音楽家の伝記 はじめに読む1冊 メンデルスゾーン (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

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  • ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784636103878

作品紹介・あらすじ

《真夏の夜の夢》や《ヴァイオリン協奏曲》などの名曲でいまも親しまれるメンデルスゾーン。富と才能に恵まれながら、ユダヤ人としての出自に死後も翻弄され続ける作曲家の光と影を描き出します。【音楽家の伝記シリーズ】10歳から読めて、大人にも本物の感動を。歴史上の偉大な音楽家たちの生涯を、物語のように読みやすく。10歳から読めるクラシック音楽入門書。音楽が試聴できるQRコード付き!●小学校5年生以上で習う漢字には、すべてルビをふっています。●本の中に出てくる楽曲を、その場で試聴できるQRコード付き。●音楽家の関連地図、人生年表などの付属資料も充実。●図版も多数掲載。●著者が選ぶ、おすすめの楽曲リスト「はじめにきく1曲」を紹介。カバーイラスト:北澤平祐シリーズデザイン:山田和寛(nipponia)[目次]プロローグ第1章 家庭が「学校」第2章 ベルリンのはずれの小王国第3章 よみがえった《マタイ受難曲》第4章 大旅行の日々・その前半第5章 大旅行の日々・その後半第6章 ベルリンとの決別第7章 ライプツィヒの若きリーダー第8章 王たちの要請第9章 《真夏の夜の夢》と《ヴァイオリン協奏曲》第10章 止まらない歯車注釈・参考文献あとがきメンデルスゾーンの人生と歴史上の出来事はじめにきく1曲“――これから書く作品は、各国各地でくり返し演奏されることになるだろう。そのためにも完璧を目指さなくてはいけない。と同時に、きく人に創作の苦しみを悟らせてはいけない。音楽は、知性と詩情にあふれた優雅な仲間であるべきだ。彼の創作スタイルは、自分の納得がいくまで改訂を重ねる、ベートーヴェンのような推敲型に変わっていた。”(本文より)■著者についてひの まどか音楽作家。東京生まれ。東京藝術大学器楽科(ヴァイオリン専攻)卒業。東京ゾリステンほかでヴァイオリニストとして活躍。東京藝術大学、故小泉文夫教授の下で民族音楽を研究。その後、作曲家の伝記や小説、音楽解説などの執筆活動に入る。現地取材がモットーで、「作曲家の物語シリーズ」(リブリオ出版・児童福祉文化賞を2度受賞)は全20巻中、19巻を手がけた。主な著書に『星の国のアリア』(講談社)、『総統のストラディヴァリ』(マガジンハウス)、『戦火のシンフォニー』(新潮社・第25回新日鐵住金音楽賞特別賞)。原案・監修に「学研 音楽まんがシリーズ」などがある。

感想・レビュー・書評

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  • ユダヤ人ー信仰かキリスト教に改宗か 家庭が学校:ゲーテ・モーツァルトの再来だ ベルリンのはずれの小王国:フェリックスの天才 よみがえった《マタイ受難曲》;バッハの復興運動の始まり 大旅行の日々:反ユダヤ主義→3年がかりの旅 勤勉なフェリックス ベルリンとの決別:ロンドン・今やっと自分は生きていると思える ライプツィヒの若きリーダー:バッハの都・すべてに満足  王たちの要請:6回目のイギリス訪問 《真夏の夜の夢》と《ヴァイオリン協奏曲》:35再久々の休暇 止まらない歯車 フライダング・音楽におけるユダヤ性

  • 38歳で早逝した天才音楽家メンデルスゾーン(1809−1847)の生涯をたどる

    ・裕福なユダヤ人銀行家の家庭に生まれ、音楽の才能を見いだされ英才教育をほどこされて育つ

    ・世間では忘れられた存在だったバッハに夢中になり、二十歳のときに《マタイ受難曲》を100年ぶりに復活上演する

    ・作曲、演奏活動をしながらヨーロッパ各地をまわり、若くして名声を博す

    ・二十五歳でライプツィヒ市の音楽監督、ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者に就任する

    ・イギリスのヴィクトリア女王、プロイセンのヴィルヘルム四世からの要請も重なり、「ヨーロッパ一いそがしい音楽家」になる

    ・披露が重なって健康をそこない、卒中を起こし三十八歳でなくなる

    かけぬけた四十年に満たない生涯に作曲した作品は約750曲
    作曲だけでなく、指揮者、ピアニスト、オルガニストとしても評価が高い

    抜き書きではとうてい描ききれないメンデルスゾーンの魅力はぜひ本書にて

    ユダヤ人であることでいわれなき迫害を受け、生前の音楽活動に影響を受けただけでなく、死後もワーグナーによる攻撃、ナチスによる排斥など反ユダヤ主義のあおりを受けて過小評価されてきたメンデルスゾーン

    名誉が復活したのは没後100年たってからのことで、現在では再評価されているその業績を本書であらためて確認しておきたい

    《受難の時を超えて、音楽はよみがえる》──帯のコピー

    “10歳から読めるクラシック音楽入門書”として企画された「音楽家の伝記 はじめに読む1冊」シリーズの1冊

    メンデルスゾーン《真夏の夜の夢》序曲
    バッハ《マタイ受難曲》より「われら涙してひざまずき」
    メンデルスゾーン《交響曲第3番「スコットランド」》
    メンデルスゾーン《ヴァイオリン協奏曲》

    など本文の参考になる13曲をQRコードから試聴(1曲につき冒頭30秒)することができる

    また、図版や巻末の注釈、年表も充実していて、“10歳から”の読者の助けとなる

    作曲家の物語シリーズ『メンデルスゾーン──美しくも厳しき人生』(2009年/リブリオ出版)の増補改訂版、2024年1月刊

    ちなみにオリジナルシリーズ全20巻中19巻を“音楽作家”である著者が手がけている

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著者プロフィール

■著者について
ひの まどか
音楽作家。東京生まれ。東京藝術大学器楽科(ヴァイオリン専攻)卒業。東京ゾリステンほかでヴァイオリニストとして活躍。東京藝術大学、故小泉文夫教授の下で民族音楽を研究。その後、作曲家の伝記や小説、音楽解説などの執筆活動に入る。現地取材がモットーで、「作曲家の物語シリーズ」(リブリオ出版・児童福祉文化賞を2度受賞)は全20巻中、19巻を手がけた。主な著書に『星の国のアリア』(講談社)、『総統のストラディヴァリ』(マガジンハウス)、『戦火のシンフォニー』(新潮社・第25回新日鐵住金音楽賞特別賞)。原案・監修に「学研 音楽まんがシリーズ」などがある。

「2020年 『音楽家の伝記 はじめに読む1冊 チャイコフスキー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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