積読こそが完全な読書術である

著者 :
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781618647

感想・レビュー・書評

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  • 本を読む。完全に読み切った、は無い。なら、積読すればいい。そして、なにかおりてきた時に読めばいい。が読んでも、完全ではない。それを思い、今後も本を買い、積み、読み、本を閉じる。

  • # 積読とは世界に一つだけのブックマーク群であり、情報テリトリーである

    ## 面白かったところ

    - 積読の期限や歴史、名著からの引用を元にした論理展開は凄まじかった

    ## 微妙だったところ

    - 各章の話の飛び方が尋常じゃなく、例えも高尚なものばかりで小難しい

    - 積読に対するとてもわかり易い、後ろめたい感情の1つが「身銭を切って購入したものだから」というものがあると思うが、論及がなかった点

    ## 感想

    「情報の濁流」という表現をなされていたように、我々は堰が切られた直後の流れような時代を生きている。

    情報の良し悪しを選別し、自分だけの確かな情報リソース群(ビオトープ)を作成・管理することを推奨していおり、特に『タイミングが来るまで「積む」』という考えは完全に同意した。

    個人的な見解として、本は情報の詳細であり、本棚はデータベースである。脳はインデックスの役割を果たす。故に、興味があって積んである本もすでに、データベースやインデックスとしての役割を果たしている。

    本当に必要になったタイミングでその書物を手に取り、必要度合いに合わせて読書のレベルを上げていく。

    積読が完全な読書かはわからないが、必要なタイミングで質の高い情報にアクセスを保有している状態を作る意見に対しては大賛成である。

  • 全体的な評価は星2でしたが

    バイヤールの「完全な読書は不可能な理想にすぎない」というフレーズにハッとさせられたので

    星1つアップです。(^^;;

  • 【読書メモ】
    読書術の本といえばそうかもというレベルの本

    積読について
    ・情報の濁流に流される積読は駄目
    ・テーマを持って「本棚を作る」ような積読をする
    といったことを述べている

    まあはっきり言ってタイトルから想像してた内容では大分ちがう

    【参考になった点】
    1 なぜ積読が必要なのか
    ・無批判な読者→情報の濁流に流される
    ・他待的な積論環境の中に、自律的積読環境を作る→本を買い、一部は売る
    ・書物は時間を蓄積するもの
     ×コンテンツを集め、消費しきれずの積読(他待)
     ○自分なりの読書環境(自律)

    2 積法こそが読者である
    ・(完全な)読書と「読んでいない」
    ・名著を引き当てるための積読
    ・「初級読書」「点検読書」
    ・ビジネス書 すぐ使える。活用できるようにまとめ
    ・教科書 すぐ使えない、使えるまで寝かせる
    ・積読を管理する:今の「テーマ」は何か

    3 読書術は積読術である
    ・読めなくてもいいし、読まなくてもいい
    ・完全な読者は不可能→独自のスタンスを貫く
    ・読まなくてもか積むべき、

    4 ファスト思考に抗うための積読
    ・ざっくり読む:ファスト思考
    ・じっくり読む:スロー思考
    ・読書:ファスト思考とスロー思考のバランスを崩す
    ・ときめくのであればゴミではなく、積読しても問題なし→精読本の見直し、ビオトープ

    おわりに
    ・情報の濁流というマクロな積読とビオトープ的積読環境

  • むしろ本は読まずに積読ことに意味がある!
    衝撃的思考、本と電子書籍の違いがここにあるような気がする。

  • 第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第31ゲームで紹介された本です。オンライン開催。チャンプ本。
    2021.09.19

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50213683

    まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。気鋭の書評家が放つ、逆説的読書論。 (生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

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著者プロフィール

永田 希(ながた・のぞみ):著述家、書評家。1979年、アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。書評サイト「Book News」主宰。著書に『積読こそが完全な読書術である』(イースト・プレス)、『書物と貨幣の五千年史』(集英社新書)。

「2023年 『再読だけが創造的な読書術である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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