海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること

著者 :
  • 山と渓谷社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635062954

感想・レビュー・書評

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  •  たまたま図書館の新着コーナーで手に取った。いやっー、面白い!
     クジラを始めとする海の哺乳類のストランディング(漂着)に奔走する著者や博物館・水族館等の職員(研究者)の努力と苦労が伝わってくる。おもしろおかしく描いているが、もちろん海の哺乳類への思い(畏敬の念にも近いか)や真摯に生態を研究する姿勢があるからこそ、過酷とも言えるフィールドワークをこなしていけるのだ。
     この本もぜひ若い人に読んでもらいたい一冊だ。好きこそものの上手なれ!
     しかし、この分野の研究費は決して十分なものではない。日本では若い人(研究者)の努力や根性が求められ、欧米列強は背伸びしなくても日本と同等以上の研究成果が得られる環境があるようだ。若い人の人口が減るなか、若い能力を有効に活用する術を真剣に考えることが必要だ。

  • 8月25日新着図書:【クジラやイルカが海岸に打ち上げられると駆けつけて調査解剖。博物館の標本収集ってすごい!科博に行ってみたくなります。】
    タイトル:海獣学者、クジラを解剖する。
    請求記号:489:Ta
    URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28185076

  • 海洋学者がどのようなこと、研究をしているのか、とても分かりやすく理解できました。

  • 2023/04/27 amazon p499

  • 物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
    東大OPACには登録されていません。

    貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
    返却:物性研図書室へ返却してください

  • 科博の海獣学者の田島さんのエッセイ。
    ストランディングの謎に挑む田島さんがかっこいいし、研究が進んで今よりも海の哺乳類と人間の共存が進めばいいな、と思った。

  • へんなものみっけ!の鳴海先生そのものだった。
    いつの日か謎が解けますように。
    いつの日か人と海獣が幸せに暮らせますように。

  • 国立科学博物館で巨大なクジラの骨格標本を見た。その時は骨格標本を作る人に思いを馳せたからこの本を読んだけど、今は海の生き物たちに思いを馳せている。ストランディング、覚えたぞ。書きたい。

  • ぱわーショベルの職人さんと仲良くなるエピソード、異業種だけどプロ同士の仕事を通じた目に見えないものが伝わってきて、“なんか”よかった

  • ストランディング(座礁、うちあげられる

    履いだ被毛は塩をまぶして4度で一週間弱静置することで水分をとり収縮を防ぐ
    その後ミョウバンに漬け込み柔軟性を保つ

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著者プロフィール

田島 木綿子
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹、筑波大学大学院 生命環境科学研究科 准教授。博士(獣医学)。
1971年、埼玉県生まれ。1997年 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産大学)獣医学科を卒業後、2004年 東京大学大学院 農学生命科学研究科にて博士(獣医学)取得、同研究科の特定研究員を経て、2005年からアメリカにあるMarine Mammals Commission の招聘研究員として、Texas大学医学部(Galveston, TX)とThe Marine Mammal Center(Sausalito, CA)に在籍。2006年 国立科学博物館 動物研究部 支援研究員を経て、現職に至る。

「2021年 『海棲哺乳類大全 彼らの体と生き方に迫る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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