シロクマのことだけは考えるな! 人生が急にオモシロくなる心理術

著者 :
  • マガジンハウス
3.60
  • (25)
  • (39)
  • (60)
  • (9)
  • (0)
本棚登録 : 305
感想 : 49
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838718979

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 内容紹介 (Amazonより)
    「傘を持っていくと、必ず晴れる」
    これが有名なマーフィーの法則。
    こんな皮肉な現象は実は、むしろ人間の心理にこそ多発するのです。
    なぜ、あなたは「分かっちゃいるけどやめられない」がやめられないのでしょうか?
    なせ、不倫カップルは長続きするのでしょうか?
    新進気鋭の心理学者がそんな「人間心理のパラドックス」を斬りまくります。
    読後、もやもやしていたあなたの心は晴れ渡り、人生が急にオモシロくなること 請け合いです。
    「別れた人のことが忘れられない!」(シロクマ実験)
    「出世したのになぜか気分が重い!」(ストレス・マグニチュード)
    こんな症状の人は早めにこの本を読んでください。
    それで症状が改善した人はこの本を人に薦めてください。





    心理学、すごく興味あるんですよね。
    子供のオープンキャンパスへ行った時、ちょっとした講義を聞いてみて 心理学の講義を受けてみたいなと思っていました。
    とても興味のある内容だったからでしょうか、一気読みでした。

  • 2012.8.9読了

    心理学ってよくわからないけど、身につけたら役に立ちそう。

    「ストーカー・合コン・面接・不倫・一瞬の美人より、よく合う普通の人」
    急に面白くなったりはしないが、人間として気になるダグを詰め込んだ内容でした。

    あと、人と話すときは、横に並ぶか、90度に合わすかを心がけます。

  • 面白かった!個人的には忘却曲線と言語的隠蔽が興味深かった。

    『しろくまのビデオを見せて、1年後にしろくまのことを聞いたらどのグループが一番覚えていたか。①しろくまの事を考えていてください②しろくまのことを絶対に考えないでください→②番のほうがよく覚えていたという実験』
    『考えまいとすればするほど忘れることができない。忘れるためには脳のメーターが振り切れるまで考えること。泣きたいだけ泣き続けるほうがいい。なんだったら暴れるくらいのほうがいい。いくら悲しくても辛くても人は半年経つとその対象への興味が薄れていく(忘却曲線)』
    『メモ術。メモに気持ちも書くと偏見が入る。メモをとるときは客観的事実だけをできるだけドライに簡潔に。箇条書きで羅列するくらいの客観性を保持して。その場の考えや思いなど「主観的な」ことはすぐに言葉にしない』『言語化することで返って感覚が鈍くなったり自分の真の感情がわからなくなってしまう現象(言語的隠蔽)。頭にきた瞬間に発した言葉は言語的隠蔽の塊のようなもの。怒りや悲しみに任せて出てきた言葉は、自分の本心とはほとんど無関係のことが多いもの。喧嘩のときほどぐっとこらえて、「言葉にしないで」一晩寝かす事が大事。より正しい自分の気持ちを相手に告げることができる』

  • 人との付き合いのなかで「今この人はわたしにこう行動してほしがっているのかな?」とか、「どうしてこんなに気持ちが落ち着かないのだろう」みたいになんとなく感じていたことが、しっかりと言語化されている。しかし本にもあるように、言語化することによって削ぎ落とされる何かがあるような気もする。
    知ってて得するでも、誰かに勝つでもなく、『人生がオモシロくなる』というのが言い得て妙。

  • 1

  • わかりやすく、ちょっと役にたちそうな心理学の本。最近、有名な実験が信憑性を否定されたりと胡散臭さからなかなかぬけだせない学問だけど、生活に密着している説だとやっぱり興味深いしそのテクニックをいかしてみたくなる。

  • パニックになった時はそれを実況中継

    自分で選んだものはよく見える

    ペルソナが多いほど危機に強い

    人間は知ってることに関係する情報をとりいれやすい

    無理やり思い出すと脳は捏造する、反省会は一人ですべし

    喧嘩の際に言語化してしまうことでらこじれる、思ってもないことが口から出る

    感情や感想を言葉にしないほうが正確な判断ができる
    言語化すると理解が浅くなる


    社会では勉強よりモデリング

    アメと無視が良い。鞭は萎縮させる
    五回に一回はアメ抜き

    会議では
    対面には味方、敵は隣の同調ポジションに配置

    褒める時は本人が気付いてない点を

    禁止されると魅力的、自分で決断した限定品
    ハードルは一つだけ

    行動に感情がついてくる。貢ぐと好きに
    役割からも行動が規定される



    つい凹んでしまうから抜け出す本

    辛い出来事はひたすら考えることで後に引っ張らない

    人に優しくすることで自分の余裕を再認識してポジティブに

    辛そうな人にはまずよりそい、その気持ちを言葉で伝える

    共感してくれた人に嘘はつきにくい、好意の返報性

    人はまず希望が欲しい
    効果的な方法と身近な目標
    小さな達成の繰り返し


    つぎに充実が欲しい
    面白さ、成長、自己決定
    認知的不協和の利用、合理化と解消欲求を使う
    誰もがオンリーワンになりたい

    最後は関係を感じたい
    この人といたら大丈夫、関心を持たれている、期待されている
    ピグマリオン効果
    根拠がなくても潜在能力への期待を口に出す
    自分の格好悪さで相手とつながる

    言葉で説明するより見せるだけの方が良い場合もある

  • このタイトルと表紙!
    一目惚れして借りました。心理学の本です。

    この本のタイトルは、「忘れようと努力するほど鮮明に思い出してしまう」ということを示す実験から。考えるな、忘れようと思えば思うほど、人は忘れられなくなる。

    「自分の感情をすぐに言語化してしまうと、心の深いところにある真の感情がわからなくなる」これは授業で使えそう。好きとか嫌いとかわかったとか簡単に言葉にしない。曖昧なものを言葉にする過程を大切にすること。

    「誰かの行いを見て真似して盗むこと」が学びの基本というのも面白い。新しく生み出すには誰かから盗まないといけない。
    「集団的手抜き」、人が集まれば無意識に手を抜くやつが出る。アルアルすぎる。会議をてきぱき進めるにはあらかじめ考えを持ち寄ることが必要。進行役が仕切ること、少人数で参加しなくてはならないよう仕向けること。
    教育に効果があるのは「あめとむち」ではなく、「あめとむし」。叱ることの情報量は少ない。アドバイスは信頼関係が成り立たないと伝わらない。叱るくらいなら無視する方がオススメ。
    「褒めるときは意外性」。みんながわかっていることを指摘してもダメ。そして「褒め上手は勝ち組になる」。

    当たり前なのに普段は見えない法則をわかりやすく伝えてくれる親近感の湧く心理学の本でした。

  • ・考えないように努力すると、かえって考えてしまう=メンタルコントロールの皮肉性(シロクマ実験)
    ・パニックになった時は一人でその状況を実況中継すると良い
    ・落ち込んだ時は人に失敗を話したりしてとことん落ち込む
    ・何かを最高水準まで極めた場合(大きな成功を収めた後)、それを失う恐怖心が出る、それを解決するには→ペルソナ(仮面)をたくさん持つこと。(場面毎のキャラを持つ、仕事、家庭、趣味など)
    ・ライバルなどとは対立するのではなく、飲み会などを開き情報交換をする
    ・模範例をモニタリングして真似する
    ・会議では事前にアイデアを持ち寄る
    ・アメとムシ(アメとムチではなく、多少は大目に見て良いことはたくさん褒める、ムチがあるとトライすることを怖がる)→間欠強化:時々アメを抜くとさらに頑張ろうとするようになる
    ・人は自分のことを言い当てられたい→二面性を言う(こう見えるけど、実はこう)
    ・アンダードッグ効果:成功実績がある人が弱みを見せる→人は負け犬に同調する
    ・みんな意外性を言い当てられたい(分かっている部分を褒めるのではなく)
    ・自分を限定商品化する(この日とこの日なら都合がつく、ハードルを一つだけ作る)

  • 自分用キーワード
    シロクマ実験(メンタルコントロールの皮肉過程) 「シロクマ」に気づけることは良いこと パニック発作/パニック障害 回避的コントロールではなくひとり実況中継を アルバート・エリス「ABC理論」 コントロール・イリュージョン ストレスマグニチュード 「ペルソナ」を多くもとう フォールス・メモリー・シンドローム 言語化することで理解が浅くなることがある(言語的隠蔽) 集団的手抜き 9点問題 「アメと無視」で人を伸ばす 間欠強化 スティンザー効果 二面性提示 アンダードッグ効果 ジョハリの窓 心理的リアクタンス 『カリギュラ』の反響  

全49件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

心理学者

「2020年 『サクセスフル・エイジング しあわせな老いを迎える心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

植木理恵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×