FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822289607

感想・レビュー・書評

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  • 世界が悪くなってきている話は、ニュースだけでなく、子供のアニメでもよく聞くようになったと感じていたが、この本を読んで世界の見方が変わった。ポジティブに捉えられるようになった。ネガティブな話がすぐになくなることはないが、ドラマチックな本能を抑えてドラマチックすぎる世界の見方を変えていきたいと思った。自分の仕事現場で使える本能は、パターン化本能、単純化本能、犯人探し本能くらいで、ビジネス書というより世界の教養本。

  • 自分の思い込みがいかに古い情報をもとにしているか。いかに出回っているニュースが一方的で偏見と過激な内容に満ちているか。データを追いながら丁寧に解説していく内容の濃い一冊。

    焦りや恐怖で誤った判断を下す前に一度きちんとデータを確認して、本当に解決すべきことを見極める。フェイクニュースや無知からくる無意味な分断に惑わされないために、是非とも多くの人に読んでもらいたい名著。

  •  事実は常に一つであるはずなのだが、有識者と言われる人でも事実を正しくとらえていないことがある。
     著者は、人間が持つ10の「思い込み本能」(分断、ネガティブ、直線、恐怖、過大視、パターン化、宿命、単純化、犯人捜し、焦り)から陥りやすい事実誤認の例を挙げ、事実を正しくつかむ秘訣を伝授する。一言で言えば、「ドラマチックな見方をせず、淡々と見る」こと。そのためには、「誰々さんが言った」ことを鵜呑みにしたり、自分で「こうであるはずだ」という思い込みから一歩距離を置き、データを客観的に見ることを習慣付けなけねばならない。
     情報が氾濫している今こそ、事実を見る目を養う必要がある。自分の身の周りを見ることから始めよう。

  • 名作と言われる理由が分かった


    私も生きていく上で恐怖本能や焦り本能など、様々な本能によって間違った選択をしてきました。

    この本は事実に基づいて正しい世界の見方をしよう、という目的があり、この本によって正しい世界の見方が出来る人が増えるだろうと思います。

    これから何かネガティブな事が起こっても冷静に現状を確認して原因を突き止めて問題をクリアしていきたいと思います。

    この本がレベル1から4の国のたくさんの人々に読まれることを願います。

    ハンスロリスングさん、関係者の皆様、この本を書いてくださってありがとうございました。

  • FACTFULLNESS

    第1問
    現在低所得国に暮らす女子の何割が初等教育を修了するか 
    60%

    第2問
    世界で最も多く人が住んでいるのはどこでしょう
    中所得国

    第3問
    世界の人口のうち、極度の貧困にある人の何割が、過去20年でどう変わったか 
    半分になった

    第4問
    世界の平均寿命は現在およそ何歳
    70

    第5問
    15歳未満の子供は、現在世界に20億人 国連予測によると、2100年に子供の数は約何人になるか
    20億人

    第6問
    国連の予測によると、2100年には今より人口が40億人増える 人口の増える最も大きな理由
    大人15-74歳が増えるから

    第7問
    自然災害で毎年亡くなっている人の数は、過去100年でどう変化したか
    半分以下になった

    第8問
    現在、世界には約70億人いる。正しい分布は

    第9問
    世界中の一歳時のなかで、なんらかの病気に対して予防接収を受けている子供はどのくらいいるか
    80%

    第10問
    世界中の30代男性は、平均10年間の学校教育を受けている。同じ歳の女性は何年間学校教育をうけているか
    9年

    第11問
    1996年には、トラとジャイアントパンダとクロサイはいずれも絶滅危惧種として指定されていた。このうち、当時よりも絶滅に瀕している動物はいくつ
    0

    第12問
    いくらでも電気が使える人は、世界にどれくらいいるか
    80%

    第13問
    グローバルな気候の専門家は、これからの100年で地球は平均温度はどうなると考えているか
    暖かくなる

    分断本能
     歪んだデータの解釈につながる

    分断本能を抑えるためには
     平均の比較 極端な数字の比較 上からの景色
     勘違いを見つけて、正しい理解に変えるためにはデータが  
     必要

    ファクトフルネス
     内容の分断を示す言葉に気づくこと



  • コロナ禍で日々メディアの煽りに疲弊してたところにこの本に出会えた。読むタイミングがよかったかも。
    テレビの言葉をそのまま鵜呑みにするのではなくまずは自分でデータを確認してみること、自分の考えを整理することを実践できるようになった。

  • 高評価なのも納得の1冊!世界中の人が世界を誤解しているとは!!

    まずはぜひ冒頭のクイズに挑戦してほしいです。あなたはどのくらい正解できるしょうか?
    全然合っていなくても大丈夫です。このクイズで間違えるのはあなたの知識が劣っているのではなく、世界の高い知識レベルの人も含めて世界中の人々が世界を誤解しているからです。

    わたしもバツまみれでした^^; わたしは30代ですが、本書でいうところの30年前の知識でした。学生時代、地理が好きでしたが一体学校で何を学んだんだ?!と衝撃でした。

    本書では冒頭のクイズを多くの人が誤解しているのは人間がもつ10個の本能によるものとして人々が陥りやすい思考パターンをエピソードと共に分析してあるべき考え方を紹介しています。

    ●興味深かった考え方:焦り本能
    「いつやるか?いまでしょ!!今すぐ学ぼう!今すぐ行動しよう!」 自己啓発本や意識高い系のセミナーやニュース記事を読まなくても毎日こんな言葉を見かけるのではないでしょうか?
    焦り本能を刺激することは批判的に思考することを失わせ拙速な判断でときに大きな失敗につながってしまうと説明しています。でも行動を熟考できるほど人生は長くないし、熟考しても行動してわかることもありますよね。わたしは、この本能があるということで衝動的に行動していないかという意味だと理解しました。

    ●本能に支配されてしまったエピソード
    部活で「○○のせいで負けた」って思ってしまうことがありました。でもだれか一人のせいではなく絡み合った複数の理由があると思えば確かに理由を考えられると気がつきました。今となってはですが・・。特定の人やグループを責めても改善しないということは社会や政治の世界を冷静にみてもわかる気がしませんか?
    ・・
    訳者あとがきに感想に書いてみると共感してくれる人がいるのではと書いてあったので書いてみました

  • おそらく今世紀は語り続けられるだろうロングセラーになる著書。現代人は全員読むべき。今、世界で起こっていることを、事実を、地球上にいる知識人は全員知らなければならない。それをデータをもとに教えてくれる。
     この本から得られることは、人それぞれ違うと思う。社会に貢献することが利益につながる現代において、この本からビジネスのインスピレーションを受ける方も多いだろうし、いまから世界の様々な問題について知ることで、小さいながらも行動する人もでてくるだろう。これは本当に良著だった。世界中の知識ある有能な人達に伝わってほしい。

  • メディアの情報を鵜呑みにせず与えられた情報ばかりではなく、自分で情報を取りに行って物事を判断する。

    ファクト(事実、真実)フルネスな態度。

    数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使うを忘れない!!

  • ほとんどの人が、世界は実際よりも怖く暴力的で残酷、と考えている。
    ドラマティックに見たい本能がある。

    分断本能=世界は分断されているという思い込み。先進国と発展途上国に分ける。低所得国でも女子の60%は小学校を卒業する。もっとも多くの人口がいるのは中所得国。
    極端な数字を比較しやすい。
    上からの景色を見ている=下の景色はみな同じに見える。

    ネガティブ本能=世界はどんどん悪くなっているという思い込み。
    世界の平均寿命はすでに70歳を超えている。考えているのではなくネガティブに感じているだけ。悪いニュースのほうが広まりやすい。
    世界の人口は増え続ける。=直線状に増えているのではない。子供の人口は20億程度で止まっている=これから増えるのは大人人口、やがて増加は止まる。ビルゲイツが子供の貧困を救うと、人口が増えすぎると文句を言う人がいる。

    メディアは恐怖本能を刺激するニュースを流す。恐怖本能は大自然の中の暮らしでは役立つが、文明化が進むとやっかいな種になる。メディアがそれを利用しようとしているのではなく、私たちがそのニュースを欲している。
    恐怖と危険は違う。恐怖本能は世界を理解するには役経たない。危険は差し迫ったもの。これを察知するのは大事。

    最も貧しいところでは、最善を選ぶしかない。

    人口分布は、南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアで、1:1:1:4.(10億人)
    21世紀末は、アフリカが増える。1:1:4:5(10億人)。

    何事も現地を自分で見ることが一番いい。
    パターン化本能を疑う。分類を疑う。
    強烈なイメージを疑う。例外かもしれない。
    女性一人当たりの子供の数は、すでに減っている。イランでも1.6人。
    知識をアップデートする必要がある。

    民主主義が急激な経済発展と社会の進歩を引き起こしたわけではない。むしろ独裁政治のほうがいいかも。

    焦り本能を封印する。今すぐ決めなければ、と感じたらそれは焦り本能に煽られている。まず深呼吸しよう。

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著者プロフィール

ハンス・ロスリングは、医師、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名である。世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げたほか、ギャップマインダー財団を設立した。ハンスのTEDトークは延べ3500万回以上も再生されており、タイム誌が選ぶ世界で最も影響力の大きな100人に選ばれた。2017年に他界したが、人生最後の年は本書の執筆に捧げた。

「2019年 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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