村上T 僕の愛したTシャツたち (Popeye books)

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838731077

作品紹介・あらすじ

村上春樹の
つい集まってしまったTシャツが
本になりました!       

僕が人生においておこなったあらゆる投資の中で、それは間違いなく最良のものだったと言えるだろう。――「まえがき」より。

『ポパイ』連載のエッセイが一冊になりました! 
ロックT /レコード系/マラソン完走Tシャツ/企業もの/ビール関係/ノヴェルティ……。村上春樹の段ボール箱で積み上がった膨大なTシャツコレクションをもとに、Tシャツをめぐる18篇のエピソードと108枚のお気に入りTシャツを掲載。また村上春樹と野村訓市によるTシャツにまつわるスペシャルインタビューも収録。写真:戎康友

感想・レビュー・書評

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  • 著者・村上春樹氏が集めたTシャツについて書かれたエッセイ集。アメリカの古着屋さんで買ったものがほとんどの様子。当地では、さまざまな催しの際にTシャツを作って配るよう。日本では、ほとんど買わなければならないけれど…。意外に面白い内容の本で、楽しく読めた。

  • 久しぶりに村上春樹の小説を読みました
    『街とその不確かな壁』を読んで村上信者としては、せっかくなのでもう少し村上さんに触れておこうと思い本書を手に取りました

    って、小説でないんかーい _(┐「ε:)_ズコッ

    はい、小説でないですw

    Tシャツ本です!

    村上さんが「熱心に」集めたTシャツ!ではなく、面白そうなものが目につくとつい買い込んでしまったり、ノヴェルティーものを貰ったり、マラソンの完走Tシャツ、旅行先の着替え代わりのご当地Tシャツなど「自然にたまったもの」「つい集ってしまったもの」に村上さんが短い文章をつけているだけの本ですw

    けど、信者だから別にそれでいいんです!
    村上春樹が書いた本、それだけで満足ですw


    そんな数々のTシャツの中から一枚紹介するならこれ!
    英国の出版社が作った『ノルウェイの森』のTシャツ
    日本でこの本が上下巻になっているのが「クールだ」ということで、2巻本を特別に作り、それに合わせてプロモーション用の2色Tシャツ(赤と緑)も作ったそうです
    けど、村上さん曰く、これとてもじゃないけど本人は着られないですw
    本人じゃなくてもこんなのをペア・ルックで着たりしたら、目立ちすぎて困るだろうw

    そして私も思います…
    誰がこれを着れるんだろうと…(;^ω^)
    さすがに私も無理ーーーっw

    • 土瓶さん
      (:_;)
      (:_;)
      2023/08/14
    • かなさん
      1Q84O1さん、村上信者なら
      着なきゃぁ~ダメじゃないですかぁ~(^o^)丿
      ペアルックだけど、重ね着しちゃとか…
      さすがに、おかし...
      1Q84O1さん、村上信者なら
      着なきゃぁ~ダメじゃないですかぁ~(^o^)丿
      ペアルックだけど、重ね着しちゃとか…
      さすがに、おかしいかなぁ…

      私は「ノルウェイの森」は、
      いつか読み返すつもりだけど信者ではないんで(*^^)v
      2023/08/14
    • 1Q84O1さん
      かなさん、信者なくても着れるので着ちゃっていいですよw
      どーぞ、どーぞw

      このTシャツのデザイン、真中に縦文字で「村上春樹第①巻」ってプリ...
      かなさん、信者なくても着れるので着ちゃっていいですよw
      どーぞ、どーぞw

      このTシャツのデザイン、真中に縦文字で「村上春樹第①巻」ってプリントされてるんですよw


         村
         上
      HARUKI MURAKAMI
        第春
        ①樹
        巻
      2023/08/15
  • Tシャツにまつわるエッセイ集。
    まえがきに「TONY TAKITANI」Tシャツというのが出てきて、「トニー滝谷」読まなくちゃ、という衝動に駆られてしまった。
    それから、本の販売促進のためのTシャツなんて日本では馴染みがないので、すごく興味を引きました。
    安西水丸さんのナマケモノTシャツ、かわゆいです。
    ノベルティものが多く、貴重で、こんなにも豊富なTシャツ、見てるだけで楽しいし、愛着も湧いてくる。
    もちろん、エッセイも面白かったです。

  • 『ポパイ』連載のエッセイ。テーマを決めて、Tシャツを紹介。18篇。
    なんとまあ108枚も紹介されてる! 文を楽しむだけでなくデザインを見るのも楽しい。世界のいろんなところに行っているから、素敵なデザインのも収集しやすいのかな、選びのセンスも良いんでしょう。その中の一枚を着た実際の村上氏を目撃したいものだ、本屋さんででも。
    それにしても、レコードといいTシャツといいよく集めますなあ。レコードはともかく、Tシャツは着倒しておしまいだからなあ、私の場合。
    欲しいなあと思うTシャツいくつかあった。

  • 村上さんのエッセイ、いつもほんとにいいなあ!

  • 楽しかった!
    まるでファッション雑誌を見ているような、カラフルな
    108枚のシャツの写真と村上春樹のエッセイ

    村上春樹の小説は、正直、訳がわからず苦手だが、エッセイは大好きだ
    今まで読んだエッセイで、外国のあちこちで居を構え暮らしておられたことと相まって、あの時のTシャツかと結びつくこともあり、楽しさが増す

    108枚のTシャツの分類の仕方も面白い
    サーフィン、ハンバーガー、トカゲ、熊、レコード、ビール、ウィスキー、大学、スーパーヒーロー等々
    こんな分類の仕方ができるほどのたくさんの蒐集なのだ

    こんな持っているTシャツだけで本ができるのは、世界の村上春樹だからだろう
    たかがTシャツ、されどTシャツか

    最後の対談の最後の一文には吹き出してしまった

    「Tシャツがこれだけあれば、夏が来ると、着るものには不自由しないよね。毎日替えたって、ひと夏中、重ならないで暮らせるんじゃないかな。作家ってラクでいいですよね」
    だって!
    楽な作家なんていないはずなのに、さらっと言ってしまえるのが、村上春樹なのだ


  • 寝る前に少しずつ読んでいたのだけど、これがもういい感じの寝入りエッセイ。すごく気持ちよくなれる。
    なんというか、アメリカのハンバーガーショップでクァーズを飲みながらムラカミさんと何気なくTシャツの話をしているような、ゆるく居心地の良い感じ。

    今までTシャツにはそれほど思い入れもなく、たいして選ばずに普段着ていたけど、これからもっと愛そう、Tシャツを。
    中にいくつか読者への宿題があるのでもし心当たりがあれば出版社さんに連絡するといいね。
    ポパイでの連載に加えてのインタビューにいくつかの驚きも。
    1ドル99セントのTシャツを、世界のムラカミが着ているなんて、思いますか!?いや、驚いた。そしてトニー滝谷の秘密!これもびっくり。いやぁ面白いなぁ。

  • コレクターと言われる人は、女性より圧倒的に男性に多い気がする。意図してそうなったか、意図せずかに関わらず。
    村上さんの場合は後者。自然にたまっていくものがいくらでもあって、「聴ききれないほどの量のLPレコードやら、この先読み返すことも多分ないであろう本やら、雑誌の雑ぱくな切り抜きやら、鉛筆削りに入らないくらい短くなった鉛筆」やら…。
    ここでは「自然にあつまっ」た村上さんの大量のTシャツコレクションの中から108枚(煩悩の数…?)。
    村上さんの名前や大学名が大々的に記された「着られない」ものから、日常的に着ているものまで。
    サーフィン、ハンバーガーとケチャップ、ウィスキー、ムラカミ、レコード屋、動物、意味不明、アーティスト、車、熊、ビールなどなど。

    とにかくヴィンテージ感満載でおしゃれで楽しい。
    なんなら文章を読まなくても写真だけで十分楽しめる。
    けれど村上春樹なので文章を読まないテはない。
    リラックスして、その日の気分で好きなページを読むのも楽しい。

    "What Does the Fox Say?"
    私もSpotifyで聞いてみましたがホントにしょうもない歌でした(笑)

    巻末のインタビューの聞き手が野村訓一さん。
    というだけでまた、カッコイイ!!ってなってしまう。

  • コロナ禍でテレワークやらステイホームやらでモノの処分を心がけてきましたが、捨てる基準の方が集める基準より単純に思えました。集めてとっておく気持ちの方が複雑な思考が必要で、いろいろ捨ててしまった自分は思考停止になったのではと不安になりました。ロゴ入りTシャツは現代版サンドイッチマンのたとえが面白く、過日、全日本大学駅伝を楽しく観戦しましたが、選手はスポーツメーカーのサンドイッチマンであり、シューズにおいてはナイキ専属かと思われる広告効果があったのではないでしょうか。

  • 一度目は書店で見かけて、二度目はフォローしている方の本棚で見て、三度目にAmazonで購入。
    2回スルーしたし、買っちゃえ!、と。
    するすると気楽に読めた。
    小説もいいけど、村上春樹のエッセイは気楽に読めていいんだよな、と再確認。
    小説の主人公たちが着てビールを飲んでる姿が思い浮かぶようなTシャツだなぁ!と思いながら読んだ。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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