おたがいさま れんげ荘物語

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 753
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413701

感想・レビュー・書評

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  • れんげ荘シリーズを読んでいると、私までキョウコが住むアパートに入り込んで、静かに会話を聞いているような気分になる。
    魅力的なお隣さんたちとも知り合いみたい。
    エッジの効いたば~さん(失礼)クマガイさん。
    イマドキ娘のコナツさん。
    若いのにどこか古風ですっとした魅力を感じるチユキさん。
    兄夫婦も素敵。そしてぶっちゃん。
    しかし大企業のOLってそんなに裕福だったのか、と実感した一節が
    「30万円のスーツ着て20万円のバック持って10万円の靴」。
    そういう経験があったからこその月10万円生活なのかもしれないけど。

  • ん〜安定の癒し!
    ほっこり!間違いない!やっぱり群さん好きだなぁ。
    日々を大切に丁寧に過ごしているキョウコさんの暮らしぶりが大好きです!
    少なくても自分の好きなものだけに囲まれる生活はちょっとミニマリストのようで憧れます。
    持ち物も人間関係も自分の身の丈に合った生活が心地良い。
    心に、生き方に余裕のあるキョウコさんやクマガイさんが大好きです!
    群さんの小説の中でもれんげ荘シリーズやパンとスープとネコ日和シリーズは大好きで追いかけていますが読む度に自分も生活や持ち物、時間、空間…これらを振り返り身の丈に合った暮らしを大切にしていこう!と改めて心のスイッチを入れてもらっています。

  • れんげ荘シリーズの5作目。
    前作を読んでからだいぶ時間が経ってしまったのでちょっと忘れかけていた。読みながら少しずつ思い出すパターン…
    れんげ荘シリーズに限らず、群ようこさんの本はとにかく平和で癒される。猫も重要な登場人(動)物。

    中年無職女性賃貸一人暮らしを描いたこのストーリー、落とし所はどこになるのだろうと気になって追っている。

  • 激務の広告代理店を早期退職し、安アパートのれんげ荘で一人暮らしを続けるキョウコさん。ふと、れんげ荘の通路の天井を見上げながら、建物がいつまで持つか心配になる。あと何年か待てば年金生活となるが、介護やらなんやら出費もあるだろうし、これからの生活はどうなるんだろうかと天井を見上げていたが、いつまでも通路の古びた天井を見上げていても仕方がないので散歩に出る。。。

  • れんげ荘での穏やかな生活を気に入っているキョウコさん。
    巻が進むに連れてれんげ荘への愛着が伝わってくる。ぶっちゃんへのつのる想いも。

    今回は母との別れ、兄夫婦からの同居のお誘いなどもあり、心に波風が立つこともあるけれど、キョウコさん自身は自分は何もできていないとやっぱり思ってしまう。
    今の生活に切り替えたこと自体がすごいことなのに。

    コナツさんに続き、チユキさんにも人生の岐路が。
    真逆のような二人だけど、決断して幸せになって欲しい。

  • 安定のほっこり

  • ゆる〜い日常を綴るこの作家さんの作風が好き。
    特にこのれんげ荘シリーズは住人達がみんなチャーミング。

    こっそりクマガイさんに憧れてます。

  • シリーズ第5弾。
    大手広告代理店を早期退職したキョウコは、貯金を切り崩し月10万円で「れんげ荘」でひとり暮らし。
    お隣さんを心配したり、猫のぶっちゃとの再会を楽しみにしたり、ささやかな幸せをかみしめる日々。

    何にも縛られない生活。
    仕事を辞めると必要なものが減るというのがよくわかる。
    (図書館)

  • 温かい作品

  • れんげ荘物語シリーズ第5弾

    わりと静かに淡々と進む印象があるシリーズだが、主人公のキョウコも他の部屋の住人もけっこう激しく環境変わったな!?という感じ。

    1ヶ月十万円生活を地でいくキョウコなので、貯金か健康が途絶えたらシリーズ終わりなのかなと勝手に思っていたが、もうしばらくは大丈夫そう。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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