- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833420938
感想・レビュー・書評
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「ワーク・シフト」の企業バージョン。「レジリエンス」とは変形したものが元の形に戻る力。回復力。人間が持つレジリエンスには①知性と知恵。②精神的活力。③社会的つながりがある。一方、企業のレジリエンスには、①従業員が知性と知恵を増幅し精神的活力を高め互いの結びつきを深めることができる職場環境。②社外の地域のことを考えた活動。③気候変動などグローバルな課題に取り組む風土がある。将来、企業との関係は親子の関係から大人の関係に。目的意識を持って、積極的に意思決定し行動することが求められる。
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10/6
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内なるレジリエンスを高める。
社内と社外の垣根を取り払う。
グローバルな問題に立ち向かう。
知性と知恵、精神的活力、社会的つながりは毎日の行動によて増幅され、威力を発揮するようになる。 -
難しかった
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前作の『ワーク・シフト』から攻守所を変えて、今度は企業側がどのように変化し成長すべきかを、回復力、適応力、復元力といった意味で使われる「レジュリエンス」をキーワードに説く。企業のレジュリエンスを「従業員の知性と知恵をを増幅し、精神的活力を高め、お互いの結びつきを深める」、「地域のことを考え、サプライチェーンの末端まで配慮した活動」、「企業がその資源を活用しグローバルな課題に取り組む」と定義して、この三領域を実例を紹介し、リーダーシップにもその価値観のバージョンアップを迫っている。
事例として紹介されている日本企業に「ヤクルト」があり、「ヤクルトレディを組織して地域に住む高齢者に目配りをするという明確な使命を与えることは、同社が地域社会とのつながりを強めるうえで重要な役割を果たしてきた」とあった。何でも、創業者の代田稔氏は「本当の健康とは身体的な健康だけでなく、良い精神、健全な社会、文化的な幸福が備わってはじめて得られるとの思いで、乳酸菌シロタ株の飲料を開発した」とのことです。
昨今、企業は自社の利益だけではなく世界をよりよくするなど社会貢献が求められています。大手企業ならある一定の貢献はやっていますが、創業時から主たるビジネスにしっかり組み込んでいたのは、ヤクルトがその先駆けだったのではないだろうか、素晴らしい! -
題名の通り、これからの企業がどうあるべきかが実例を用いて書かれています。
目先の利益に捉われずに中長期的な視野で物事を考えることの重要性は分かってはいるけど、実際に行動するのは非常に難しいです。ただ、企業がそのような視点で考えられない様であれば、致命的なことになるのではないかと思います。
自分のこれからの働き方を考える上で一石を投じてくれたような気がします。 -
ワークシフトの著書が書く、未来の企業のありかた論。
従業員や株主だけでなく、サプライチェーンを総合的に意識する必要が出てくる。企業の持つ影響力と、それによる企業のあり方が変化する様子が理解できる。 -
ワークシフトを読んでからのほうがよさそうだけど、未来企業は「レジリエンス」を備えなければならない、ってことのよう。