黒ねこのおきゃくさま (世界傑作童話シリーズ)

  • 福音館書店
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感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834015843

感想・レビュー・書評

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  • 黒猫と雪ってなんて相性がいいんだろう。
    この絵の愛おしさがたまらない。じんわりじんわり心が暖まる絵本です。ストーリー自体はよくあるお話だけれども、この絵本の空気感がそれを特別にしている感じがします。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「冒険・ファンタジー」で紹介された本。

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    海外の絵本

    これはいいネコの下僕(笑)
    冗談はさておき
    挿絵の山内ふじ江さんは
    ネコが大好きなのがすぐにわかるほど
    ネコの仕草が的確!!
    私もおじいさんになりきって
    読み進めてしまうほどの愛しさなのだ
    最後に恩返しとして
    食料と薪に困らなくなるのだが
    その挿絵のおじいさんは
    私にはとても寂しそうに見えた
    慎ましやかな生活でいいから
    ネコと一緒に毎日暮らせたらなと
    想いを馳せているに違いない

    ↓ここからは私がおじいさんだったら
    喉を鳴らす音が聞こえてくるのが
    いいのか(2人でいるようで嬉しい)
    悪いのか(思い出して悲しくなる)
    聞こえてくる度に
    家から出さなければよかったって思ってしまいそう
    ご飯を食べる度に感謝の気持ちや
    あの日の小悪魔っぷりを思い出して
    ニヤニヤしてそうな気がする

  • UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み込んで製本した、ユニバーサル絵本を貸し出ししています。
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    「いま読んでいる」になっている本は貸出中ですが、ご予約いただけます。
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  • 既読感のある展開ですが、程良くリアルで美しい絵の効果でしょうか、おじいさんの優しさ、純真さに心を打たれました。
    同時に、人は寂しさに弱いものだとしみじみ思いました。なけなしのミルクや食べ物、薪を使い果たしてしまいますが、その甲斐あって黒猫は見違えるように健康になります。
    その姿見て、おじいさんの心は満たされたことでしょう。
    現実にはここまで自己犠牲できない人の方が多いかもしれません。
    でも人にはもともと、心を通い合わせたいという欲求があり、多少自分を犠牲にしても、分け合うことで心が温まり、幸せを感じ、生きる希望を感じる部分があるのではないかな、そういう生き物なのではないかな。
    そんなことを、とりとめもなく考えました。

  • くろねこがさいしょはニャーニャーしかいっていなかったのに、さいごは人げんの言ばをはなしていたからびっくりした。

  • 「かさじぞう」、「つるの恩返し」等恩返し物ですが、弱い物への愛情は、いつの世も大切です。

  • 冬の嵐の晩、貧しいおじいさんのもとに現れた、やせ細ったずぶ濡れの黒猫。
    おじいさんは残り少ない大切な食料と薪をすべて猫が求めるままに与えてしまう。
    おじいさん自身のひもじいお腹を満たす食べ物はなく、寒さに震えるからだを温めるために燃やす薪もない。そんな彼を温め寄り添うのは、彼の厚意で満たされた黒猫だった。
    翌朝に猫は去って行くが、後には尽きることのないミルク、パン、肉、薪がのこされる。おじいさんは暖かな暖炉の傍らで、時折猫の気配を感じる――。
    「真心をもって他者を満たすことができる者だけが、また満たされるのだ」というお話、でしょうか。頭のてっぺんから足の先まで温かくなるような物語。
    山内ふじ江さんの挿絵が素晴らしい。確かなデッサン力、柔らかく温かい筆致。猫の仕草や様子がよく描けています。

    物語の最後、暖炉のそばでまどろむおじいさんの耳に、薪のはぜる音や時計の音に交じってあの黒猫の、のどをごろごろならす音が聞こえてくるという描写がありますが、おじいさんはどう思っているのだろうか。
    二度とあらわれることのない黒猫の気配を、遠く近く感じるときに。寂しんでいるのだろうか。それとも、嬉しく思っているのだろうか。
    どちらも余韻があっていいけれど――。

  • 貧しいおじいさんのところに、貧相な猫がやってきます。おじいさんは、この猫に自分の家にあるミルクや肉などの食べ物を、すべてあげてしまいました。自分の食べる物がなくなってしまうのにもかかわらず。…黒猫のおきゃくさまは、最後におじいさんにお礼をしてゆきます。どんなお礼だったのか…は、読んでみてくださいね。

  • 貧しいおじいさんのところに、貧相な猫がやってきます。おじいさんは、この猫に自分の家にあるミルクや肉などの食べ物を、すべてあげてしまいました。自分の食べる物がなくなってしまうのにもかかわらず。…黒猫のおきゃくさまは、最後におじいさんにお礼をしてゆきます。どんなお礼だったのか…は、読んでみてくださいね。

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著者プロフィール

ルース・エインズワース イギリス、マンチェスターに生まれた。子どものために二冊の詩集を出版。後に、BBCラジオ番組“Listen With Mother"のために、いくつかの物語を書いた。主な作品に『こすずめのぼうけん』『ちいさな ろば』『黒ねこのおきゃくさま』『ふしぎなロシア人形バーバ』(以上、福音館書店)、作品集に『ねこのお客―かめのシェルオーバーのお話1』『魔女のおくりもの―かめのシェルオーバーのお話2』(河本祥子訳・絵/ともに岩波書店)などがある。

「2021年 『こねこのウィンクルとクリスマスツリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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