さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-6 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441469

感想・レビュー・書評

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  • 桃の節句に今年はお栄の母親方の祖父も呼ぶことになった。

    ぜんやでは、お妙が救ってもらった腕利きの浪人を用心棒として雇うことに。住み込み先は裏の長屋だ。

    只次郎は、気になって仕方ない。

    節句のお祝いでお栄から大人たちに進言が。
    子供の方がよく見ている。
    母親と祖父の確執。
    叔父と父親の確執。
    栄の一言で氷解。

  • 2022/3/29
    只次郎に強力なライバル登場やん。
    ややや、只次郎がんばれ~!
    只次郎めっちゃ応援してしまう。土下座しようとしたのはイマイチだけども。
    でも好きな人の前でも好きな人を守るためになら土下座しようとするのもまた力なのかもしれないなぁ。
    相変わらず読んでたらお腹がすいてすいて困る。

  • 林只次郎の姪、お栄の桃の節句を祝うこととなり、あまり会えずにいた祖父の柳井もぜひ宴にと、声をかけられます。
    孫娘の祝いにお土産をと張り切りますが、娘からは、贅沢なものは不要と、くぎを刺されてしまいます。
    困った柳井は、居酒屋ぜんやの女将、お妙に相談を持ちかけます。
    今日の料理は何か、居酒屋ぜんやを訪れるお客さんたちが、人間模様を繰り広げます。

  • 3月に読了していたのに記録忘れてた。居酒屋ぜんやシリーズ4作目。新キャラ登場で俄然話が面白くなってきた!

    以下ネタバレ。


    朧月の回で登場した柏木は是非また出てきてほしい好青年。てか、佐々木死んでるし!!黒幕ちゃうんや!
    で。草間登場ですよ。怪しげな流浪人。お妙が店の用心棒として雇ってしまうから、只次郎がやきもき。話が進みそうで読み手としてはワクワク(笑)
    雛の宴ではお栄ちゃんがとてもいい。聡明な女子、いいな。推しメンの柳井殿も登場して楽しい話やった。
    ラストは草間が話している生い立ちが嘘?というところで終了。引きー!!!続きが気なるわ!(笑)

  • 居酒屋ぜんやシリーズ第4弾。
    最近一気に読んでいるので細かい流れを忘れずに読める。
    今回も怪しい人物が出てきたりと色々進展がある。
    あの人も良い人っぽいが何故ああいう形で登場したのかよく分からない。
    ただ、お妙が言う通りそろそろ正体が分かるだろうなとは思った。
    今回は林家2回目の雛祭りの話である雛の宴が好きだった。
    林家はぎすぎすしていて人間関係が捻れているのが気になっていただけにお栄の行動はスカッとした。本当に頭の良い子だと思った。
    熊吉といいお栄といい二巡目の季節で確かに時間が経ち子供達は成長している。
    それだけに大人達が不甲斐ない印象。
    彼らも美味い料理を食べるだけでなく人として成長していくのだろうか。
    また気になる終わり方をしたのでどういう展開になるのか気になる。

  • 卑屈になることをお勝が許してくれなかった。
    「不幸せと思って生きるなんざ、ちゃんちゃらおかしいねぇ。おとっつぁんもおっ母さんもあんたの幸せを望んでる。だけどあんたを幸せをにできるのは、あんただけだよ。わかるだろ?」
    さうやって導いてくれる大人が、彼の周りにはいないのだ。
    「不幸せな人ってさ、失くしちまったものの数ばっかり数えてんだ。ずうっと悔やんでる。なんかそれ、馬鹿らしいよね。」

  • 図書館で借りたもの。
    お妙の笑顔と料理にぞっこんの只次郎に恋敵が現れる。小さな悩みも大きな悲しみも、まずはお腹を満たしてから。酒と箸が止まらない!ゆったり嗜む傑作人情小説、第四巻。

    豆腐づくし、食べてみたいなぁ

  • 恋敵が現れ、急に鍛錬を始めた只次郎。その恋敵の重蔵の正体も謎のまま次作へ。

    それにしても、姪っ子のお栄はかわいいだけじゃなく、賢いなぁ。今回はお栄に救われた林家の面々。今後が楽しみだ。そのお栄の言葉が心に残った。
    「不幸な人ってさ、失くしちゃったものの数ばっかり数えてんだ。手元に五文入ってきても、落とした二文の事をずっと悔やんでる。」

    それと、ルリオとメノウの雛もどうなるのか、こちらも楽しみ。




    49

  • 201802/

  • 収録作品:藪入り 朧月 砂抜き 雛の宴 鰹酔い

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著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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