- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846021795
作品紹介・あらすじ
〈図書館・書店〉50年の盛衰史
1970年代を嚆矢とする〈図書館〉の成長を、1990年代から始まる〈書店〉の衰退を視野に入れて考察する。出版業をとりまく数々の環境の変化を踏まえて、図書館の在るべき姿を模索する対談集!
感想・レビュー・書評
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第1部 1 1970年から202年にかけての図書館の推移
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16 戦後図書館史年表
第2部 17 1970年代における社会のパラダイムチェンジ
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31 TRCの現代図書館流通システム
第3部 32 図書館のロードサイドビジネス化
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44 1970年以降の図書館をめぐる動向とその行方
戦後に理想を掲げて立ち上がった図書館が消費社会の中で”無料貸本屋化”していった現実。できる人材を確保する雇用条件で無かったこと、出版業界において書店とは協力関係を構築できず競合してきたこと....が、図書館を運営する業者には効率良いものとしたが本来持つべき選書の力を削いでしまった。 -
リブロを立ち上げた中村文孝氏と評論家・小田光雄氏による現代日本図書館史、といった感じ。戦後、GHQの指導の下市民に開かれた図書館を目指し始めた日本の公共図書館。公営貸本屋と陰口をたたかれつつも、飛躍的な進化を遂げた。その一方で、官製ワーキングプアほ温床ともいわれ、指定管理者制度へと突入していく。そして、何よりも紙の本の衰退、出版業界の激変。辛口の文章ではあるが、これからの日本の図書館や出版文化について憂いをもって語られている。
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●一分野読書マスター「図書館」1冊目。
●図書館業界における前川恒雄の影響が大きく、それが図書館業界の出版流通などの無理解につながっているのかなと思った。 -
日本の出版文化の中で図書館が果たしてきたこと、出版・流通という観点で図書館がなんであったのかを図書館・出版社・書店の戦後史を通して俯瞰し、論じている野だが、現在の図書館が抱えている問題、図書館周りで議論しているテーマとは何となくずれているように感じるのである。
確かに、図書館も出版文化の中で出版、流通ということも考えながら資料収集を図っていく必要があると思うし、そのための勉強もしていく必要があるとは思うし、図書館流通センター(TRC)のシステムに乗っかった蔵書選定などこれから考え直していかなくてはいけないことは多々ありそうだが、今の図書館は本を収集して貸し出すという機能でないところて展開していっている様に思う。
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