- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883204489
感想・レビュー・書評
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「ちょっとそこのあんた、顔がないですよ」
冒頭の一文にドキッとした。
ニセモノの生死は、私からすでに顔を奪っているかもしれない。
犬が死体を食べている写真では、思わず目を背けていた。
私は死に慣れていない。死は怖いもの。見たくないもの。遠いもの。
と思っていたけど、この本を読んで死と不仲ではいられない!と思った。
死を想わなくては。メメント・モリ、死を想え。
本当の死を見て、本当の生を生きたい。
....まあ、といっても、簡単なことではないね。
「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」
死は生の水準器のようなもの。
死は生のアリバイである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
僕にはどう評価していいかわからない。でも、このまま持ち続けて、一生繰り返し読んでいくような気がする…
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メメント・モリ 死を想え 藤原新也
ずっと読みたかったけど読み進めていけなかった本。
インドへ向かうものの多くが、この本を読んで旅に出るという程有名な本。
ー本当の死が見えないと本当の生も生きられないー 抜粋
その心は何を見ている
その心は何を捉えている
何度も読みたい。生命をくっきりと存在させる為に。 -
「人間は肉でしょ。
気持ちいっぱいあるでしょ。」
この言葉と写真が一番強く印象に残った。
現代の日本は生の実感と死の実感があいまいだ。
20年も前の本(の改訂版)だけどこの本は今のほうがもっと意味を持つんじゃないかな。 -
メメント・モリ(MEMENTO-MORI)
ペストが蔓延り、生が刹那的・享楽的になった中世末期のヨーロッパで盛んに使われたラテン語の宗教用語だそうです。意味は、”死を想え”。
就活で病んでいた時に、思わずタイトルで手に取った写真集です。
写真集といってもただの写真だけじゃなく、言葉が添えられていて、それが哲学的だったりします。
気に入った言葉は↓の引用を見てください。
写真もすごく綺麗で、心が洗われるというか、なんと言うか。
中には日本で撮ったと思われる写真もありますが、よくこんな風景を切り取ってこれたなあと思いました。
特に好きだった写真は、p.152の「光の中で正気にもどる」。
これは年を重ねてからまた読みたい本です。 -
こわい
でもなぜかとても納得させられる。
写真に添えられた一言が意味するものを
写真が的確に表す。
しばらく時が経つと
また本を開きたくなる。 -
バイブル
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本屋でたまたま新版が出てるのを発見。学生の頃に初めて旧版を読んだときの衝撃を思い出して、購入。彼の他の著書は持っているのに、何故だかこれは当時から手元に置くことができなかったので、学生の頃は学校の図書館で何度も読んでいた。
今回手元に連れてこれて、よかった。とにかく前は今よりも生や死と向き合えてなかったんだと思う。もったいないことした。
自分が死ぬときのために決断力を養うには、その瞬間をしっかり選べるように、真剣に生きなきゃと思った。 -
生きることと死ぬことを考える本。言葉が印象的でした。
「遠くから見ると、ニンゲンが燃えて出す光は、せいぜい六〇ワット三時間」 -
写真集。
是非手元に置いておきたいです