自分の薬をつくる

著者 :
  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794971845

感想・レビュー・書評

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  • 日課は薬になる。鬱っぽいときはアウトプットしたいとき。対話の合間合間に、ああーと腑に落ちそうな言葉がひらめいている。読み返すこと。

  • 図書館で借りて読んだけれど、買って手元に置きたいと思えた作品。
    「やりたくないことをすべてしないでいる」。
    子どもたちにも読んでもらいたいと思ったけれど、気付いたら子どもたちは自然とそれが出来いて、我が子ながら素晴らしいと思った。
    筆者が何年もかけてたどり着いた方法を生まれて15年だったり9年で自ら気付き実践しているなんて、何て生命力に溢れているのだろう。
    これからの子どもたちがどうなっていくかとても楽しみだ。

  • めちゃくちゃ面白かったー!
    楽しく読めて元気になる。
    悩みを抱えた人にシェアしたくなる本。

  • 自分に何がしたいか聞いて、それをすること。やりたくないことを丁寧に見分けて、それをやらないようにすること。思いついたことは紙に書いて企画書を作ること。自分を否定する人とは付き合わずに、理解してくれる人を見つけること。

  • 自分の薬をつくる=自分の日課をつくる。書くこと=アウトプットする。
    好奇心がないのは、外の情報をインプットしなくないから=アウトプットすればインプットしたくなる。
    アウトプットの方法を教わっていない。

    朝二度寝しない。何時に起きても二度寝しない実験。24時間を30分単位でスケジュール化する。
    しおりに書く。栞を軸に生活する。

    毎日原稿を10枚書く。10枚以上書かない。

    バッチアダムスの0円診療所。
    急に興味がなくなったら、アウトプットの時期にきている。
    調子が悪いのは、インプットが歪んでいるとき=アウトプットの時期。

    自由時間だけになったときは、早寝早起き朝飯。それをしないと鬱になる。

  • ワークショップに参加したらそこは病院モドキの診察室と待合室になっており、型破りな医者モドキ(坂口氏)が型破りな診察をし、奇妙な薬を処方するドキュメンタリー本のようなもの。
    わたしは坂口氏と同じ躁鬱病を15年患っており、最後の方に書かれていた坂口氏の闘病の遍歴に深く通じるものを感じた。病気の苦しみ、生き方がわからずに悩んできた末にたどり着いたものが、この診察内容だと思うと感嘆せずにはいられなかった。
    わたし自身も躁鬱に翻弄されながら生きるヒントを探るうちに朝に重点を置いた日課を作ることや人間関係の作り方、アウトプットの必要性を感じたことなど、坂口氏と同じ方法で生きやすくなることを理解し始めていたものの、まだまだうまくいかずにいたので、具体的に細かく分析しながら書いてあったこの本は目から鱗の『薬の作り方本』だった。たくさん参考にさせてもらいます。

  • 内容にとても刺激されて、企画書をつくるという作業をさっそくやってみている。不思議な本で、文学というより「自分の取り扱い説明書」のような内容なので自己啓発書に近いのかなとも感じた。
    特に今年に入ってから、参加するために準備していたイベントがコロナのせいで中止になり、他にも訪れたかったイベントもなくなった。やる気を大きく落として本を読んだり映画を見たり音楽を聞いたりというインプットの年にしようと決めていたのでそのうちまた自然にうんこのように何かが排泄されるかもしれない。
    取説なので、日々の生活の中で何か生きづらかったり、疑問に思ったごとに手に取る事にはなるんだろうなという気はする。

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著者プロフィール

1978年、熊本県生まれ。料理家、作家、建築家、音楽家、画家。2001年、
早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年、路上生活者の住居を収めた写真
集『0円ハウス』を刊行。2008年、それを元にした『TOKYO 0円ハウス 0円生
活』で文筆家デビュー。2014年『徘徊タクシー』で三島由紀夫賞候補、『幻
年時代』で第35回熊日出版文化賞、2016年『家族の哲学』で第57回熊日文学
賞を受賞。著書に『cook』『自分の薬をつくる』『お金の学校』『ゼロから
始める都市型狩猟採集生活』『現実宿り』『よみぐすり』など。

「2022年 『中学生のためのテストの段取り講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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