引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫 と 6-2 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2016年5月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758440011
感想・レビュー・書評
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片桐春太郎の命がかかっているということで、多少ハラハラする場面もあったが、安心してハッピーエンドを期待できそうなストーリーだった。
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テンポがいい、よくある胸がスカッとするタイプの話。普通に面白い。
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不条理で引っ越す事となった松平家。残され農家となった武士。身分は武士でも内職をする武士。「待つ苦労があれば、待たせる苦労がある」 ここで泣いてしまった。引越しの沙汰から逃れられるのか?面白いぞ。
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面白くはあったが、類似作品が多いので新鮮味に欠ける。
あらすじ(背表紙より)
徳川家康の血を引く譜代大名でありながら、生涯に七度の国替えをさせられ、付いた渾名が「引っ越し大名」という不運の君主・松平直矩。またもや幕府から国替えを命じられたものの、度重なる激務によって亡くなった「引っ越し奉行」の役目を継がされたのは、引きこもり侍と後ろ指を指される若輩者の片桐春之介だった。「人無し・金無し・経験無し」の最悪の状況で、果たして姫路播磨から豊後日田への国替えは成功するのか?上司からの無茶振りに右往左往する武士たちをコミカルに描き、時代劇に新風を吹き込んだ新鋭が描く傑作時代小説。 -
図書館
時は5代将軍綱吉の治世。
親戚のお家騒動の煽りをうけ、姫路から日田への国替えを命じられた結城松平家。国替えには莫大な金がかかるのに、収入は15万石から7万石に減。さらに前回の国替えの指揮を執った臣下は鬼籍に。無理やり引っ越し奉行を命じられた書庫の引きこもり・片桐春之助(通称かたつむり)だったがーー?
超高速参勤交代シリーズを読み終わったところに出版されたので。
結城松平家といえば御手杵の槍があったおうち。この引っ越しの時に運ばれていたのかしら……それとも江戸屋敷にあったのかな……なんて考えたり。
ちょうど先日姫路城をみてきたところだったので、お城の歴史のパネルに書いてあったね結城松平家、と思い出したり。
後半、日田から山形へ国替えになるあたりはおもわず「九州から東北とかきっつ」とつぶやいてしまいました…… -
サクッと読めるのに色々心に残るものがあるなぁ…。
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引っ越し奉行なんて、本当に大変そう。引っ越しって本当に人生の一大事。輸送の楽な今でさえそう。
それをものすごい人数の藩士と家族の分まで考えなくてはいけなくて……。
やっていることは地味な作業ではあるけれど、良質のエンタテイメントになっていたと思います。とても楽しく読みました。
面白い史実に目を付けた作者様に脱帽です。
人間関係がとても良くて、読んでいて気持ちが温かくなりました。 -
無理に涙を誘おうとして稚拙
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201606/超高速参勤交代と似た作品ではあるものの、楽しめるエンタメ時代劇。情景やキャラが目に浮かびスルスルとページめくらされる筆力、すごいなー。