ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

  • 三笠書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837956662

感想・レビュー・書評

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  • 訳者の大前研一氏が「日本人にとって重要な意味を持つ書」であると絶賛している本書。

    今、世界は新しい時代を迎えようとしている。
    その変化に伴って、これまでと違った思考アプローチである「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」が必要になってくる。
    今までの「左脳的思考」に加えて、「右脳的特質」が重要である。

    その上で、これから求められる感覚(センス)は以下の6つ。
    ・機能だけでなく「デザイン」
    ・議論よりは「物語」
    ・個別よりは「全体の調和」
    ・論理ではなく「共感」
    ・まじめだけではなく「遊び心」
    ・モノよりも「生きがい」

    全体を通して納得感があったし、様々な事例を交えながら話が進んでいったので非常に読みやすく、かつ面白かった。
    これからの時代を考える上で、読んでみてもいいかも。

  • 六つの感性(センス)はなるほど。ビクトール•フランクル(夜と霧)を再読したい。

  • 気になる言葉
    第四の波,右脳,MFA型人材,アートビジネス,デザイン,物語,全体の調和,共感,遊び心,生きがい,コンセプトの時代,総合力,ハイコンセプト,ハイタッチ,英雄の旅物語,

    質問
    1 これから訪れる時代の特徴は?
    第4の波(コンセプチュアルな時代),ハイコンセプトとハイタッ  チが求められる。ハイコンセプトは,芸術的・感情的な美を創造す  る能力,パターン・チャンスを見つけ出す能力,相手を満足させられ  る能力,既存のものを斬新なアイディアで組み合わせることができ  る能力,右脳プラス左脳型思考
    ハイタッチは,他人と共感する能力,人間関係の機微を感じ取る能力,他人を助けることを喜びとする能力

    2 1のように考える根拠は?
    左脳型思考ビジネスマンを脅かす3つの危機
    1つ目 過剰な豊かさ。生活水準の向上により,機能に加えてデザインが求められるようになった
    2つ目 競争の激化。世界的な通信網の整備により世界の裏型とで  も瞬時に情報のやり取りができるようになった。それにより,ナレ  ッジワーカー(知的労働者)の仕事が国際競争にさらされ,より安  価な,例えば発展途上国の労働者が行うようになっている。
    3つ目 左脳型ルーチンワークはコンピューターに大きな優位性が  あり,今後代行されていくだろう。

    処理能力より創造力,細かい部分にこだわることより大きな全体像  を描く能力

    3 これから求められる6つの感性とは?
    機能だけでなく「デザイン」
    議論より「物語」
    個別よりも「全体の調和」
    論理ではなく「共感」
    まじめだけでなく「遊び心」
    モノよりも「生きがい」

  • 右脳的な考え方や物事の捉え方が、オートメーション化が進む今後重要になっていくという内容。右脳的とは、芸術的なものの見方だったり、他人に対する共感力だったり、いわゆる感覚的な部分なものの見方なのだが、本書では右脳的な事象を紹介し、それぞれの効能とそれを鍛え発展させる方法を紹介している。

    芸術家の家庭に育ち、理系の大学院を出て、プログラマーとなった僕にとって、非常に肯定されている実感を得られた本。

  • 今、仕事で悶々と考えていたことが非常にスッキリした。

    これからの時代に必要なのは「ハイ・コンセプト(美を生み出す、新しい構想や概念を生み出す)」「ハイ・タッチ(共感、意義を見出す)」の能力。

    そのために必要な「デザイン」「物語」「調和」「共感」「遊び」「生きがい」の6つの資質。

    これから生き残る仕事は何なのか、そのために何を得なければならないのか。サバイバル本として手元に置いておきたい本。

  • 読んでから日が経ってしまったので記憶で書いてます。
    世の中の流れでお仕事の種類の中で
    人件費が安い国へアウトソースされるもの
    コンピュータで代替可能なもの
    があるので、この2つに置き換えにくい職業とは作り出すことと調整することだと思うよというのが趣旨。
    なんとも厳しい世の中になったと思うのか、国や地域による貧富の差が減ってよい世の中になったと思うのか。

  • 言ってる事とてもよく理解できるけど、実践するのはなかなか難しい内容の本だった。仕事においても、より人間らしい人が求められる時代になるということなのかなと思った。気になったキーワードは、ホリスティック、ゲーム、中性的な思考、女性の方が高い共感力など。

    最後に、例の3つの質問に対する自分の仕事の答え。

    ①この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
    NO!

    ②この仕事は、コンピュータならもっと早くやれるだろうか?
    NO!

    ③自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?
    YES!

    と信じたい。楽観的すぎ?

  • 左脳、右脳という分類は比喩としては理解できるが、
    ちょっと乱暴な気がしてスムーズに読めなかった。

    全体のイメージ、楽しさ、意義、精神性が
    重要になってきているという主張はとても同意するが、
    今となっては別に新しさを感じない。

    本が出た当初に読んでいたら、もっと違う感想だと思うが、
    参考サイト、参考書の紹介が自分にとっては一番ためになった。

  • 第1部 「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代
    なぜ、「右脳タイプ」が成功を約束されるのか
    これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」
    右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ

    第2部 この「六つの感性」があなたの道をひらく
    「機能」だけでなく「デザイン」
    「議論」よりは「物語」
    「個別」よりも「全体の調和」
    「論理」ではなく「共感」
    「まじめ」だけでなく「遊び心」
    「モノ」よりも「生きがい」

  • 何事もバランスが肝要。恐らくはMBAだの何だののロジカルな方向に傾く世の中に対してのメッセージだとおもうのだが共感できる部分は多かった。

  • 現代において、生き残るに値する仕事はなにか?を教えてくれます。
    農業、工業、ナレッジワークの時代を経て、人の心を汲み取り、つなぎ合わせて新しい形にする「右脳主導で考える仕事」がそれだ、というのが著者の主張。
    今後は、論理的効率的にこなす職業はITや新興国の労働者が担うようになるため、その正確性や低賃金に私たちは勝てるはずもないから。
    だから、デザインとして考える、ストーリーを持つ、やりがいを生み出す、共感の関係性を築くセンスに磨きをかけて、ナレッジにプラスの要素を加えないといけないと、という指摘には納得。
    なぜ人々はApple製品に熱中するのか?…きっとそういうことなのだと思います。

  • 6つのセンス、調和、物語、共感、遊び、生きがい、デザイン

  • 1部
    右脳と左脳のそれぞれの役割について述べられ、右脳主導的思考がより必要になってくることを、これまでのナレッジワーカーの時代までの流れとともに説明している。
    「安い海外のナレッジワーカーにはこなせず、処理能力の速いコンピューターにもできない仕事、また、豊かな時代における美的感覚と感情的・精神的欲求を満たせるような仕事を行わねばならないのだ」

    2部
    ①デザイン、②物語、③調和、④共感、⑤遊び心、⑥生きがい、この6つの感性を磨くべきだと述べられている。
    どうやって感性を磨くか?それを一部メモしておこうと思う。
    ①気になった(OR気に入らない)デザインを記録、不満を解決する方法を考えてメーカーに送る、目に保養を
    ②50Wordsで短編を書く、優れた物語を読む
    ③交響曲を聴く、雑誌を読む→自分との関連を探す、いい喩え話は書き留める
    ④エクマン博士の本、ボランティア
    ⑤マンガの吹き出しを考える
    ⑥1日1回の感謝、90歳の自分を思い描く

    さて、感想を。
    耳の痛い話でした…笑。ただし!ナレッジが不要と言っている訳ではない。ナレッジだけではダメだよ、という話である。(そもそもナレッジすら身についていないという…頑張らねば。)
    ①この仕事は、他の国ならもっと安い?→Yes
    ②この仕事は、コンピューターならもっと速い?→部分的にはYes
    ③自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?→No
    そう、「エキスパート思考(決まった解決策が存在しない新しい問題を解決すること)」、「複雑なコニュニケーション(説得、説明、その他の方法で情報についての特定の解釈を伝えること)」これを身につけていこう。ハイ・コンセプト(新しい視点を見出すとか説得させるとか)、ハイ・タッチ(共感)の能力だ。

    来年はナレッジの年かもしれない。
    けど、日常にこうした6つの感性を磨くポイントはいくらでもある。
    一人の人間として魅力的であるためにも磨いていきたい。

  • 機械や低賃金労働者にできないことを代替できるような人間にならないと価値が下がる一方なのである。
    6年前の本なんだけど、何となく古典的な感じがするのはこの手の本の特徴なんだろうな。

  • 著者の文章の書き方に若干の癖はあるけれど、言いたい事はよくわかったし、それに異議もない。むしろ共感さする部分が多い。

  • 本書では、これからの21世紀では右脳(ハイコンセプト)を使っていかなくてはいけないと指摘している。
    なぜ右脳かというと右脳が非直線的、直感的、本能的、包括的、全体的に機能するからだ。
    ちなみに左脳は逐次的、倫理的、分析的に情報を処理するそうだ。
    今までは左脳を磨いとけばよかったが、これからの時代は左脳的な考え方だけでは十分とはいえない。
    なにか新しいものを発想していく右脳を磨かなくてはこの「答えのない社会」を生き抜いていくことは出来ない。

    なぜかというとつまらない仕事や単純作業は、機械が行うようになるかインドなどの人件費の安い国に委託されるようになるからだ。
    だからこれからは創造性のある仕事が大事になってくる。

    そこで筆者はこれから新しい時代を動かすには「6つの感性(センス)」が必要と提言している。
    それがデザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいの6つの資質である。

    これから仕事を考える時にはこの3つの質問を問わなくてはいけない。
    ①この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
    ②この仕事は、コンピュータならもっと速くやれるだろうか?
    ③自分が提供しているものは、豊かな非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?
    この3つの質問をいつまでも忘れずにしていきたい。

  • 論理的・逐次的な左脳指向から情緒的・全体的な右脳指向へ活用範囲を広げることが大事と問う。物語と意義を求めるのが人生というのは少し納得。でも全体としてはまだ主張がまとまりきっていないように見えた。この後の展開に期待したい。

  •  大学院指定の教材。力技から労働集約型の時代へ、そして情報化の流れの中で、次に必要とされてくるのが、感性であるとの理論。共感や感動など、今までの理数的なアプローチではないものが重要であり、磨いておかないといけないと説く。マスの理論でないものがうれている時代において道しるべとしたい本だ。

  • 必要な六つの能力、
    デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいについて。

  • 右脳の使い方に注目し、そのゆうこうせいを論じている。自分も音楽であったり、絵画であったり、芸術を嗜みたいと強く思った。

  • ●せわしないスローライフ
    ー田舎暮らしの現実
    ●愛の技法
    ーセックスを読む女
    ●生きる資格
    ー人づきあい、実利を追わない武士道

  • あなたにお金を払ってまで、やってもらいたい仕事って何?オリジナリティ、パーソナルブランディングを考える一冊。これからは、クリエイティビティだ。

  • ①この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
    ②この仕事は、コンピュータならもっと早くやれるだろうか?
    ③自分が提供しているものは、豊な時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?

    21世紀に必要な資質は、デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいの6つのセンス(右脳的な感性)だ。
     
    普通の人が1日にトースターを使う時間はせいぜい15分である。残りの1425分間、トースターは飾られているだけだ。換言すれば、トースターにとって1日の1%が実用性を発揮する時間で、99%は「有意性」を発揮するための時間である。 

    ソニー前会長の大賀は、「同業他社の製品はすべて基本的に同じ技術を使っていて、価格や性能に差はないと考えている。市場において製品を差別化できるものは、デザインをおいて他にはない」と言った。

    ピータードラッカーは、弁護士、会計士、医者、エンジニア、会社経営者をナレッジワーカーと名づけた。 
    しかし今日では、弁護士や会計士などの仕事の多くも、QuickenやTurbotaxなどのソフトウェアで置き換えが可能になっている。 医者も、膨大な医療データの蓄積で、誰でも医師と同じような自己診断ができるようになっている。 IITなど有名大学でエンジニアリングを学び、大きなソフトウェア会社でプログラム開発をしているエリートIT技術者(インド人)は、誰一人として160万円を超える年収を得ていない。 彼らがナレッジワーカーの競争相手だ。

    この時代の変革を生き残れるのは、法廷で陪審員の心を掴む演説や、カウンセリングのできる弁護士であったり、患者の語る人生を親身になって聞き、患者と共感することで、病気の原因を鋭敏に読み取るような、左脳的な感性を持った医師だ。右脳的思考で単に論理的な契約書を書く弁護士や、過去の症例から病名を診断するだけの医師は、インドからインターネットで遠隔医療を提供する医師や弁護士にすぐにおきかえられる。

  • 世界の流れをまとめると、1農耕、2工業化、3情報化とある。今はまさに第4の波がきている。それは・・・。
    単なるビジネス書というよりは、人として現代の世の中を生き抜くヒント満載。必要とされている次の6つの感性(センス)について、ピンと来ない人は、ビジネスで成功、どころか生きていくのも大変な世の中に、かなり近い将来なるだろうと思った。
    ①「機能」(実用性)だけでなく「デザイン」(有意性)②「議論」より「物語」③バラバラの断片をつなぎあわせる「調和」④「論理」ではなく「共感」、⑤「まじめ」だけでなく「遊び心」⑥「モノ」よりも「生きがい」

  • 大前さんの本は個人的に学びが多くて好きで何冊か読ませてもらってますがこの本は自分が「新しいこと」を考えるのが好きだったのもあって手に取りました。

    「この人はどんな風に新しいことを考えるんだろう」「この人がいう新しいことを考えるってどういう意味だろう」、そんなことに興味があったので。

    読んでみた感想ですが、とっても良かったです。直観的な動き方、考え方をしてる人、あなたの時代が来ますよ!^^


    「新しい時代」といってもこれまでのやり方がガラっと変わるわけではなく、これまでに積み上げてきたものをよりレベルを上げていくには新しいことをする必要があって、そのためにはこれまで後回しにされてきた要素がこれからは差別化要因として注目を浴びていくし、これまで「これができる人がすごい人」と言われていたことは変わっていくってことでした。

    何年か前からそう感じていたし、だからこそIT業界に身を置きながら一見関係のなさそうなことも自分としては必要になるタイミングが来ると思って取り組んできた。
    結局、「できなくていい」っていうことは一つもなくて、「(こっちと比べると)重要度を落とさざるを得ない」ってことがあっただけなんだと思います。
    全部できた方がいいに決まってるし、「できるけどやらない(もっと得意な人がいるから任せる)」ってことがあっても「できないからやれない(からできる人に任せる)」になっていたら、後手にまわっていくのかなと思います。

    自分の可能性を限定しないこと。自分で経験することを大事にすること。
    そういうことを大事にしながら、クリエイティブとか遊ぶことを楽しんでいければいいのかなと思います。
    これからに活かせそうな1冊でした。

  • ITや他国に外注できる工業的な仕事以外の選択、総合力に於いて、誰でもできるという訳ではない、今まで排除されがちだった感性面芸術面が重要になってきたといった感じの本。 白人と比べ情緒的で且つバランスを知っている東洋人日本人からみれば特に目新しいわけでもなく、単に論理偏重な人がそれと対局にある思想に影響されたみたいな感じがした。しかし、それらがどのように現在のビジネスに波及しているかが分かりやすく書かれているので、一度目を通しておいて損はない本。個人的には2部5章の「まじめ」だけでなく「遊び心」の部分で軽く「くさび」を入れられた感じ。仕事⇔遊びの対局概念の一新。  

    全体性、バランス、クリエイティビティ。

  • これは読むべき!今後社会全体の流れがどうなるのかが書かれており、これからの人材に必要な資質も書かれています。著者のダニエル・ピンクさんの書籍は目から鱗が落ちるような内容が多いので好きです!

  • ハイ・コンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代

    右脳タイプ

    3 つの危機
    原因は、「豊かさ、アジア、オートメーション」
    1,「過剰な豊かさ」がもたらす新しい価値観
    2,次から次へと湧き出す「競争相手」
    3,そんな脳では、すべて「代行」されてしまう!

    右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ
    MFA 型人材

    六つの感性(センス)
    デザイン
    物語
    全体の調和
    共感
    遊び心
    生きがい

  • 3つの危機 豊かさ、アジア、オートメーション

    この6つの感性があなたの道をひらく

    ・機能だけでなくデザイン
    美は重要。美しく見えるものは機能もうまくいくものが多い。
    製品デザインへの投資が1%増えるごとに売上げが3,4%増加する。

    ・議論よりは物語
    ストーリーテリングフェスティバル

    ・個別よりも全体の調和力
    分析力でなく総括力、全体像を描き、バラバラなものをつなぎ合わせて印象的で新しい全体観を築きあげる能力。
    頭の中を絵にする。
    境界を自分で越えていく

    ・論理ではなく共感
    何が人々を動かしているかを理解し、人間関係を築き、他人を思いやる能力のある人。

    ・まじめだけでなく遊び心
    仕事にも人生にも遊びが必要。

    ・モノよりも生きがい
    日々の生活に苦しむことから解放され、より有意義な生きがい、すなわち目的、超越、精神の充足を追い求められるようになった。

    90歳になった自分の姿を思い描く。
    そこから眺めるあなたの人生はどんなふうに見えるか?何を達成しただろう?何に貢献しただろう?

    自分の口座に20億以上あり、あと10年も生きられないとしたら、今やっていることをやり続けますか?

  • 現社会の過剰な豊かさは、人々に新しい価値観、すなわち
    「人生の目的や意義の追求」をもたらした。ビジネスの
    グローバル化により、アジアを中心に安価にルーチンワーク
    の業務アウトソーシングが可能な時代になった。そして、
    オートメーション化が進み、これからのホワイトカラー労働者
    は、コンピューターが上手にこなすことが出来ないような
    能力を新たに身につけなくてはならない。

    そんな現代には、
    「ハイコンセプト」
      見いだす能力、感情に訴える美を生み出す能力
      人を納得させる能力、新しい構想や概念を生み出す能力
    「ハイタッチ」
      共感する能力、機微を感じ取る能力、喜びを見いだし
      支援する能力、日常的な出来事に目的や意義を追求する
      能力
    が求められる。

    そのために重要となる感性(センス)=右脳主導の資質として、
    著者は以下を指摘しています。

    ・機能だけでなく「デザイン」
    ・議論より「物語」
    ・個別よりも「全体の調和(シンフォニー)」
    ・論理ではなく「共感」
    ・まじめだけでなく「遊び心」
    ・モノよりも「生きがい」

    上記の観点は、これからのビジネスマンとして求められる資質
    であるとともに、プレゼン・プロモーション活動で留意すること
    と相通じるものがありますね。

    「モチベーション3.0」同様、この著者の本は、とても読み易く、
    わかり易く、面白いです。

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著者プロフィール

Daniel H. Pink
1964年生まれ。米国ノースウエスタン大学卒業後、イェール大学ロースクールで法学博士号取得。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターなどを務める。フリーエージェント宣言後、経済変革やビジネス戦略についての講義を行うかたわら、「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿。著書に、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』『人を動かす、新たな3原則』(ともに講談社)など。

「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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