博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす 「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。

  • 大和出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804718590

作品紹介・あらすじ

会議・企画・プレゼン・交渉・営業etc…ビジネスのあらゆるシーンで武器になる!相手の本音をひき出し、人を巻き込み、意見を通す25のメソッドを言葉のプロが徹底解説。5日間のSTORYであなたの業務がうまく回りだす

感想・レビュー・書評

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  • 質問の質に苦しむ機会が増え、何かお作法を学びたく購入。
    解決策のない質問はしない。どうして(why)で分析し、どうしたら(how)で解決策を考える、が参考になった。
    相手に答えさせることで会話の主導権を握れるので、質問をうまく使っていきたい。

  • 相手の意見を上手に引き出し、広がりのある話し合いはどうしたらできるのか?解決の糸口を見付けたく、本書を読みました。
    具体的で上手にキーワードを使っており、とても分かりやすくまとめられています。
    社会人4年目を迎え、仕事にマンネリを感じている営業マン唐沢潤と同期で企画部の三田さゆりが「質問力」の講義を受け、様々な事に気付いていくという物語仕立てなのも記憶に残りやすく、面白かったです。
    ビジネスシーンを想定して書かれていますが、通常の会話でも必要なメソッドも多いと思いました。

  • <どんな本?一言で紹介>
    博報堂クリエイティブプロデューサーがおくる、仕事を有利に進めるための「質問力」を磨く、考え方や方法のトレーニング本。

    <どんな人におすすめ?>
    会議や交渉に自信がない人。
    相手にとっても自分にとっても「いい質問」をしたい人。
    自分の仕事を有利にする質問をしたい人。

    <読んだら、どんなことが分かるの?>
    相手の意見を取り入れて、共感と感情移入を起こさせながら、自分の仕事を強く、太く、大きくしていくためのスキル「質問力」。

    ・「企画力」「プレゼン力」「交渉力」よりはるかに大切!
    ・まずは、自問自答で脳を「質問体質」に変えよう
    ・解決策のない質問は禁止にしよう
    ・会話の第一声を「質問」からはじめよう
    ・「聞く姿勢」の基本スタンスとは何か?
    ・会話全体の7割を聞くことに使おう
    ・5つの「質問の型」で的確な答えを導く
    ・「質問」におけるキラーワード

    <日々の生活、仕事などに活かせるポイント>
    1.主語を「あなた」に変える

    2.具体的に、例えば、この他に

    3.「現実」と「理想」の差を質問で浮き彫りにする

    <感想>
    相手を論破することや、戦うことを目的としない質問の仕方が、ストーリー仕立てて分かる。中学生でも読める。
    全てをいきなり使えるようになるのは困難なので、選びとって使っていく。

  • 脳を質問体質に変えていく。
    そして、質問をする際は本当に疑問なのか、自己主張になっていないかを振り返る。

  • 中堅会社員が「質問力」を磨きながらプロジェクトを企画するというストーリー。恋人やコミュ力の低い人へのアプローチからエグゼクティブへの企画提案時まで、実践的で明日から使えるテクニックがたくさん紹介されています。1個づつ身につけていきたいです。

    質問によって相手の信念やこだわりを引き出す質問法
    ・ヒーローインタビューで苦労から乗り越えた話をさせる
    ・「現実」と「理想」の差を質問で問題を深掘りする
    ・相手の現状を肯定して質問することでこころの壁を取り払う
    ちょうどカウンセリングの資格を取るべく練習中なので、こういったクライアントの内面を引き出せる質問はぜひ取り入れてみたいです

  • ▪️第一章
    ・脳は何も考えなければ、潜在意識の中にある過去の記憶をつかって惰性で動き感情ばかりを垂れ流す。
    ・雑念に流されないようにするには、書くという動作を組み入れること。
    ・ノートに時系列で質問したことを書くことによって、どんなふうに脳が働いたか自分の質問レベルがわかるようになる。
    ・質問というのは、知りたい・理解したいという欲望からはじめて思いつくようになる。
    ・質問力というのは、ただ質問するだけじゃなく、その問いに対する自分なりの答えを持つということ。
    ・もっと知りたいと思うことで、色んなものへの好奇心が湧いてくる。
    ▪️第二章
    ・先に自分から質問をする事で相手の緊張を解き、参加意識を高める。こうして垣根を低くする。
    ・聞くとは、聞いている事を伝えること。
    ・相槌は倒置法を使って感情を強調する。
    ・相手に反論するときは、まず冷静にオウム返しをして4秒あける。その後にみんなの視点で意見を言う。
    ・相手のペースに合わせる事で、話しやすくも聴きやすくもなる。
    ・相手の話が纏まっておらず理解し難い場合には、
    相手の感情がこもっている単語をオウム返しする。
    ▪️第三章
    ・質問の型①
    「話す時の主語を『私』から『あなた』へ変える」
    ・「私は◯◯と感じました。あなたはどのように感じましたか?」と、自分が感じたことを自己開示してから質問するようにする。
    ・会話は、しゃべる側より聞く側にメリットがある。
    なぜなら新しい情報が手に入るから。相手の会話量を意図的に増やすことで、相手の考える時間や期待値を増やしていく。
    ・質問の型②
    「5W1H」を会話文に取り入れる。
    ・質問の型③
    「タテ型ドリル」で同じテーマを深掘る。
    ・質問の型④
    「現実」と「理想」の差を質問で浮き彫りにする。
    ・まず現状をどのように考えているのか(今の状況)を聞く。次に、理想の姿はどんな形か(最終ゴールはどこにあるのか)などと聞く。最後にどうやってそこギャップを埋めるか聞く。
    ・理想と現実の落差が大きいほど、そのギャップを埋めるための考えが深みを増す。
    ・相手が考えている時は、決して口を出さないこと。
    沈黙も重要な会話である。
    ・質問の型⑤
    「起承転結」に当てはめて尋ねる。
    「起」で質問の前提を語る。「承」は具体的な質問内容を指す。「転」は、自分の見解や意見、疑問に思っている点を明確にする。「結」で相手にと変えて欲しいポイントを念押しする。
    ・良くないパターンは「聞きたいことが3つあります」という質問。長くて覚えられないし答えも緩くなる。質問はキリッと短い方がいい答えを導きやすい。
    ・起承転結で話すことで、だらだら質問するよりも、
    物語を聞くように頭に入ってくる。
    ▪️第四章
    ・本心を明かさない人には、個人の意見として質問せず、「あなたの世代は」「働く女性としては」「時間に追われている人は」などと、その人が投影しやすい一般論で質問する。その中に、本音が必ず含まれている。
    →他の誰かになったつもりで語ると、心理的な負担が軽減して本音を言いやすくなる。
    ・相手の現状を質問して、まずは肯定する。肯定することで、嬉しさと謙虚さから自らの課題点を言うようになる。
    ・ポポネポの法則
    話す時、ポジティブな話を2回続けた後に、ネガティブな話を一度入れる。そして最後をポジティブでしめる。すると相手は悪い気はしないながらも、ネガティブな部分が頭に残り本音を話し始める。
    ・「最後にひとつだけ」と、これで終わりかと思った後に、忘れていたかのように付け足すことで余計に皆が注目する。
    ・何語も最後が最も印象に残る。
    ・「ヒーローインタビュー」相手の自己肯定感を満たす。聞き出す流れは以下の3つ
    ①今の心境を聞いて、心を開かせる
    ②過去の苦労話を聞いて、自己承認欲求を満足させる
    ③未来への展望を聞いて、どの方向に進もうとしているのかを語らせる
    ・大切なのは、「過去の苦労話」。どんな苦労を乗り越えて成功したか?を聞くと、1番苦しい時期を語り出し、そこから成功するまでの信念や執着やこだわりが見えてくる。
    ・ヒーローインタビューをされる人は、気持ち良くなって、自分の物語を語りたくなる。語らせることで、何を主張し、何を隠したいと考えているのかが分かる。
    ・人をインタビューするときは、影になれ。スポットライトを相手に当てさせろ。
    ・相手の殻が硬くて、本音に行きつかない時は、
    牛が反芻するように、前回、前々回に相手が言った意見を軸に質問をつくる。
    ー前回、◯◯さんがおっしゃったようにー
    →過去に自分が発言したことと言われたら、人はそれを、肯定したくなる。
    ▪️第五章
    ・自分の意見を通しやすくするために、
    「それから」「そこで」などの接続詞と質問を合わせることで、話を促したり纏めたりできる。
    ・「具体的に」と相手の理解度を測り、「例えば」で、相手がどれほど現実的に考えているかを知る。「この他に」で、相手の余裕度、懐の深さをも知ることができる。
    ・相手が理想を語る→「具体的には」と質問する→相手にわかりやすく説明してもらう→「例えば」と質問する→相手に具体的な商品や企画を説明してもらう→「この他に」と質問する→相手に他の事例や代案を説明してもらう
    ・「◯◯ということは、どういうことですか?」で、相手に考えをまとめさせる。プロのスピーチライターは話の途中で相手に断りを入れ、相手の話を簡単に纏めることで話が本題から逸れないようにしている。
    しかし、会議や交渉の場では、こちらが纏めるよりも相手に纏めさせた方が良い。その方が気づきもあるし、脱線していたことへの反省も促せる。
    ・「もう一度言わせる」のではなく、「まとめてもらう」ことが大事。
    ・相手の言葉を使って、話をまとめたり、まとめさせたりすることで、話を前進させることができる。
    ・質問で話を小分けにして話し相手の反応を取り入れながら話すことで、お互いがお互いを確認し合う会話にしていく。そうすると会話の説得力が増す。
    →どんな意見が来ても跳ね返せるように、自分の意見を肉厚にしておく。

  • 質問力を身につけると好奇心を取り戻すことができ、仕事やプライベートが上手くいくようになる

    ・0秒思考で自問自答力を磨く
    ・英会話で「起承転結」に当てはめた質問力を磨く
    ・最後のp254にいままでのポイントを押さえたストーリーが散りばめられているので復習に使える

    ☆キーワード
    →質問ドリルで3回つつく
    →理想と現実とギャップ
    →自問自答
    →質問力という武器を使って好奇心を取り戻す(脱マンネリ、心のハリ、無関心)



    day1〜自分に対する質問力を磨く
    ・脳は怠け者で、普通にしてると自分の感情にひっかかった感情ばかりを言葉にしている。
    →自問自答する癖をつけることで防ぐ
    ・自問自答の力はスピーチ力にもつながる
    ◎風呂に入った時とか、寝る前に1日の出来事を振り返ってみよう
    →そうすることで人の話を聞いてもパッと質問が思いつく体質になってゆく
    ・もっと知りたいという姿勢が会話の質を変える

    day2〜聞く姿勢を磨き上がる
    ・会話の第一声は質問から始めよう
    →相手の参加意識をたかめる。今朝のやる気は10点満点中何点ですかと数値化して聞くと客観視ぇきるので効果的

    ◎day3〜5つの質問型で的確な答えを導く
    ①2人称で問いかければ自然と相手の期待値が上がる
    →主語をあなたは
    ②5W1Hを会話分に取り入れる
    大阪のおばちゃんは5W1Hを見事に使いこなす
    →どこで買うたん?いつ買うたん?誰に買うてもらたん?まだ買える?→ええなぁ私も買いたい!と興味を示している
    →より正確な情報を得ることができ、相手にはすごく興味があると思われる!

    ③縦型ドリルで核心に迫る
    →同じテーマをタテに、タテに深掘りしていく
    →1回の深堀は3回まで
    相手に心開いてもらうためにはここだ!というテーマを1つ決めて3回程度深堀するよう心がけよう

    ☆☆☆
    ④現実と理想の差を質問で浮き彫りにする
    現状どのようにお考えですか?今の状況は?
    理想の姿は?最終ゴールは?
    どうやってギャップを埋めていきますか?


    ◎⑤起承転結に当てはめ尋ねよう
    起で質問の前提を語る
    承で具体的な質問内容を示す
    ☆転で自分の見解や意見、疑問に思うことを明確にする→自分の考えた過程やこの質問をするに至った理由
    結で相手に答えてほしいポイントを念押しするきたえ
    →起承転結は1番頭に入りやすいストーリー
    →いきなりやるのはできない人は、指を4本折りながら起承転結言えてるかをチェックする

    ◎ダメな質問は「依存の質問」
    次に何やればいいですか?などの相手に考えさせて自分は考えない質問のこと

    ◎一つだけいいですか?で相手の緊張の糸を緩める
    →質問がいつまで続くのだろうという緊張がとれ、相手の本音がでやすなるし、受け入れられやすくなる
    これを使わない手はない!
    ジョブズもプレゼンの最後に、最後にひとつだけとよく使っている

    ◎具体的に→例えば→この他に
    この順番を意識する
    いきなり他にある?と聞いたら全否定と同じ
    最後に具体的にというと理解できてなかったのか?となる

    ◎質問会話 相手の反応がガラリと変わる
    同じ内容でも質問で話を小分けにして話して相手を巻き込む

    ◉お前の完璧なんて、所詮お前の中の完璧なんだ。自分の意見のこだわりなんか早いところ捨てて人の意見を巻き込める強さを身につけろ!
    自己満足、虚栄心、承認欲求、プライド、そんな小さなもののために働いて何が楽しいんだ?

    ◎なぜでしょう?〜が〜なのは?倒置法を使って相手の気持ちをどんどん巻き込んでいく

    ◎現実と理想ののギャップ法を使って人を動かす

  • ◯この本を手に取った理由
    自分の意見を持つために、疑問に思ったことをシンプルに相手に聞く力を身につけたいから。

    ◯本を読んで考えたこと
    ・疑問、分からないことを書き出す。疑問に対して自分なりの答え(仮説)もセットで書き出す。
    ・仕事は1人でウンウン唸って考えるより、相手に質問することで疑問をクリアにして、相手の反対意見を飲み込んで、相手を巻き込んだ方がより良い成果が出せる。

  • ■読んだきっかけ
    ・会議中に質問が出てこないが、どうしたらいいがわからない。質の良い質問とはどんなものか学びたい。質問力で頭の良さが測られそう。


    ■ToDo(今後やりたいこと)
    ①日々、自問自答する癖付けをし質問脳にする
     ・Whyで原因の深掘り
     ・Howでどうやったらうまくいくか考える
    ⇒お風呂の中で1日を振り返りWhyとHowを。
    ⇒注意: 解決策のない質問は禁止

    ②クエスチョン・メモを作成する
     ・?を冒頭につけて質問をメモ
     ・疑問や質問したいことしかメモしない。10個ぐらい出そうと心がける

    ③誰かに質問するとき、必ず自分なりの答えを持ち、それを伝えた上で聞く。答えが呼び水となり、相手が考えやすくなるため。
    ⇒どうすれば(How)と自問したら、必ずこうしたらと自答

    ④質問の原動力は、相手を知りたいという気持ちから生まれる。好奇心が大事。 

  • 「3回掘れば、相手の人となりが見えてくる」
     最近、引っ越しをしたという話題について
    いつ→どこへ→どうして
    3回掘り下げる質問をすると、どんな人なのかが分かってくる。

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著者プロフィール

博報堂フェロー、スピーチライター

「2022年 『人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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