猫を拾いに

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 716
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838726196

感想・レビュー・書評

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  • いろんな世界が楽しめる短編作品。恋愛からSFまでバラエティーに富んだ内容は面白いがちょっと物足りない。でも、たまにグサッとくる文章があるのが印象的。

  • ひとことで言うなら、愉快。

    読みやすく、楽しかった。どのお話も楽しかったはずのに、記憶にほとんど残らないからすごい(笑 九月の精霊はわりと残ってる感じ。手元に置いて、ときどき思い出したように読むのにいい本だと思う。

  • 現実から少しずれた世界の中の短編集。
    とぼけた世界観が良い。
    9月の精霊が 1番好きでした。

  • 雑誌「クウネル」に連載の短編集。
    日常のさりげないストーリーや、ちょっとSFっぽい話あり。気楽に読みましょう!

  • 2014.11.15 読了

    一編が 10ページほどの話が満載の
    超 短編集なので、感情移入したと思ったら
    終わっちゃうというような。

    しかも、どの話も わりと
    不思議な話が多かったので、
    あ、それで終わりですか。。。
    て なったり。

    なんとも 不思議な本でした。

  • 図書館にて。
    読みやすい短編集だった。
    穏やかでちょっと不思議な、この人にしか描けない物語。
    どの作品もひやりとした感じがなく、暖色系のイメージを感じた。
    「クリスマス・コンサート」と「旅は、無料」の連作も良かったが、何といっても「九月の精霊」が良かった。

  • ほっとする短編集

  • 図書館で借りた後、本屋に行って買っちゃおうかと思った。

    再度、図書館に予約中。
    もう一度読んで、まだ手元におきたいと思ったら、今度は本屋に買いに行くと思う。


    (再読後追加レビュー。←再読の感想は「再読記録」にあり)
    あまりに好きな短編をそのままコピーして手元においておくほど好き(じゃあ本買えよ、と思うかもしれないけど、私の本棚はもういっぱいで、「1冊買ったら1冊捨てる」を実践中。本棚に入らない本は処分なのです。涙)

    文庫本が出たら、必ず買います。(文庫本は小さいからね、本棚の隙間・・・上部に横にして収納します。笑)

  • ほとんど良かった。
    3箇所メモをとった。

  • (2014.06.14読了)(2014.06.12拝借)
    雑誌『クウネル』に2010年~2013年の間連載したものを一冊にまとめたものです。短編集です。
    川上さんの得意な作り話が21話です。ありそうもない話が、さもあったかのような感じで書いてあります。川上さんのファンは、そんな感じがいいのかもしれません。

    【目次】
    朝顔のピアス
    ハイム鯖
    ぞうげ色で、つめたくて
    誕生日の夜
    はにわ
    新年のお客
    トンボ玉
    ひでちゃんの話
    真面目な二人
    猫を拾いに
    まっさおな部屋
    ミンミン
    クリスマス・コンサート
    旅は、無料
    ピーカン
    うみのしーる
    金色の道
    九月の聖霊
    ラッキーカラーは黄
    ホットココアにチョコレート
    信長、よーじや、阿闍梨餅

    ・朝顔のピアス
    ラブレター代筆行の話です。必要な情報はメールでやりとりします。
    ・ハイム鯖
    大学の映画研究会のメンバーの話
    ・ぞうげ色で、つめたくて
    峰口衣代さん。毎年五月に京都を訪れる。
    ・誕生日の夜
    ナナとのぞみとわたし(野村悦子)。中学時代からの友だち。
    ・はにわ
    息子(修三)がゲイになってしまった
    ・新年のお客
    「にせ」仕事の請負。会社の一部署、とか。学生時代の仲間、とか。サークルの知り合い、とか。ランチ仲間、とか。一つの家族、とか。
    ・トンボ玉
    チュニジアのトンボ玉
    ・ひでちゃんの話
    金子ひでさん。包丁研ぎ
    ・真面目な二人
    上原菜野、島島英世。カウンター機を押す。「気持ちが動いた時に、押すの」
    ・猫を拾いに
    福本さん。福本ダッシュ。樹医院。花火。
    ・まっさおな部屋
    ネイルサロン「ローズヒップ」。桐谷さん、亜美ちゃん、ふみ乃ちゃん、わたし。悩み解決
    ・ミンミン
    円矣さんは、小さな人だ。
    ●会話の間合い(138頁)
    「にらめっこ」だったら、同時に「あっぷっぷ」といって、同時にへんな顔をすればいいのだけれど、会話はそうじゃない。会話は、たくみにタイミングをずらしながら交互に行わなければならない。その間合いを、僕はどうしてもうまくはかれなかったのだ。
    ・クリスマス・コンサート
    伊吹、坂上、千絵、半村。カルテット。
    ・旅は、無料
    坂上、半村健、伊吹、圭司
    「地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽の周りを年に一周する旅が無料でついてくる」(169頁)
    ・ピーカン
    学校図書館の司書。金子さん、みみちゃん、佐野さん、美代子さん、わたし。セックスレス
    ・うみのしーる
    ルツ、ヒナ、わたし(理絵)、大樹。波の音の電話。
    ・金色の道
    漣二さん、丹子。「色がね、見えるの。」
    ・九月の聖霊
    わたしのところの伯父や伯母は、九月にやってくる。伯父や伯母たちは、四日間滞在する。
    ・ラッキーカラーは黄
    阿部さんの家には、阿部さんが三人いる。一人は、女の阿部さん。もう一人は、男の阿部さん。そしてもう一人は子供の阿部さん。
    ・ホットココアにチョコレート
    匡、純子さん。「結婚は、しない」
    ・信長、よーじや、阿闍梨餅
    新田義雄。年に二回ほどは京都出張がある。霊感。

    ☆川上弘美さんの本(既読)
    「ざらざら」川上弘美著、マガジンハウス、2006.07.20
    「これでよろしくて?」川上弘美著、中央公論新社、2009.09.25
    「パスタマシーンの幽霊」川上弘美著、マガジンハウス、2010.04.22
    「機嫌のいい犬-句集-」川上弘美著、集英社、2010.10.30
    「ナマズの幸運。東京日記3」川上弘美著・門馬則雄絵、平凡社、2011.01.25
    「天頂より少し下って」川上弘美著、小学館、2011.05.28
    「神様2011」川上弘美著、講談社、2011.09.20
    「なめらかで熱くて甘苦しくて」川上弘美著、新潮社、2013.02.25
    (2014年7月3日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    恋をすると、誰でもちょっぴりずつ不幸になるよ。いろんな色の恋がある。小さな人や地球外生物、そして怨霊も現われる。心がふるえる21篇。傑作短篇小説集。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川上弘美の作品

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