- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800237293
作品紹介・あらすじ
人気絶頂のミュージシャン・梨乃は目を覚ますと、誰にも自分と認識されなくなっていた。さらに自身の自殺報道を目にした梨乃は自らの死の真相、そして蘇った理由を探りはじめるが…。2015年第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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ユニークな設定のミステリー。
各章、二つの部分で構成されている。
ひとつは20世紀初頭に書かれたイギリス人の手記。
当時イギリス領だったインドに出かけた探検家。
魔力を持つ泉に遭遇し、現地の人々と交流する。
二つ目は、現在の日本で起こる不思議な現象。
人気絶頂の女性タレントが
ある日、身に覚えのない場所で目覚める。
すると、彼女はかつての自分ではなくなっている。
確かにここにいるのに
誰も彼女だと認識してくれない。
どういうこと?
過去のイギリス人の手記とこの不思議現象。
二つに関連があるだろうことは予測可能。
でも、どんなふうに?
その謎ときに興味津々。
現在の世界の舞台は、華やかな芸能界。
タレントだった女性の周りにもうひとり、
同じ境遇の小学生の男の子が現れる。
ふたりの周りには、善意の人たちが。
バイト先の上司や大学のサークル仲間。
人と人の絆の強さが彼女と男の子を救い
最後はほんわか温かい雰囲気で終わる。
読後感は爽やかといってもいいかな。
でも…。
何も解決されていない、と思ってしまった。
途中、病院で治療を受けるシーンがあるけれど
保険証はどうしたのかな? 戸籍は?
そしてなにより、この主人公たちの今後は?
こんなに恐ろしいことはないと思うのだけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4.7
このミステリーが面白い、の優秀賞を獲った作品とのこと。
この本を読んだきっかけはテレビでこの作者の最新作「あの日の交換日記」を紹介していて、著書を検索していたらこの作品に行き当たりました。
面白かった、展開の仕方も良く、意外性もありながら最後は綺麗にまとめてます。
読後感も良く、しばらく後に再読してみたいなと思えるほどでした。
惜しむらくは主人公は美女のはずが本の表紙に描かれている女性は美女という感じでは無かったことです、あの絵を想像して読むと違和感があります。
登場人物も魅力的で変な恋愛話に展開していかなかったのも良かった。
少々グロテスクな場面もあるが、全体的には爽やかな感じです、これもジャンル的にはミステリーになるんだという思いもありました。
作者の別作品も読んでみようと思います。 -
ピアノ
輪廻
泉
ブレスレット
カルト
姉と弟
不思議な感覚を覚える本でした。賢い少年が印象的で、これからの幸せを願いたいです。
図書館本 -
エンディングがすごい
前半はタラタラしててうーん読み切れるかと思っていたけど中盤からのそれぞれの人物の個性が出てきたあたりから引き込まれる。すっごく怖いけど面白く新鮮なミステリー
是非読んでもらいたいと思う -
超飛ばし読みでした。青春キラキラでちょっとなー。中学生ぐらいの頃なら楽しめたと思う。
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この後どうなるんだろう?
日本は戸籍があるから面倒だよね。