こども性教育 (おそい・はやい・ひくい・たかい No.113)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880496634

作品紹介・あらすじ

《実録》愛と希望を語る90分
こども性教育
岡崎 勝(小学校教員)/宮台真司(社会学者)

【1時間目】 どうして一人ぼっちは寂しいの?
──いつでもつながれるのに「孤独」な時代
●なぜ私たちは「孤独」をおそれるのか?
ぼくが子どもだった時代にあったもの/家族がいてもいなくても、死ぬときは一人ぼっち/「孤独」になると、早死にしやすくなる/「孤独」を合理化するために敵をつくる
●「集団」から「個人」の暮らしになったのは、どうして?
近所づきあいがなくなり、どこにいても電話がつながる時代/地域のおじちゃん・おばちゃんのお店で買い物をしていたころ/「安全・便利・快適」によって失われたもの

【2時間目】「恋愛・セックス・結婚」はどう変わったの?
──統計に見る日本人の意識と現実
●したいけど、できない? それとも、したくない?
減少が進む若者の「性体験率」/「恋愛稼働率」は女性が男性の二倍/いまの若者は将来「結婚」できない?
●「恋愛」の相手に求めるのは?
好みの相手を探すことから始まる「恋愛」で起こること/コロナ禍で増加したマッチングアプリでの出会い/女性が結婚で重視するのは「愛よりも金」/日本の家族の絆は非常に弱い/ネット上の人間関係は、困ったときに助けてくれない

【3時間目】「いい恋愛」をするには、どうしたらいいの?
──これからを生きる「希望」を見出すために
●なぜ「恋愛」がしたいんだろう?
大人たちの意識や生活の変化と「性体験率」の関係/「同じ世界」で一つになる体験がなくなって/「恋愛」をしたら「幸せ」「楽しい」?/「恋愛」をしたいと思わないのはなぜ?/「恋愛関係」と「友だち関係」は、どこがちがう?/セックスがないと「恋愛」は成り立たない?/コクって「イエス」があれば「つきあっている」?
●本当の「恋愛」ってなんだろう?
「恋愛」って、いつ始まったの?/どんな価値観を選ぶ?/自分の相手が別の人とデートをしたら怒る?/「究極の相手」はどう確かめる?/「同じ世界」に入ることと、セックスはどこがちがう?/なぜ「危険」とわかっているセックスをするの?/セックスは「不安」なのに、なぜ意識してしまうの?/それでもやっぱり「恋愛」したいのはなぜか?

質問コーナー 大人も、子どもも、さらに教えて宮台さん!

【小学生向け岡崎先生の特別授業】
「大人」になるみんなへ
──男の子と女の子、そして家族のこと
●体と心の「プライベート」な部分って、どんなこと?
「成長」について考えてみよう/ほかの人にさわられたら困る体の部分/男と女の体って、どうちがうの?/性別は「男」と「女」だけじゃない/「プライベート」なことを話すときは相手のことを考えて
●家族や友だちと仲よくつきあうには、どうしたらいいんだろう? 
お父さん・お母さんが「口うるさい」のはどうして?/最初はできなくても「家事」にチャレンジしてみよう/便利な生活のなかで、どうしたら幸せになれる?/「いい友だち」がほしかったら、まずは自分をみがくこと

講座のあとで
●おわりに この本を手にした大人のみなさんへ
「挫折の先取り」で「恋愛」を不可能にしないように/宮台真司(社会学者)
「性愛」はおもしろいことだと伝えるために/ 岡崎 勝( 小学校教員)

Oha通信
不登校のあとの暮らし方──「働く」までのまわり道(5) 居場所との出会い 野田彩花(フリーライター)/アニメをこんなふうに観てみると(23) 『竜とそばかすの姫』に見る思春期の心のかたち/村瀬 学(児童文化研究者)/〈お・は〉編集人の学校再生提案(最終回) 〈気をつけ〉にある「身体の管理操作の快感」 岡崎 勝 小学校教員

感想・レビュー・書評

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  • 世代の違いで恋愛のしやすさが異なることに疑問を持っていたが、それが解消された。
    友愛と恋愛の違いは性交の可能性だけども、性交のない恋愛もあるよね、どちらかが劣っているわけじゃないよねと語りかけていたのが良かった。
    性愛ってなんだろう、人を愛するってどういうことだろう、そういった考えを深めるきっかけになった。自身の経験や周りの人と語りたいと思った。

  • 岡崎さんと宮台さんの語り口が好きだ。
    自分に子供ができたとき、いやそれまでにもう一度、もう二度この本を読みたいと思わせる本。
    性愛や性教育の話にしても、子供や小さい子と触れ合うときに、どう伝えたら良いか正直迷ってしまう。そのときには本当に参考になる。語り口とかどこまで伝えたほうがいいのか、どこまで制限するのかとか本当にわかりやすいし、かといって詳細に伝えすぎず、「あくまでも一つの考え方」だとして、僕たちが考える空間を授けてくれていた。このことが僕にとっては特に良かったと思える点である。いくつかの本は、こうしろ!こうしないと良くないと、読者に主義主張を突きつけるがこの本は決してそうではない。優しくそれでいてうまく性愛ができていない自分にものすごく突き刺さる話であった。
    後ろの方にあったOha通信もものすごく良かった。
    この本に出会えたことに感謝。

  • 子供に関わる人は一読していいと思う内容。大人向けの部分は浅学だからかわからないがあまり残るものはなかった。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11531447

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著者プロフィール

1952年愛知県名古屋市生まれ。小学校教員。フリースクール「アーレの樹」理事。〈お・は〉編集人。〈ち・お〉編集協力人。
著書に『仕事を辞めたい。職場で自分を守る最善の選択』(ジャパンマシニスト社)『学校再発見!――子どもの生活の場をつくる』(岩波書店)『センセイは見た! 「教育改革」の正体』(青土社)『子どもってワケわからん!』(批評社)ほか多数。

「2023年 『学校バトルを真面目に楽しむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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