- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784826901956
作品紹介・あらすじ
プロセスチーズ、パン、成型肉、レトルト食品、シリアルバー、スナック菓子、缶詰…スーパーマーケットでお馴染みの「安くて長持ちする美味しい食品」のルーツは兵士のための糧食だった!身近な食品がどのように開発され、軍と科学技術がどんな役割を果たしたのかを探る。
感想・レビュー・書評
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h10-図書館2017.8.23 期限9/6 読了9/5 返却9/5
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行軍中に瓶詰め食品が割れることにキレたナポレオンがアイデア募集して缶詰が生まれた、という話は有名である。現在でも兵站と軍用糧食(レーション)では(米軍では)重要な問題であり、研究開発が続けられている。そこから生まれた加工食品の中で、現在では身近になったものの例として、インスタントコーヒー、エナジーバー、レトルト食品、濃縮還元ジュース、プロセスチーズ、などがある。食品加工、菌を増殖させない技術、梱包などの技術は民間にも転用されて、加工食品がスーパーに並ぶ。だから、アメリカ人が日常的に食べるものはレーション的なものなのだ。本書ではそれらの保存食につかわれるテクノロジーを解説している。
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588.0253||Ma
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SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/710658 -
アメリカのネイティック研究所関連のことが多く書かれている。
ネイティック研究所というものすごくデカイ研究所があってそこでいろいろ発明されたってことではないそうです。
軍の需要とか研究成果の利用などを餌にして、業界や大学などをうまく使って色々なものが生み出されたってことだそうです。
アメリカの食卓のことも書いてあったが、日本と比べ寂しいものを食べているんだと感じた。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425855.html -
次スーパーいったら加工食品に対しての見方が変わると思う。
人間生きたいと思ったら技術革新が進むんだなぁと思った。 -
原題:Combat-Ready Kitchen : How the U.S. Military Shapes the Way You Eat
著者:Anastacia Marx De Salcedo
訳者:田沢 恭子
装幀:椿屋事務所
NDC:588.02 : 食品工業
定価 本体 2600円(税別)
四六判 上製 ・384ページ
2017年 7月 3日 刊
ISBNコード:978-4-8269-0195-6
分類コード:C0030
〈http://www.hakuyo-sha.co.jp/science/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%8C%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E3%81%AE%E9%A3%9F%E5%8D%93/〉
【目次】
献辞/題辞 [001]
目次 [003-005]
第1章 子どもの弁当の正体 011
第2章 ネイティック研究所――アメリカ食料供給システムの中枢 Ⅰ 021
第3章 軍が出資する食品研究――アメリカ食料供給システムの中枢 Ⅱ 035
第4章 レーションの黎明期を駆け足で 051
第5章 破壊的なイノベーション、缶詰 069
第6章 第二次世界大戦とレーション開発の立役者たち 095
第7章 アメリカの活力の素、エナジーバー 115
第8章 成型肉ステーキの焼き加減は? 149
第9章 長もちするパンとプロセスチーズ 175
第10章 プラスチック包装が世界を変える 209
第11章 夜食には、三年前のピザをどうぞ 239
第12章 スーパーマーケットのツアー 267
第13章 アメリカ軍から生まれる次の注目株 289
第14章 子どもに特殊部隊と同じものを食べさせる? 313
謝辞
訳者あとがき
註
参考文献 -
加工食品の賞味・消費期限が長いのは、戦争のおかげ。戦地で食べられるために、食品企業が国を顧客に競争したために、保存期間が長くなった。