狂気な作家のつくり方

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860110758

感想・レビュー・書評

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  • 図書館。
    吉野朔実×平山夢明の対談本。 面白かった!
    先に、春日武彦氏に漫画をつけた「精神のけもの道」をあげたけど
    どちらも、内容的には「けもの道」っぽいんだよね。
    でも、笑えるのはこちら。
    コワイ漫画の話が秀逸。もっと読んでみたいなあ。

  • 本と映画の含蓄がすごい。そして何かわからないものを見極めようと一生懸命考えてるのがわかる。変態はきらいだけど、キチガイはいいがよかったな。

  • 平山夢明は私にとって「タブー」だった。すんごく読んでみたいんだけど、一度読んじゃったら、そっちの世界(どこだよ)に足を踏み入れてしまいそうでコワイから。まあ、今回は対談だし、吉野朔実が相手だし大丈夫だろうと思って手に取った。実際、「えー、そこに興味があるですか!?」とびっくりせずにはいられない面白い人であることはわかりましたが、それよりも面白いのは吉野朔実の方だった。まあ、これまでも「吉野朔実劇場」でその片鱗はうかがえたわけだけど、この人、かなりのこだわりを持ってるよなあ。興味津々です。

  • 吉野朔実が!!平山夢明が!!すごい対談。ただのミートスパがグロいものに見えてしまうという、すてきな装丁。吉野朔実の作品に関してはけっこう読みまくってるほうだけど、平山夢明に関しては気になりつつもまだ読んだことはない。でも、決めた。近々、平山夢明の本を読みましょう。すっごい面白い人間ではないか。それにしても平山夢明の人生には驚かされまくり。どういう道を歩めばそんなとんでもない経験ができるのか。川崎の重工業地帯に育ったからという理由だけじゃなくて、もうそういう星に生まれたとしか思えない。時々いますよね。やたら毎日がネタに溢れている人とか。あと、吉野朔実の作品はけっこう読んでいると言ったけれど、対談やエッセイは読んだことはなく、今回初めて彼女の考え方を知ることができた。マジメな人だと思った。一つ一つの物事や事象を丁寧に考えている人だと。うーん。彼女の作品の丁寧さはそこにあるのか、とは思ったけれど、彼女のものは作品だけを楽しむことにしよう。あまり知りたくなかった部分を知ってしまった気分。

  • 作家の平山夢明さんと、漫画家の吉野朔実さんの対談集。一見軽やかなスパゲティーの装丁が、まあ何というか(笑)。平山さんは『吉野朔実劇場』に登場する、吉野さんのお友達のおひとり。『―劇場』ではたしかに、人間の狂気を描いた作品がときどき取りあげられています。私はヤバい世界は好みますが(笑)グロい世界は苦手なので、平山さんの作品を手に取る機会がなく、「吉野さんの対談が読みたい」+「入門・平野夢明」ということで手に取りました。お話のネタも手塚治虫、大友克洋、映画(アンチハリウッド)、文学…とディープに進みます。最初は、吉野さんの非常に理性的な話運びが印象的で、平山さんはただアブナイ作家さん(笑)。ですが、読み進むうちに平山さんが見えてくるんです。ただのグロもの作家さんではない、正面から狂気と向き合う覚悟、というか正気さが。「狂気はいいが、変態はちょっと」という感性は私も納得するところがあり(日常で笑えるレベルの変態なら私はオッケーだけど…それは平山さんもオッケーだと思う:笑)、ちょっと作品にトライしてみようかという気も起こりました…でもやっぱり微妙に無理かも(笑)。漫画家さんと作家さんの感性の差、狂気に対する考えと向き合いかた、好きなものに対する意見の広がりなど、時にはバカに、時には劇辛にコメントしながらトークの進むさまを面白く読みました。「ディ○ニーランドは子どもの風俗」発言には笑った!読み進むと次第に濃ゆく楽しくなってくるので、どうしようかと思ったんですが…駆け出しがちょっと間延びして薄いのでこの☆の数としました。ごめんなさい。それと、テクニカルな面ですが、大友克洋作品の章で1か所誤植(変換ミス)があるので、そこは…作画についての用語ですから、次の版で訂正したほうがやっぱりいいと思いますよ、編集さん。

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著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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