はじめての課長の教科書

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 203
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596146

感想・レビュー・書評

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  • 部下をほめる叱るのところは、すでにこの本が指摘するようにやってたわ。共感するところが多い。軍隊式で指揮が上がると思ったら大間違いなんだよね。貢献することは誇らしいことなんだとわかってもらうことが大事だね。

  • 課長のことを全然分かっていなかった。。。課長がこんなにも多様なスキルを求められているとは。トップダウン・ボトムアップの情報を両方向から新鮮な状態で得る事ができ、それを基にして会社の利益を上げていくために、部下をどのように育てていくべきか、上層部に現場の状況をどのように伝えていくべきなのかを繰り返し求められるポジションが課長である。会社の中での課長というのは、起業したての会社の経営者の役割と似た部分がかなり多く、多様な経験をつめるという点で他の役職よりも特異な性質をもつ。課長になった時に読むのもよし、コーチング、マネジメント、自分のキャリアアップについて少し考えてみたいときに読むのもよい。なかなか手放せない本となるかもしれない。

  • 日本の会社におけるミドルマネージメントを学ぶための入門書。

    課長の位置づけ、心構えから始まり、必要となるリーダーシップやコーチング等のスキルの概要や、日常的に遭遇する問題点、課長本人のキャリアの考え方まで、網羅されており、課長職やそれを目指す全てのビジネスパーソンにとって、ミドルマネージメントの全体像を見渡すことができる格好の入門書になると思います。

    ・昇進して課長になるということは、実務の現役における第一線からはほとんど引退し、まったく新しい仕事に就いたと考える。
    ・課長として最も大切な仕事は「部下のモチベーションを管理する」という仕事。
    ・課長は昔ながらの家族的な方法で部下をまとめることを期待されている。
    ・異なる価値観を持つ世代がまとまるために必要なのは、どの世代でも変わらない「価値観の共通点」を軸に、世代を超えた議論をすること。
    ・中間管理職は、部下にルーティンワークを徹底的に教え込み、ルーティンワークから外れる例外を、すばやく発見できる仕組みを作り上げることが仕事の第一歩。
    ・中間管理職は、現場から「重要な現場情報」を引き上げ、それを「経営者が描いた大きなビジョン」とつなぐために知恵を絞る「ミドル・アップダウン」な活動をする。
    ・基本スキル
     部下を守り安心させる
     部下をほめ方向性を明確に伝える
     部下を叱り変化を促す
     現場を観察し次を予測する
     ストレスを適度な状態に管理する
     部下をコーチングし答えを引き出す
     楽しく没頭できるように仕事をアレンジする
     オフサイト・ミーティングでチームの結束を高める
    ・社内政治への理解を深め、仕事に有利に、かつ効率的に進めるために利用する。
    ・社内横断的なプロジェクトに献身的に関わることがキーマンになるための王道。
    ・基本的な仕事のスタンスは、大手柄を立てようなどと考えず、自らの負けパターンを知り、注意深くそれを回避しつつ、極力失敗を少なくすること。
    ・昇進することにガツガツするよりも、どれだけ多くの仲間を助け、仲間からの信頼を集められたかを誇れるようになれば、その人物は世界中どこでも通用する。
    ・ビジネス書は乱読するのではなく、良書を選んで読むべき。

  • 会社の中間のポジションである課長の視点から書かれた稀有なビジネス書。平易な語り口で読みやすく、新たな気付きを多く得ました。

    課長の身におこる問題の章で書かれた内容はは、まるで自分の職場を見ているようで、課長って意外と大変なのだなと思いました。

  • 久しぶりに読んで今のポジションで今後どうしたら良いか方向性が見えてきた。
    1回目より理解できた。きっと課長職としての経験が積まれたからだ。

  • 係長にも慣れていないが、なんとなく買った本

    部下一人一人を徹底的に熟知する
    例外の対処は中間管理職の仕事
    現場を観察し次を予測する。
    部下の人事評価について、低い人事評価をして部下を驚かす事があってはならない。心の準備ができるように事前にサインを十分に送っておく。
    低い人事評価の理由をくどくどと述べない。今後に期待してること伝え、スキルアップの機会などを提案し、部下を勇気づける
    エース級の人材というのは自立しているので、ある程度までは自由にやらせておいた方が良い
    録画開始を辞めると言い出した場合、まずは決意の度合いを確認する
    人間として成熟することなしに昇進があるのはせいぜい係長まで
    知識と実行を結びつける。

  • マネジメントの心得が、わかりやすく記載されている。体に染み込ませるべく、何度も読むべき本。私は3回読んだ。

  • なかなかすんなり進まなかった。
    自社に置き換えて、「課長=チーフ」として読んでみた。
    当てはまるところ、当てはまらないところあるが、ものの見方として新しい発見はあったと思う。
    今の自分が目指すべきチーフ(=課長)になるために今の自分に不足しているものを再度確認。
    逆に、今後のキャリアを考えた時にもチーフ(=課長)の経験は必ず活きる。
    頑張ろう!

  • 『はじめての課長の教科書』(著:酒井穣)

    11月のビジネス読書会の課題本です
    これまた課題本じゃなかったら手に取らない本だろうなぁ
    だって私「課長」じゃないし(笑)

    課長と断定してしまうのは惜しい内容の本です
    「リーダー」とかで良いのかなって思います
    2008年に初版が出てから私が持ってる2011年の14刷
    結構な数のビジネスマンに読まれてるんだなぁ

    この本も付箋だらけなのですが、私が気になった3つをご紹介します


    ・課長として最も大切な仕事は「部下のモチベーションを管理する」という仕事です(p30)

    ・中間管理職はナレッジ・エンジニア(p60)

    ・リーダーシップの本質は、価値観や雇用形態を超えて、周囲の多くの人々から
     「この人と一緒に仕事をしたい」と思われることにあります(p184)


    この本を読んでる時、歴代の課長が頭の中を行ったり来たりしたけど
    この本に書かれているようなパーフェクトな人は残念ながらいなかった
    でも一番働いていて楽しかったなぁと思えた人はこの3つを持っていたように思う
    踊らされてると思いながらも、その課長に頼まれるとついつい頑張ってしまったりしたもんなぁ

    でも究極にどの立場であっても一番大事なのは「この人と一緒に仕事がしたい」ってことだと思う
    これが欠けたらどんなにエース級のスキルを持っていてもダメなんじゃないかと・・・

    私も一緒に仕事がしたいと請われるように日々精進していきたいと思います

  • MBAを取得し、現在オランダで活躍している人の本。30代中盤でこの本を書いているから比較的身近に感じた。現場のリーダーであると同時に、最下層の管理職である立場というのがよく理解できた。ミドル・アップダウンという考え方にも共感できた。欧米には経営者と労働者しかないので、中間管理職という考え方は日本にしかなく、だから世の中に、この手の本が少ないということもよく分かった。これを参考にし、中間管理職業に力を尽くしたいと思った。

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著者プロフィール

株式会社リクシス創業者・代表取締役副社長。
1972年東京生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。
TIAS School for Business and Society
経営学修士号(MBA)首席取得。
商社にて新規事業開発に従事後、オランダの精密機器メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9年在住する。
帰国後はフリービット株式会社(東証一部)の取締役(人事・長期戦略担当)を経て、2016年、ビジネスパーソンのための仕事と介護の両立支援サービスや人工知能を用いた高齢者支援サービスを提供する。
株式会社リクシスを共同創業。
認定NPO法人カタリバ理事、プロ野球選手会顧問なども兼任。
過去には事業構想大学院大学特任教授、新潟薬科大学客員教授なども歴任している。

「2021年 『リーダーシップ進化論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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