出」を語っていた。その一つひとつに参列者の多くが「そう、それでね」とつけ加えたくなるものがあり、「だけどあの竹内君は」と、胸のうちを吐露したくなる光景が含まれている。葬儀が進むとともに竹内さんはやがて「もの静かなひとりの若者」という類型から、多彩なエピソードにつつまれ、独特の人柄とことばと人間関係とをもって「竹内裕人」を生きた、ひとりのかけがえのない青年として浮かびあがってくるのであった。(pp.97-98)

    その人のことが繰り返し語られる、それがいちばんのお弔いだという気がした。
    いいお葬式だなと思った。

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著者プロフィール

ジャーナリスト。1947年生まれ。慶應義塾大学卒業後、TBSテレビ報道局の記者、ディレクター、プロデューサー、解説者として取材、番組制作に従事。ワシントン支局時代に、ろう者の世界と出会う。2008年開校時から明晴学園校長を務める。著書に『原爆神話の50年』(中公新書1995年)、『もうひとつの手話』(晶文社1999年)、『悩む力-べてる家の人びと』(みすず書房2002年、第24回講談社ノンフィクション賞受賞)『希望のがん治療』(集英社新書2004年)『治りませんように-べてるの家のいま』(みすず書房2010年)などがある。

「2010年 『きみはきみだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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