- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763135070
感想・レビュー・書評
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4回泣くとオススメいただく!
ルールを守れればタイムスリップできる不思議な喫茶店。「フニクリフニクラ」読みずらい。そこに訪れる常連さんの胸がギュッてなるせつないお話。
私だったら、20年ぐらいに戻って幼なじみの友人に会いたいなぁ、、、なんて考えながら読んでました。それよりも白いワンピースの女性のお話が気になるところです。なぜ幽霊になってそこにいるの?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
過去や未来に行ける喫茶店「フニクリフニクラ」。ただし現実は変えられない、などたくさんの条件付き。
現実は変わらなくても、人の心が変わることによって出来ることがあると分かって心温まる4つのストーリー。自分だったら、いつの誰に会いに行くだろう。 -
個人的にフォーカスがすごく面白くて、タイムスリップするにあたり、1番条件が厳しいタイムスリップ法じゃないかと思った。笑笑
過去に戻れても未来は変えられない、、、という所がしっくりくるというかなんというか。。。
未来は変えれなくても、未来を良くするために変えれるっていう感じかな!!!
すごく面白かったので、続編も読んでみたい。 -
ずーっと読みたいと恋い焦がれていた本です。
なかなか手にする機会がなかったのですが、日本人会の図書館で借りることができました。
不思議な都市伝説のある喫茶店「フニクリフニクラ」
この喫茶店の”ある”席に座ると、望んだとおりの時間に移動できるという。
そんな魅力的なことができるなら、この喫茶店は人気店でいつも長蛇の列では?
ところが、そうではなく…
それというのも、数々の面倒くさい条件をクリアしなければならないから。
そして、その時間に移動できるのは”コーヒーが冷めるまでの間”だけ。
そんな面倒くさいルールを乗り越えて起こった小さな奇跡は4つ。
一つ目は「恋人」
結婚を考えていた彼と別れた彼女の奇跡。
二つ目は「夫婦」
記憶をなくしていく夫を支える看護師の妻の奇跡。
三つめは「姉妹」
家でした姉が妹の本音を知る奇跡。
四つ目は「親子」
妊婦であるフニクリフニクラのマスターの妻の奇跡。
でも、本当は5つの奇跡なんですよねぇ~!
最後にわかるのですが… -
過去に戻ることの出来る、謎の多い喫茶店。4つのストーリー。それぞれに登場する人達は、過去の出来事で悔いが残る生き方をしてきた。
喫茶店のマスターやその家族もそんな人にフォローする。それも、多数の条件を理解した上での一風変わったタイムマシンにトライする。
内容も、そのタイムマシンをコーヒーに置き換えるところ面白い。
短編集なのと、ストーリーのキャラが個性的でスラスラ読みやすく、あっという間に読み終えた。
他のシリーズもチャレンジしてみようかなぁ。 -
ある喫茶店の特定の座席には不可思議な都市伝説があり、そこに座っている間だけ希望の時間に移動できるらしい。一話から四話までがリレー式に構成されて四話だけは未来への移動話になっている。低い評価も多いようだけど、結構面白く読めた。
ある劇団の脚本家 演出家である作者 川口さんの小説デビュー作品だと言うけど版を重ねているのが解る♪ -
とある街の、とある喫茶店の、とある座席。
そこに座っている間だけ、望んだ時間に移動できる。
そんな不思議な都市伝説が囁かれる喫茶店「フニクリフニクラ」。
だが。実際に時間を移動するのには、いくつかの、とてもとても面倒なルールがあった。
それでも、自分が会いたいと思う人に会いたいとその席でコーヒーをオーダーする客たちと、彼らを迎え入れる店の人間たちが紡ぐ物語。
2016年1月6日、読了。
今年の1冊目はこれ、と決めていました。
少し前から気になっている池袋の天狼院書店。そちらの店長さんオススメの作品なのです。
本当は天狼院書店さんで購入したかったのですが、早く読みたいという気持ちに負けて、地元の書店で購入。
ルールのひとつに「過去は変えられない」という
タイムトラベルものに共通するセオリーがどーんと横たわっているのですが、変えられないのは「過去」であって「未来」はこれからの自分次第という、素敵なメッセージが込められていて、読み終わったあとに清々しい気持ちになれました。
中編連作集のような作りになっているので、気軽に読めるのもいいですね。オススメです。 -
話題作との事で読んでみた
第1話
何となく想像のついてしまう結末ではあったけどほっこりとした内容
2話以降もこんなかんじなのだろうと読み進めたが
意外性は無いものの涙無しでは読めなかった
まんまと作者の思惑にハマったということかな
どれも家族や身近な人との関係を描いていて共感しやすい良い作品でした -
過去に戻れる喫茶店フニクリフニクラ
そんなキャッチーなこと聞いたら行ってしまいそう
自分ならいつに戻りたいのか?
誰に会いたいのか?
え?どうしたいか分からない?
なんて自問自答しながら読んでしまった
ルールは、
過去に戻っても現状は変えられないということ
それでも人々は過去に戻る
自分の本当に求めるものを必死で考えながら
その後彼らのなかで何が変わるのか
キャラクターたちの人生をチラリと覗きながら
自分の生き様ってどうなの?
といちいち考えさせられちゃった物語
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過去に戻っても未来は変わらないのに、それでも過去に戻るのはそれだけの悔いがあるからだと感じた。
だからこの本を読んで思ったのは、自分自身、今を後悔なく過ごせてるのかということ。だけど、未来にならないと今の悔いは生まれないし、今は最善と思っていても未来では後悔として残るかもしれないから難しいなと感じた。
誰しも後悔があるからこそ、成長して、人生をより豊かなものにすることができるのではないかと思った。