菓子屋横丁月光荘 歌う家 (ハルキ文庫 ほ 5-1)

  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441940

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  • 初めて読む作家さん。

    家の声が聞こえる男子大学院生が小江戸川越の古民家で暮らし始めるところから、物語が展開していきます。

    川越の実在する場所が出てくるので、気になる場所があったら実際に足を運べるの嬉しい。

    川越の街の描き方や
    家に魂が宿る考え方など
    全体的に優しい雰囲気で、私は好きでした。
    台風の日に家が頑張ってくれたエピソードが特に好き。

    シリーズもののようなので、続きも読んでみようと思います。

  • 長距離移動のお供に、肩が凝らなさそうな短編集を連れて行こうと、未読棚からセレクト。題名だけ見て勝手にお菓子屋さんの話かと早とちりしてしまったが、古い家と昔ながらの街にまつわる話だった。
    読み終わってから確認したら、新しいシリーズ第一作とのこと。うろうろと定まらない感じは、シリーズ全体のプロローグだからなのか。これからの展開に期待したい。

  • 確かに新築ではない賃貸の家だと、最初はなんだか落ち着かない。

  • 行ったことある場所だしと読んでみたものの、コレと言った面白みが見いだせず途中でダウン…

  • ほんわか。読後感がいい。シリーズ全部読みたい。

  • またまた川越が舞台
    男子学生が語る物語ってほしおさんには新しいパターンですね

    梨木香歩「家守綺譚」や内田善美「草迷宮・草空間」のようなテイストで自分はとっても好きです!
    一章ごとに違う家が登場する連作のようですね
    安心して読めそう

    MZTさんの布教本(^^)
    まとめて貸してくれたのでしばらくはこの世界で楽しめそうです

    ●月光荘
    歌う家 浮草の灯 文鳥の宿 丸窓

    古家
    次へ繋ぐのを見届けて安心する物語があったが
    家に何か意思のようなものがあると思うと
    自分は耐えられそうもない
    出来るならばこの家に思い出が少ない人に渡したい

    ただ現在家があるというのは幸せな事と思う

    ・切り紙
    家族の価値観が違う
    主人公の祖父は本人に良かれと思って
    道筋を整えて行かせようとする
    それが本当にベストなのか
    そんな主題が見え隠れ

    本人らしく生きていけばいいのだが
    どこへも行こうとしない又は行けない時は待つだけでいいのか

    小説に生きる人達は上手くつながって
    生きる道筋を見つける…きっとそうだろうな

    月光荘がなんだか可愛い

    空っぽだった大地の下に豊かな場所がある…らしい
    自分にもいつか見つけられるだろうか
    …ダイジョウブ…

    ・オカイコサマ
    家と話せる人が他にもいた…
    小説の中だけのはずなのに事実そんな事がありそうに思ってしまう
    ストーリーを追うだけじゃなくて
    家についての真実を知りたくなってしまう


    街づくりイベントで人が集まっていくのは楽しい
    そんな章も良いのだが月光荘との会話が心地よい
    唐突だったけど海に行くのは自分も風景が見えてよかった

    月光荘の物語も進行形ではなく
    終わりがあるのに気がついた
    確か貸してくれた本は完結してた気がする
    次の巻は最終になるのかなあ


    最終巻?まで読みました
    もしまだ続きがあるのなら
    両親を一度に無くした事を昇華させてあげたい

    旅に出るような番外編も読みたいな

  • 悪い人が出てこなくて良い。ファンタジー要素がほんの少しなのも良い。古い町と建物、コーヒー香る場所を感じながら穏やかに読める。

  • 家と人、モノと人、人と人の縁と絆。
    何かと繋がることの大切さと切なさにジンときます。

  • 仕事で川越に行く前に予習!と思って購入したけれど、当日は蔵の町にも到達出来ず…。
    建築物好きとしては嬉しいテーマ(家と町のリノベーション+ヒト)。

  • 川越を舞台にした、やさしく懐かしい感じのする物語。
    出てくる登場人物がみんな素直で一生懸命で、こんなふうに生きられたらいいのにな、と思わせる。哀しい部分はあっても凄惨さやダークな感じはなく、安心して読むことができる。

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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