風の島へようこそ (福音館の科学シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834027068

作品紹介・あらすじ

デンマークのサムス島で自然エネルギーによる100%自給を目指す計画がはじまりました。風力発電、太陽電池…小さな風の島の物語。

感想・レビュー・書評

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  • デンマークのサムス島の話。ソーレンハーマンによる環境、エネルギーについての実話。

    とてもわかりやすく、熱く描かれている。絵本って、難しい問題も楽しく学ばせてくれるから素敵だ。

    読み聞かせながらいっしょに考えて欲しい。

  • 「デンマークのサムス島で、島でつかうエネルギーを、すべて自分たちでつくりだす計画がはじまりました。目指すは自然エネルギーによる100%自給。本当に実現できるのでしょうか?実話を元にえがかれた小さな島の物語。巻末解説を読めば、エネルギー問題への理解が深まります。化石燃料や原子力に依存せず、くりかえしつかえるエネルギーを利用して暮らしたい。そんな思いを抱くすべての人に手にとっていただきたい絵本です。」

  • <ENERGY ISLAND>
      
    デザイン/森枝雄司

  • 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00608342

    デンマークのサムス島で、島でつかうエネルギーを、すべて自分たちでつくりだす計画がはじまりました。目指すは自然エネルギーによる100%自給。本当に実現できるのでしょうか?実話を元にえがかれた小さな島の物語。巻末解説を読めば、エネルギー問題への理解が深まります。化石燃料や原子力に依存せず、くりかえしつかえるエネルギーを利用して暮らしたい。そんな思いを抱くすべての人に手にとっていただきたい絵本です。(出版社HPより)

  • 「風の通り道」みたいな本ないかなぁと探していて、借りてみた。

    サムス島という、デンマークの小さな島の実話です。
    サムス島は、海にかこまれているので、いつも強い風がふいています。
    ソーレン・ハーマンセンさんという先生は、再生可能エネルギーを使って、島で発電しようと考えます。
    自分たちで大きな風車を立てて、発電を始めます。

    再生可能エネルギーとは、太陽の光、水、風などの自然のエネルギーのこと。
    地球にある、無くならない、みんなのエネルギー。
    石油や石炭は化石燃料でいずれ無くなるということを、私たちは普段忘れています。
    この本は2012年2月発行、原発事故のあった東日本大震災後に出版されました。
    人間が変にこねくりまわした原子力発電は、核発電という出口のない闇で、後戻りができないものだから、臭いものにふた状態。
    震災後、電気がなくなると言って、みんなで計画停電をしていたことを、それでもさして困らなかったことを、私も含めて多くの人が忘れている。
    自然には敵わないな、といつも思います。
    やるかやらないか、それだけなのかもしれない、とこの絵本を読んで感じました。

  • 化石燃料や原子力に頼らない再生可能エネルギーだけで島のエネルギー需要を賄うことに成功した、デンマークのサムス島をモデルにした絵本。沖縄本島の10分の1というこの小さな島の挑戦の様子を、子供向けにアレンジして見せている。

  • デンマークにあるサムス島では、自分たちが使うエネルギーを自分たちで作っています。はじめは「そんなことできっこない」と全然やる気がなかった大人たちでしたが、「風力発電をやってみよう」という人が二人あらわれたのです。嵐で停電したある夜、小さな風車が電気を起こしているのを見た島の人たちは、自然エネルギーにすっかり夢中になって…。
    エネルギーの話を、とても身近なものに思わせてくれる本です。

  • 一島全島の電力を風力発電でまかなうことに決めたデンマーク・サムス島のはなし。
    押し付けがまし過ぎず幼稚過ぎず程よい感じ。
    絵が可愛らしくて良いのだが、コマ割りにしてあって小さくて見づらいページが多い。
    大人数の読み聞かせに使えるかどうか?
    早口で読んで11分。

  • デンマークにある小さな島、サムス島の、実話をもとにした絵本。
    サムス島は、エネルギー自給プロジェクトのテストケースとして、島内の電力を自力でまかなう取り組みを始めた。
    現在サムス島は風力発電をはじめとした再生可能エネルギーの成功例として「エネルギーの島」とも呼ばれているそうな。

    このプロジェクトが始まって、リーダーは「わくわくした」。
    立ちはだかる難題が、困難が、ではなく「わくわく」。いいなあ。
    私は北欧やドイツで先進的な取り組みがなされるのをみると、つい初めから人間のできが違うんじゃないかと思ってしまう。
    だけど、もちろんそんなことはない。
    最初はみんな「なんでうちが?」「面倒」「予算が」と渋る。
    話を聞くようになって理念に賛同しても、やっぱり自分が動こうとはしない。

    島全体が変わるきっかけになったのは停電。
    島中が真っ暗な中で、一足先に風力発電を取り入れていた人の家は皓々と明りをともしていた。
    それでみんなが自分にできることを考えて実行し始める。
    太陽光パネルを取り付けたり、車の代わりに自転車を使ったり、麦わらを燃やしたり、自分のスタイルにあったものを取り入れて変わり始める。

    最初のほうの、人心の壁にぶちあたるところでほっとした。
    先進的な人たちだからできたんじゃなくて、やったから変わったんだと思えるから。
    きっかけの停電の部分でまたダメかもと思った。
    日本はもうこれ以上ない「きっかけ」を経験している。なのにこの状態。
    でもシェーナウの人の言葉を思い出した。http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4272330764
    変化に必要なきっかけは人それぞれで、チェルノブイリが必要な人がいればもっと身近なきっかけが必要な人もいる。変化には時間がかかる。と。

    変わりたければ変われるんだと希望をもてる良い本。

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著者プロフィール

アラン・ドラモンド イギリス・ロンドンの王立芸術大学でイラストを学んだイラストレーター、作家。著書に『風の島へようこそ』『みどりの町をつくろう』(ともにまつむらゆりこ訳/福音館書店)、挿絵に『戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ』(ルイーズ・ボーデン文、福本友美子訳/岩波書店)など。イギリスのサフォーク州在住で、お気に入りのパラリンピックスポーツはバスケットボール。

「2021年 『パラリンピックは世界をかえる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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