- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883204489
感想・レビュー・書評
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8月に読みました。 死生観は人さまざまだとあらためて感じました。たとえこの世が今後辛いものとなってしまっても、寿命の限り、人間として生きていこうと思いました。なお、キャプションの説明的な写真ではなく、見る者のイマジネーションに委ねているところがとてもいいなあと思いました。
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写真家にして作家の藤原新也が、「生と死」をテーマに自ら撮った写真に自らの言葉を添えた作品。
1983年に刊行された旧作は27版を数えたが、その一部の写真・言葉を入れ替えて、2008年に新作として発刊された。
“Memento Mori”とは、ラテン語で「死を想え(=自分が死ななければならないことを常に覚えておきなさい)」という意味である。
掲載された写真はいずれも強い印象を残すが、最もインパクトがあるのは、インド(おそらく、ベナレス)の死んだ人間を写した数枚の写真である。
死んだ人間が川辺で薪とともに焼かれ、生前親しかった人々が座ってそれを遠くから眺めている一枚~「死というものは、なしくずしにヒトに訪れるものではなく、死が訪れたその最期のときの何時かの瞬間を、ヒトは決断し、選びとるのです。だから、生きているあいだに、あなたが死ぬときのための決断力をやしなっておきなさい。」
焼かれない死体の足を犬が咥えている一枚~「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。」
川に流された死体を鳥が啄んでいる一枚~「ありがたや、一皮残さず、骨の髄まで。」
未だ著者の境地に至らず、意図の十分に理解できない言葉もあるが、年とともになんらか感じ取れるのか。。。
生と死を考える一冊。 -
感情が揺さぶられ
ことばと写真が
幸福と恍惚の世界にいざなう。 -
死を想え
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見せたい世界観も伝えたいメッセージの分類も何と無くは分かる。今の感性でしかないけれど。
ただ、見ていて何かが合わない。見せ方が合わないんだと思う、自分には。それとももう少し歳を重ねてから読むべき?
いや、そうでもない。好みの問題だし。 -
写真と文字どちらにも意味がミエテ。
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言葉では簡単に説明できない。
自分の目で見て、確かめる。
そんな作業を繰り返してしまう。
ふとした時に、ページをめくる。
最後まで。一気に。