CDは株券ではない

著者 :
  • ぴあ
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835615639

作品紹介・あらすじ

CDの売れ行き予想はどこまで可能か?鬼才・菊地成孔によるbounce.comの人気連載が単行本化!Jポップシングル初動売上の予想と結果。

感想・レビュー・書評

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  • 時期的には10年前のものだけど、リアルタイムでJ-POPを追ってた時期なので大変楽しめた。この人の言葉が大好物なのであっという間に読めてしまった。

  • 一回レビュー書いたのに、全けししてしまいましたよ。
    日本のレコ評は概してホメが多いのだが、これはそんなことはありませんというか、ホメてんのはほとんどない。Jポップ評です。
    毎回、そのCDが何枚売れるのか予想しているのだけれど、これがまた大きく外れる、というかCD自体があんまり売れていないのか。
    CDの工場見学に行くオマケが着いているのだが、バカ売れする作品があると工場が活気づくとかいっていて、たしかオレンジレンジさんか何かだったけれど、聴かなくても工場の人はアーティストの名前とかそういうので覚えていて。ヘーと思った。

  • 菊池成孔が普段聴かないJ-POPトップチャート・ランクイン曲を聴いて売上を予測する内容。

    中島美嘉の歌を「日本では少ないクォーターフラットのダーク音程がルックスや声質にマッチした例」といった独自の切り口、主張がいっぱいで面白い。
    中盤あたりは間延び……というかやる気が落ちてるところもあるのが残念。

    巻末のCD製造工場の見学がまた面白い!

  • 菊池さんがCDの売り上げを予想するという、タワレコのbounce誌の連載が編集された一冊。毎回3アーティストの売り上げを予想しているんですが、しっかり読んでると結構疲れました。たまに興味深い内容も出てきますが、菊池さんの文章は慣れないと読みにくいです*1。

    ただ、コラムのように入っている「INTERVIEW」と「××年の音楽シーンを振り返る」はなかなか面白かったです。強烈なアンチが存在するORANGERANGEは2つの曲をパクって1つの曲にしているとその技巧の高さを指摘したり、アニソンがチャートから隔離されていた過去とか、宇多田ヒカルがアメリカでイマイチなのはR&Bのセクシーさが足りないだとか色々と面白い話題が出てきたり。

    書き出しは適当な感じで始まりますが、結構興味深くて面白い本でした。

    あと株券てもう紙じゃないんですね(アナログ人間)。

  • ■これ、オレンジレンジだったかな、どこかの回をどこかで読んで(あやふや過ぎる!)それっきりだったのです。でも、『批評の事情』(著・永江朗)でとり上げられてるのを見まして、「そんなタイトルだったのか!」とようやくわかり、本を取り寄せてみました。2003~2005に発売された曲の話なので、2011年のいま読むと、なんとも懐かしい感じ。歌い手さん自体を最近見ない、というケースもあるし。
    ■著者が発売された曲を聴き、どのくらい売れるかを勝手に予測するという企画です。で、結論が「CDは株券ではない」。
    宇多田ヒカルと森山直太朗への評価にすごく納得しました。
    ■ここで選ばれてる曲目は、すべてある程度以上ヒットした曲のはずですが、半分くらいは私もよくわからない。歌手の名前も知らないこともあった。それが今の日本のJ-POPと呼び均されてる音楽の事情なんですねきっと。

  • 菊地さんの文章は()が多過ぎて、しかも自分に教養がないから80%位は意味がわかってないと思う。
    それでも最後まで読ませてしまう力があって、キュートさとか意地悪さににやにやしながら読んでられるのが楽しい。
    この本はCDの売上予想本だけど、その中でも、菊地さん本人の独特な主観や文章が一番面白い。
    長渕の回はテンション高すぎて最高です。だけか―――い!!!

  • 読了。所有

  • 面白い。ただしおまけの対談、片方は近田春夫だがもう一方は株本著者との対談で(面白いが)必要ないような気がする。ということでWEBで読めばよい。

  • 発売されるCDを聴いて、売り上げ枚数を予想するプレイ。
    音楽の質、アーティストを取り巻く状況、タイアップなど、幾つかの要因により売り上げは決まる。おもしろい。

  • 菊地氏のやっつけ仕事っぷりが、この本の価値を根本から支えている。
    これ本気で当てにいかれたら、相当つまらない本になっていたと思う。

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著者プロフィール

ジャズ・ミュージシャン/文筆業。

「2016年 『ロバート・グラスパーをきっかけに考える、“今ジャズ”の構造分析と批評(への批評)とディスクガイド(仮』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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