メメント・モリ

著者 :
  • 三五館
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883204489

感想・レビュー・書評

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  • 運命ってなんだ、

    生きるってなんだ、


    私ができることってなんだ、


    と考えさせられた。



    こういう、考えるきっかけを与えてくれる本ってなかなかないと思う。繰り返し手に取りたい作品です。

  • 「ニンゲンは、犬に喰われるほど自由だ」
    など、生きている中で無意識に作ってしまった意識の枠をとっぱらい、超越したコピーの数々は、ページを捲るほどにしっくりとしてしまうからある意味恐ろしい。
    「自由人」を名乗る旅人として有名な高橋歩さんは、1983年に刊行されたこの本の旧作に出会い旅に魅入られたという。
    読み様によって、新たな一歩を踏み出せたりも、生への諦めを抱いてしまったりもする不思議な本。
    好き嫌いが分かれそうだ。

  • 強烈だ。

  • 最愛の子が息を引き取ったので
    渡されて読んでみたけれど
    いまいちピンと来なかった

    なんだか、意味深な言葉が写真と共に並べ立てられているだけと言う気がする。

    ただ、死に決断力が必要と言うのは、あの子を喪った時に、思った。
    しかしそれは自分の死に対してではなく、全ての死に対して。

    なので、全文の意味が、
    わかるときになればわかるのかもしれない。

  • 知人から借りて。
    生と死をテーマにした写真集。
    宗教的観点、輪廻転生、食物連鎖…
    現在の、都市という非自然の空間にある私たちは、人間を人間たらしめる、“死”の存在が希薄になりつつあるのではあるまいか。
    しかし、日常の風景に、意識してみると、死は、常に、そこに横たわっている。
    それが、私たちに生へと続く活力となる。
    それを願う。

  • TOUCHING WORD for Future Generations : 極楽とは、苦と苦の間に一瞬垣間見えるもの。
    http://www.touchingword.net/detail.php?id=1099

  •  写真収納ようなこの本。結びとして、以下の文章が書かれていた、

    この本は汚れれば汚れれば汚れるほど良い。
    Gパンのように古びれば古びるほど良い。
    たとえば、あのチベットの民が日々めくる仏典や、
    西洋の人々の聖典や、イスラムの人々のコーラン
    のように、いつ、どこでも、ちょっとしたひまの
    おりに、汚れてメロメロになるまで、何年たって
    もめくってほしいというのが願いだ。
    その間に、読者は本書の言葉や写真のいくつを感
    じ、いくつを解釈し、そして、いくつを乗り越え
    ることができるだろうか。
    いま世界は疲弊し、迷い、ぼろぼろにほころび、
    滅びに向かいつつある。
    そんな中、つかみどころのない懈満な日々を送っ
    ている正常なひとよりも、それなりの効力意識に
    目覚めている阿呆者の方が、この世の生命存在と
    しては優位にあるように思える。
    わたしは後者の阿呆の方を選ぶ。
    わたしは、あきらめない。
                    藤原新也

     映画「おくりびと」を作るきっかけになったといわれている本である。衝撃の強いページもあるが、今の私には、まだまだわからないところだらけであった。最後の結びも、ゆっくり考えろ、今を考え直せ、そのうち、わかるときもくるかもしれないから。といわれているようであった。

  • 購入:2009/1/18、読了:2009/2/11

  • 静かに絶賛されている映画「おくりびと」の原点とも言える本。
    http://www.1101.com/okuribito/2008-11-25.html

    なに!?って感じです。目を逸らしたい一方で、目に焼き付いてしまうような写真があって。
    一度見てみるといいと思います。

  •  冒頭の文章におっときた本
    「ちょっとそこのあんた、顔がないですよ」
     こういう類の本は稀にしか見かけないから購入。なかなかいい内容だと思う

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著者プロフィール

1944年福岡県生まれ。『印度放浪』『全東洋街道』『東京漂流』『メメント・モリ』『黄泉の犬』『日本浄土』『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』『死ぬな生きろ』『書行無常』『なみだふるはな』など。

「2022年 『若き日に薔薇を摘め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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