メメント・モリ

著者 :
  • 三五館
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本棚登録 : 820
感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883204489

感想・レビュー・書評

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  • 8月に読みました。 死生観は人さまざまだとあらためて感じました。たとえこの世が今後辛いものとなってしまっても、寿命の限り、人間として生きていこうと思いました。なお、キャプションの説明的な写真ではなく、見る者のイマジネーションに委ねているところがとてもいいなあと思いました。

  • 再読する

  • 写真家にして作家の藤原新也が、「生と死」をテーマに自ら撮った写真に自らの言葉を添えた作品。
    1983年に刊行された旧作は27版を数えたが、その一部の写真・言葉を入れ替えて、2008年に新作として発刊された。
    “Memento Mori”とは、ラテン語で「死を想え(=自分が死ななければならないことを常に覚えておきなさい)」という意味である。
    掲載された写真はいずれも強い印象を残すが、最もインパクトがあるのは、インド(おそらく、ベナレス)の死んだ人間を写した数枚の写真である。
    死んだ人間が川辺で薪とともに焼かれ、生前親しかった人々が座ってそれを遠くから眺めている一枚~「死というものは、なしくずしにヒトに訪れるものではなく、死が訪れたその最期のときの何時かの瞬間を、ヒトは決断し、選びとるのです。だから、生きているあいだに、あなたが死ぬときのための決断力をやしなっておきなさい。」
    焼かれない死体の足を犬が咥えている一枚~「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。」
    川に流された死体を鳥が啄んでいる一枚~「ありがたや、一皮残さず、骨の髄まで。」
    未だ著者の境地に至らず、意図の十分に理解できない言葉もあるが、年とともになんらか感じ取れるのか。。。
    生と死を考える一冊。

  • かなり昔…と言っても10年前くらいに手にした本。
    ただひたすら生と死のコントラストで写真が掲載されており、強いインパクトと同時に深く精神性に侵入して来るような一冊。
    命の終わりについて、何度も考えさせられました。

    所々かなりエグい写真もあるので、お食事中の読書は避けた方がよろしいかと…。

  • 感情が揺さぶられ
    ことばと写真が
    幸福と恍惚の世界にいざなう。

  • 死を想え

  • ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。
    の写真にしみじみと想うところ深かし…。
    ・・・・
    以前はどんなところにも持ち歩いていていたものでかなりボロボロになっているが、最近は出歩かなくなったなぁ、、、、

  • 見せたい世界観も伝えたいメッセージの分類も何と無くは分かる。今の感性でしかないけれど。
    ただ、見ていて何かが合わない。見せ方が合わないんだと思う、自分には。それとももう少し歳を重ねてから読むべき?
    いや、そうでもない。好みの問題だし。

  • 写真と文字どちらにも意味がミエテ。

  • 言葉では簡単に説明できない。
    自分の目で見て、確かめる。
    そんな作業を繰り返してしまう。
    ふとした時に、ページをめくる。
    最後まで。一気に。

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著者プロフィール

1944年福岡県生まれ。『印度放浪』『全東洋街道』『東京漂流』『メメント・モリ』『黄泉の犬』『日本浄土』『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』『死ぬな生きろ』『書行無常』『なみだふるはな』など。

「2022年 『若き日に薔薇を摘め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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