ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822242633

感想・レビュー・書評

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  • ●「良い企業」がどうすれば「偉大な企業」になれるのか、というテーマ
    ①規律ある人材(第5水準のリーダーシップ、最初に人を選び、その後に目標を選ぶ)
    ②規律ある考え(厳しい現実を直視する、針鼠の概念)
    ③規律ある行動(規律の文化、促進剤としての技術)

    ・謙虚さ+不屈の精神=第五水準
    ・「だれを選ぶか」をまず決めて、その後に「何をすべきか」を決める。
    ・人事の決定に厳格であって冷酷では無い。レイオフやリストラを使うことが比較対象企業と比べて、はるかに少ない。
    ・人材の選定は、知識や技術、経験よりも、性格や基礎的能力によって決まる。

  • 【どんなに偉大な企業でも、始まりは努力から】
    ということを実感した。

    「成功は1日にしてならず」を、
    偉大な企業のデータや考え方を分析し、解説している本。


    個人的に、
    「成功している企業=カリスマ的な社長」
    という印象があり、いい意味でその印象が覆された。

    並々ならぬ努力をしている人達だと思うが、
    摩訶不思議な方法で、魔法みたいな天才的な考え方を持つ、別世界の人だと決めつけていた。

    しかし、偉大な企業を築いた人達も、
    5年10年掛けて成功を積み上げているのかと知り、
    改めて「努力の大切さ」を知る本だった。

  • ものすごく参考になる。自身の会社、経営陣がビジョナリーカンパニーの考えを持っているのかどうか、照らし合わせると、納得いかなかったことも納得できる。

    針鼠の概念、世界一になれる分野、情熱を持って仕事ができる、十分なお金をもらえる、これら3つが重なる部分で勝負する。個人でも一緒。

    成功したら窓を見て、失敗したら鏡を見る

    「最後に最高の走りを」良い言葉

  • 成功は周り、幸運、失敗は自分。
    何をすべきかではなく誰を選ぶか
    最後には必ず勝つという確信と厳しい現実と事実を直視する
    情熱を持って取り組め、経済的原動力になり、世界一になれる部分を確立する(3つの円)
    人ではなくシステムを管理する
    新技術に振り回されない
    魔法の瞬間はない
    弾み車の法則
    規律ある行動、規律ある人材による規律ある考えが不可欠
    利益とキャッシュフローは健全な身体にとっての血と水のようなものであり、生きていくには必要不可欠だが、生きていく目的ではない。
    なぜ偉大さを追求するのかではなく、どの仕事なら偉大さを追求せずにはいられなくなるのか

  • 針鼠と弾みの法則はマスト。
    自分の世界一を取れる分野を見つける
    最初は、回すのに力がいるが、それが1回転2回転、10回転20回転となってくると楽にすごいスピードで回り出す。
    一夜にしての成功はない。どのGreat企業も、日の目を浴びるまで長い時間をかけ、企業を作り上げてきている。
    優秀な人の配置以上に企業を大きくすることはできない。

    「Great企業の経営者は仕事以外に自由は無いのか?」という最も気になる質問に答えてくれていた。
    答えは、「ある」。
    なぜなら優秀なメンバーと素晴らしい仕組みが、働く時間を短くしてくれる。とここには書いてあった。

    もう一つ、「それなりの企業を作るのか、No.1の企業を作るのか、どちらが難しいのか?」
    この答えは、No.1企業を作る方が簡単、なぜか?、自分達の勝てる業界を選び、弾みの法則に乗れば、一気に登れるから。

    これは、将来何回も読み返さなくてはならない本

  • 個人的には章と章の間の要約を見て、気になる箇所のみ本文をつまむと言う読み方+まとめを流し読みで十分だったかな。

  • 得るもの
    自社に当てはめるべき戦略を選ぶ

    結論、あまり刺さらなかった。

    良好な企業が偉大な企業になるためにというテーマ設定はとても良いのだが、
    自社がまだそのフェーズに無いという捉え方をしてしまったのが原因。
    もちろん学ぶことはあったが。
    ①針鼠の概念というもの。
    シンプルにどの分野でなら世界一になれるか絞る
    財務指標の分母に落とし込む(例Xあたり利益)
    このあたりは経営指標を多く置いているので、よりシンプルにしたいと考えていたところだったので考えたい。

    ②弾み車に語らせる
    目標を熱心に伝える必要は無い。弾み車の勢いを見て各人が判断してくれる。
    目標を立て走り続けているうちに結果が出て、魅力が出て
    参画したいと思う人が集まってくるという理想系に邁進しようと思う。
    伝えることに時間をかけない。
    その分サービスを磨く。

  • GOOD TO GREAT (偉大な企業への飛躍の概念)

    《偉大な企業への準備段階: 規律ある人材(二、三章)》
    第二章 第五水準のリーダーシップ
    ・飛躍したリーダーは個人としての謙虚と職業人としての意思の強さという一見矛盾した組み合わせを特徴としている
    ・野心は組織に向けられていて、自分自身には向けられていない
     (比較対象企業の指導者は我が強く欲が強い)
    ・成功を収めたときは窓の外を見て、自分以外に成功をもたらした要因を見つけ出す。結果が悪かったときは鏡をみてら自分に責任があると考える。(比較対象企業は逆)


    第三章 最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
    ・最初に適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろしたあと、目標を、決めている
     (予算やビジョン、戦略よりも人を先に選び、その後何をすべ
      きか決める)
     (比較対象企業は、一人の天才を一千人で支える)
    ・人事の決定で厳格になる方法
      1.疑問があれば採用せず人材を探し続ける
      2.人を入れ換える必要があれば行動する
       (まず、座っている席が悪いだけなのか確認する)
      3.最高の人材は最高の機会の追求にあて、最大の問題の解決
       にはあてない
    ・適切な人材は、専門知識、学歴、業務経験より、性格と基礎的能力によって決まる。(労働観、知能、熱意、価値観)


    《偉大な企業への準備→突破段階: 規律ある考え(四、五章)》
    第四章 厳しい現実を直視する(だが、勝利への確信は失わない)
    ・自社がおかれている状況の真実を把握しようと、真摯に懸命に取り組めば、正しい決定が自明になることが少なくない
    ・まず行うべきは、上司が意見を聞く機会、そして究極的には真実に耳を傾ける機会が十分にある企業文化を作り上げること
      1.答えではなく、質問によって指導する
      2.対話と論争を行い、強制はしない
      3.失敗について解剖を行い、非難はしない
      4.入手した情報を無視できない情報に変える「赤旗」の仕組みを作る(減額払い制度など)
    ・どれほどの困難にぶつかっても、最後にはかならず勝つといつ確信を失ってはならない。そして同時に、それがどんなものであれ、自分がおかれている現実の中でもっとも厳しい事実を直視しなければならない。(ストックデールの逆説)
    ・カリスマ性は強みでもあり、弱みにもなる。
     (経営者が強い個性を持っていると、部下が厳しい現実を報告
      しなくなりかねない)
    ・従業員の動機付けに努力するのは時間の無駄。問題は、人々の意欲を挫かないようにするにはどうすればいいか。
     (厳しい現実を無視するのは、やる気をなくさせる行動の中で
      も特に打撃が大きい)


    第五章 針鼠の概念(三つの円のなかの単純さ)
    ・偉大な企業になるには、三つの円が重なる部分を深く理解し、単純明快な概念(針鼠の概念)を確立する必要がある。
     1.自社が世界一になれる部分はどこか《得意なこと》
       (「なりたい」ではない。これは目標や戦略ではなく理解
        である)
     2.経済的原動になるもの《人のためになること》
       (最大の影響を与える一つの分母を探す)
     3.情熱をもって取り組めるもの《好きなこと》



    《偉大な企業への突破段階: 規律ある行動(六、七章)》
    第六章 規律の文化
    (止めるべきことのリストが重要である)


    第七章 促進剤としての技術


    第八章 弾み車と悪循環
    ・革命や、劇的な改革や、痛みを伴う大リストラに取り組む指導者は、ほぼ例外なく偉大な企業への飛躍を達成できない。
    ・偉大な企業への飛躍は、一挙に達成されることはない。劇的な転換はゆっくり進む。魔法の瞬間といったものはない
    ・さまざまな点の組み合わせにより弾み車がゆっくりと回ってゆく

    第九章 ビジョナリーカンパニーへの道


  • この1冊も、私の中ではリーダーシップについて深く考えさせてくれる、座右の1冊。

    近著のビジョナリー・カンパニー④で、この考え方を発展させているが、すべてここで述べられているコンセプトに基づいている。

    その中でも、常に立ち返っている考え方は、以下のコンセプト。

    『第五水準のリーダーは、職業人としての意志の強さと、個人としての謙虚さという、矛盾した性格を持ち合わせている』
    個人としての謙虚さ
    →驚くほど謙虚で、世間の追従を避けようとし、決して自慢しない
    →野心は自分個人にではなく、企業に向ける。次の世代に一層の成功を収められるように、後継者を選ぶ
    →鏡ではなく、窓を見て、他の人たち、外部要因、幸運が会社の成功をもたらした原因だと考える
    →静かな決意を秘めて行動する。魅力的なカリスマ性によってではなく、主に高い水準によって、組織を活性づかせる

    『まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、その後にどの方向に行くかを決めることである』

    『偉大さを導く姿勢のカギは、ストックデールの逆説にある』
    →ポジティブ:どれほどの困難にぶつかっても、最後には勝つ、という確信を失ってはならない
    →ネガティブ:それがどんなものであれ、自分の置かれている現実の中で、最も厳しい事実を直視しなければならない

  • バイブル。最高。

    誰をバスに乗せるか。
    第五水準のリーダーシップ
    ハリネズミの戦略
    はずみ車

    経営者やマネジメント層は必読だと思う。

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著者プロフィール

『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)をはじめとする世界で1000万部超のロングセラー『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者。米コロラド州ボールダーの研究ラボを拠点に四半世紀以上にわたって偉大な企業を研究、経営者から絶大な支持を集める。2017年にはフォーブス誌の『現代の経営学者100人』にも選出された。著書に『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(Good to Great)、『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』(How the Mighty Fall)、『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意思で偉大になる』(Great by Choice、モートン・ハンセンとの共著)。

「2021年 『ビジョナリー・カンパニーZERO』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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