『このミス』が選ぶ! オールタイム・ベスト短編ミステリー 赤 (宝島社文庫)
- 宝島社 (2015年4月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800240378
作品紹介・あらすじ
『このミス』選者が選ぶ、珠玉の名作短編アンソロジーが登場!約100年に及ぶ日本ミステリー史のあらゆる短編の中から、『このミス』が誇る読書のプロが選んだ十編の名作たちを、二分冊で刊行。第1弾にあたる本書「赤」には、ランキング第1位の「戻り川心中」(連城三紀彦)をはじめとする五編を収録。日本のミステリー文学を代表する名作短編が揃うアンソロジー第1弾!
感想・レビュー・書評
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既読の作品も多かったが、昔の作品が多く忘れているので一応楽しめた。
何れも有名な作品なので、それぞれの作品世界があるが、ただ、古い作品が多いので、ロマン幻想趣味がよりプラスに作用している。この手のベストをやるとそれが有利に働くのだろう。 -
連城さんのお話は、すんなり読めるヤツと、どうしても頭に入って来ないヤツがあって、『桔梗の宿』は前者、『戻り川心中』は後者でしたね。すごいらしいんですが、、、
神津恭介、亜愛一郎…と私好みですね。 -
「押絵と旅する男」。映像が美しく、灰色と狂おしいほどの色彩感の対比にびっくり。ミステリーと呼ぶべきか、ファンタジーと呼ぶべきか、よく分からないのだけど。
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中でも連城三紀彦と高木彬光の作品がすばらしく、特に「戻り川心中」は再読でしたが、今回は表題作よりも「桔梗の宿」(同作品の中の収録作)の方により感心させられました。
連城三紀彦の文章は流麗で色気がありますね。
また、彼と江戸川乱歩は同じ早稲田政経卒だったのですね。 -
2018/11/11
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『このミス』選者が選ぶ、珠玉の名作短編アンソロジーが登場!約100年に及ぶ日本ミステリー史のあらゆる短編の中から、『このミス』が誇る読書のプロが選んだ十編の名作たちを、二分冊で刊行。第1弾にあたる本書「赤」には、ランキング第1位の「戻り川心中」(連城三紀彦)をはじめとする五編を収録。日本のミステリー文学を代表する名作短編が揃うアンソロジー第1弾!(背表紙)
戻り川心中 連城三紀彦
妖婦の宿 高木彬光
押絵と旅する男 江戸川乱歩
DL2号機事件 泡坂妻夫
桔梗の宿 連城三紀彦 -
(収録作品)戻り川心中(連城三紀彦)/妖婦の宿(高木彬光)/押絵と旅する男(江戸川乱歩)/DL2号機事件(泡坂妻夫)/桔梗の宿(連城三紀彦)
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黒に続き赤も読了、収録作品は
「戻り川心中」(連城三紀彦)
「妖婦の宿」(高木彬光)
「押絵と旅する男」(江戸川乱歩)
「DL2号機事件」(泡坂妻夫)
「桔梗の宿」(連城三紀彦)
「妖婦の宿」のみ未読、他は、特に連城作品は何度も何度も…そして気づいた。
連城三紀彦作品において「桔梗の宿」こそが自分にとってのナンバー1作品であるということ、数多ある佳作、傑作の中でも最も己の心象に訴え。圧倒的に情景が心に浮かび、薄幸の少女の切な過ぎる想いに身体が震える気持ちになるのも、この桔梗以上に己を駆り立てるモノはなかった。 -
ミステリーアンソロジー
連城三紀彦氏の「戻り川心中」を再読したくて借りた。ある意味ダブルどんでん返しの本作は、初読では意味がわかりにくかった。今読んでも実はあまりスッキリしない。歌人が主人公だからだろうか?それともその主人公がもてる男だからだろうか? たぶん後者だろうなぁ。