心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる――禅の教え (知的生きかた文庫 ま 41-7)

著者 :
  • 三笠書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837986119

感想・レビュー・書評

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  • 気持ちがモヤモヤしたりしたときに読むと、心が楽になりそう。

    精神が安定しているのか、いまの私に刺さるものはなかったですが、引用されている禅の考え方は参考になります。

  • 「正論をいうとき、その人の目線は、必ず相手より高くなっています。そういう関係性の中では、言葉は通じ合わないし、信頼も生まれません。」

  • 昨年(令和3年)の7月に読み終わった本ですが今回は文庫本で読み直しました、以前(2014年)に単行本で読んだ時の気になったポイントから抜粋して今でもそう感じる点を記しておきます。

    以下は気になったポイントです。

    ・捨ててはいけないものの判定基準は「思い」である、それを手にすると思い出が巡ってきて胸が熱くなる、いただいた人の心が感じられて嬉しくなる、元気がでるもの(p28)

    ・躓きや失敗をいい体験にする、尊い教訓とするための条件は、きちんと失敗の原因を見極め、明らかにすること(p55)

    ・自分の中に生活のリズムを保つためのルールは、朝を大事にすること(p63)

    ・「いま」就いている仕事に本気になるしかない。生きている「いま」を楽しむしかない(p79)

    ・心静かに夜を過ごす大事なポイントは、情報を遮断すること、自分にとって心地よいことに時間を使う(p88)

    ・真摯に向き合うためには、目を外側の誰かに向けるのではなく、内側の「自分の心」に向ける(p95)

    ・境遇があなたの生き方を左右するのではない、あなたの生き方によって境遇はどんなものにでもなる(p117)

    ・呼吸のポイントは、吐ききること、それができれば吸うことを意識しなくても空気は自然に入ってくる(p141)

    ・正論をいうとき、その人の目線は必ず相手より高くなっている、そういう関係性の中では、言葉は通じ合わないし信頼も生まれない(p163)

    ・聞き役の心得としては、話の腰を折ったり、話の流れを止めたりしない配慮をした上で、相手の言っていることを確認したり、こちらの感想を交えたり共感したりする(p183)

    2022年5月4日作成

  • 禅僧のお話はとても興味深い。

    この本は友人に勧められて読んでみたが、
    読み終わった後、
    とても心が軽くなるというか
    洗浄された気持ちになった。

    慌ただしい日常を過ごしている中で、
    先人たちの教えは身に染みる。
    はるか昔からこんなふうに
    物事を悟っていた先人たちは
    本当にすごい。

    お説法を聞きたいなぁ。

  • 禅の教え

    ①減らす、手放す、忘れる。
    ・妄想しない。人と人は比べようがない『絶対』の存在。
    ・物を捨てることは、執着からひとつ離れること。
    ・調べない。”したいこと”、”生き方”は調べても見つからない
    ・感情に逆らわない。浮かぶに任せ、消えるに任せる=「無心」の有り様。

    ②競走から離れる
    ・おかげさまで何事も成り立っている。
    ・悪事千里を走る。相手のいいところを見つける。愛を語る。

    ③人間関係
    ・縁を大切に。
    ・先を譲る。→笑顔でお先にどうぞ

    ⑤悩み方
    ・お金、物。「小欲知足」
    足ることを知っている人はたとえ地べたに寝るような生活でも心は安らかで幸せを感じている。
    ・「起きて半畳、寝て一畳、天下とっても二畳半」
    ・愚痴をこぼせるのは相手に対して信頼感があるから。
    露地"露わな裸の心がいわせる包み隠さない想いの迸り"

  • 禅の言葉が心にささります。でもすぐそれを忘れて煩悩まみれになっちゃうんだよなぁ。時々は読み返さないと…ですね。

  • 恋愛は腹八分目
    愚痴を言える関係は、信頼しているから。
    しかたのないことに心を注がない

    など、毎日を前向きにしてくれる言葉のオンパレード。

  • 仏教の教えと結びつけ、心配しなくていいよ、ってことを語る本。シンプルに受け入れる、気にしない、という内容だが、頭に入ってきづらかった。

  • 心が乏しくなり、生きづらさを感じている日本人に対して、一度自分の行動、考え方、人生観を見直すきっかけになるような本。

    いつも見えない何かに対して不安や、心配ごとをしている自分にとって沁みる内容だった。
    禅の心こそ、心の平定を得るために必要不可欠な要素だと思った。
    少欲知足。今ある環境に感謝して、日々を平気で生きたい。

  • 禅の教えがとても分かりやすく書かれてある。
    これから折に触れて読み返す本になるだろうな。

    以下、心に残った内容

    更にいずれの時を待たん
    今ではなくていったいいつやるのだ

    納得感が何より大事

    コツコツとたゆまずやり続けたら、どこかで撃竹の音が鳴る

    おかげさま 語源は ご先祖さま

    歳を取ったら 閑古錐になる!

    あなたの生き方によって境遇はどんなものにでもなる

    今日なすべきことは今日やってしまう

    調身、調息、調心
    怒りの感情は頭にまで上げるな
    ありがとさん、ありがとさん、ありがとさん
    呼吸+呪文

    帰家穏坐 きけおんざ
    我が家に帰ってゆったりとあぐらをかいたときにこそ、心がどこまでも安らかで穏やかな世界が広がっている
    家を見直そうと思った

    我逢人 がほうじん
    すべてのものごとは出会うことから始まる
    人と会うことや人と会う場、人と出会う姿を大切にしなさい

    歩歩是道場 ほほこれどうじょう
    今そこにある仕事は、あなたが一生懸命にやるべき仕事。

    お先にどうぞと言える二番手が、最も良いポジション
    力があれば、いずれは周囲から前に押し出される
    お先にどうぞの行動を続けていくことは、和顔愛語の実践そのもの
    譲る余裕

    己の欲せざるところ、人に施すことなかれ
    己の欲するところを、人に施すことためらうなかれ

    自分をまずあからさまにして言葉にしたら、その声は苦しさやつらさをともに受け入れてくれる人の耳にきっと届く。

    清風明月を拂い、明月清風を拂う
    人は付き合っている人に生かされ、またその人を生かしてもいる

    起きて半畳、寝て一畳、天下とっても二合半
    人間とは言ってしまえばそれだけの存在、知足の者になる

    談志師匠の冗談
    ユーモアの効果

    子どもを我がものと思うから、過干渉になる

    毎年の初めに、その時の思いを書き残しておく

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著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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