- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791108435
感想・レビュー・書評
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・アルコール乱用者は、とくに内気な性格で、普段は内に秘めているものが、アルコールの中枢神経作用によって、爆発してしまう懸念がある。
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自己治療仮説について、言葉は知っていましたが、より深く知りたくて本書を読みました。
もっと早く読んでおけばよかった、と思いました。
一章一章コンパクトにまとめられているので読みやすかったです。本書が出版されてから10年。世の中への周知はまだまだこれから、というもどかしさと、読み始めるまでに何年もかかった自分の怠惰を思いました。
あたたかく応援していく、励まし合える世の中に向けて、この本からの学びを活用していきたいです。 -
立ち読み
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快楽を求めるためにおぼれるのではなく、苦痛をまぎらわすために耽溺する。この違いの大きさに気づかされた。
苦痛を紛らわすためならば、アルコールやその他の害を訴えてもクライエントは動かない。苦痛を紛らさすためならば、それによってどのような「利益」を得ているのかという視点が出てくる。そして、耽溺することが問題なのではなく、そうせざるを得ない環境などが本当の問題ということになる。 -
依存になることによって「何がもたらされたか。どんなメリットがあったか」を考えることが重要である。「どうなってしまったか。」を詰問することは、あまり有用ではない。
依存にならなくては、生き難くてどうしようもなかった。その背景は何か。PTSD、発達障害、統合失調症、その他。
その状況を打破するための自己治療として、自己破滅的な依存に陥っていく病態。
背景にある状況を改善しなければ、依存は繰り返す。
依存は、意志の弱いダメ人間に生じるという従来の考えを超えて、理解・治療につなげる重要な提言がなされている。 -
アディクションについて勉強のために読む。文章は私でも読みやすくて、あっという間に読んだ。
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ていねいすぎるほどの「自己治療仮説」の内容、初めて聞いた言葉ではあるけど、
そんなん当事者はみんな説明できないだけで、感覚としてあたりまえに持ってるものなんじゃ?という感想。
とてもわかりやすく読みやすく、意外とするする読みました。
さらにもうひとふみこえした治療内容とか援助方法とか、セッション事例とかも紹介してほしかったけど、
これは入門書だからかな、ざんねんだけどしかたない。
当事者会やグループ療法、効果あるんだなあ。
人のつながり、仲間のつながりなんだなあ。 -
自己治療仮説について
2013.12