子どもの話にどんな返事をしてますか? ―親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる
- 草思社 (2005年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794214515
感想・レビュー・書評
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臨床心理学療法士であるギノット博士が実践している基本は、『共感と思いやりを持って子ども達とコミュニケーションする』ということです。・子どもに恥をかかせずにしつけする・子どもの品位を汚さずに問題を指摘する・子どもを評価せずに褒める・人を傷つけずに怒りを表現する・子どもの感覚や考えを丸ごと認めてやることを大人や親が学ぶことで、子ども達が、自分を信頼し、自分に自信を持てるようになるというのです。世界500万部のロングベストセラーです。
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目からウロコ。子供に対する(というかあらゆる人に対する)受け応えの時の考え方として、感情を理解してその感情をもったことは批判しないということ。自分は、そのことはスキップして、解決方法とか方向性を示すのがいいものかと思ってた。
あらゆるケースで書いてある通りうまくはいかないんだろうとは思う。例えば、「まちがいが起こったら、反応しないで対応しよう」という章の中の例。車を洗う約束をしたのに、忘れていて、ちゃちゃっとやって済ませた子供に、批判せずに「やり残しがあるようだな。とくに、てっぺんと左側がまだのようだ。いつやれる?」のように言うといいという。それに対して子供は「今晩できるよパパ」と返すことになってる。そんなに素直な子供ばっかりじゃなかろうぜ。
とはいえ、子供の発言や行動を認めて、感情とか本心とかを理解してそれを責めてもしょうがない、っていうのはなるほどと思った。当然子供でなくても当てはまる。勉強になった。
残念だったのは、またまた苦手な訳書だった為に、スッと入って気づらかったこと。例文がたくさん出てくるが、正しい例なのか、悪い例なのか、その例文を読み切るまでわからない。つまり読んでる最中は、それを良い例としてインプットすべきか悪い例とすべきかわからない。ノートに取って要点と例文をまとめながら読み返したい。 -
本の中のダメな例に当てはまる部分がかなりあった。
文章がもろに翻訳ちっくで慣れるまでとっつきにくかったが、
言っていることは非常に心に響いた。
子どもの感情に寄り添う、それを感じ取る力が必要だと感じた。
実践しよう。 -
(推薦者コメント)
「親も子どもも怒らずにすむ、話し方、聞き方のコツ」、世界500万部の大ベストセラーなので、「教育に携わりたい」「教育実習先や塾で子どもを上手く伸ばしたい」と考える教育学部生には打ってつけなのではないかと思いました。 -
子育て(教育)時に必要とされる
よい親になるためのスキル。
第1章 親子の会話
■子どもの伝えたいメッセージは往々にして暗号化されており
解読を要する
■子どもの気持ちは、たとえ状況がそれほど深刻に見えなくても、
真剣に受け止めてやらなければならない
■子どもが無作法な振る舞いをするとき、心に煩わしい感情が
わだかまっている場合が多い。その振る舞いを改善させるには
まず感情をどうにかしてやらなければならない
■子どもが自分自身のことについて何か言った場合、
同意したり意義を挟んだりするより、
理解していることを示す具体的な言葉をかける
子ども:算数ができないなぁ
親☓ :そうね、あなたは数字に弱いよね
親☓ :もっと勉強すればできるようになるよ
親○ :算数は簡単じゃないもんね
親○ :あなたが最善を尽くしていることは分かっているわ
第2章 怒り方と褒め方
■褒める対象は子どもの努力や成果で、性格や人格ではない
■関心があれば怒りを完全に避けることはできない
忍耐にも限界がある、ことを知らせる怒りには
子どもは耐えられるし理解できる
■動揺した気持ち(怒った気持ち)をはっきり口に出して言う
第3章 まずい言い方
■嘘をつかれたとき、その内容を否定したり、
嘘をついた子を非難したりしない。
→嘘が意味しているものを理解し、それに反応する
第4章 責任感
■いろいろな物事で子どもに選択を任せ、
できるだけ自主性を身につけさせる
→おおまかな範囲は親が決め、細かい範囲を子どもに決めさせる
第5章 罰しないでしつける
■親が子どもを罰すると、子どもは自分自身や親を憎み始める
■寛大さと甘やかし
・寛大さとは、子どもたちの子どもっぽさを受け入れる姿勢
子どもは自分の感情には責任を持てないが、
自分の振る舞いにだけは責任を持てる
・甘やかしとは、好ましくない行動を許すこと
→寛大さ:子どもの感情を共感し、受け入れる
間違った行動については指摘する
甘やかし:子どもの行動をすべて受け入れてしまう
第10章 おもいやりのある話し方
■子どもに口やかましく言ったり押し付けたりしても無駄であることを
親は肝に銘じなければならない
1.聞き上手になる
言葉が伝えようとしている気持ちを聞き取ること、
言い分を聞き、子どもとのコミュニケーションの核心を理解すること
2.子どもの感情に文句をつけない。意見をけなさない
かわりに、それらを認めてやる
3.批判や否定をするのではなく、導いてやる
問題を述べ、可能な解決策を提示する
4.怒ったときは「私」を主語にして、自分の感情を述べる
5.褒めるときは具体的な行為で
6.子どもを傷つけない方法でNOを言おう
7.子どもに選択と発言の機会を与えよう
子どもの自立支援 -
傘を忘れた客人を追いかけて「全くあなたはそそっかしいですね。あなたの妹さんのようにちゃんと気をつけたらどうですか」と言う人はいないだろう朝目を覚まして『今日はチャンスがあれば子供を怒鳴りつけてやろう。うるさく小言を言ってやるんだ』と思う親はいない。大人に対してなら傷つけない言動ができるのに、どうして自分の子供には感情的になって平気で傷つける言葉を吐けるのか。筆者はたいていの親は、言葉の持つ破壊的な力に気づいていない、と指摘する。
小さい頃の子供は親に歯向かったりしないから、親はいつまでもそのことに安住してしまうのかもしれない。であればこそ、こんなこと自分の友達には言わないよな、と思いとどまって言葉を選ぶことが必要だ。難しいから諦めそうになるのだけど、筆者は「子供とのかかわりにおいて特別なコミュニケーションスキルを必要とする」と難しいことを認めたうえで、親の方に努力するように迫る。
筆者の教えるスキルは一貫して、子供の感情に目を向けることから始まる。相手の感情を受け止めて共感を示して・・・あれ、どこかで読んだな、と思ったら大人のコミュニケーションスキルと同じだ。大事なことだし、実践しようと心がけることから変わっていければよいのだろう。 -
実際内容をあまり覚えていないが、他の方のレビューを読んで少し思い出した。そうそう、子供の感情に寄り添ってあげなきゃいけなかったんだ。今朝も失敗したけど・・・
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図書館で再度借りる
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親業と同じ内容なので親業の方が納得いくかな。