アノマロカリス解体新書

著者 :
  • ブックマン社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893089281

作品紹介・あらすじ

現在も浮動の人気を誇る古生代の人気者「アノマロカリス」。最新の研究データをもとに、まだまだ知られざるその生態を徹底解剖する。購入者特典として、アプリから「復元AR]が読者の手元に蘇る!

感想・レビュー・書評

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  • アノマロカリスを理解することがこんなに大変だったことが初めてわかった。初めはアノマロカリスの触手が頭部のないエビの仲間、口器がクラゲの仲間、みたいにバラバラで理解されていたことが面白いなと思った。
    アノマロカリスと普段呼ぶものはアロマロカリス・カナデンシスで、他にもアノマロカリスの仲間はたくさんいるし、アノマロカリスという名前がついていても進化の研究が進むにつれてカナデンシスとは縁が遠いことがわかったという経緯などを知るのが面白かった。

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001181283

  • カンブリア紀の代表的な生物アノマロカリスの最新情報を解説した本。 アノマロカリスは90年代の本やテレビ番組で人気になった生物だが、この20年間で研究が進み、その姿が少しづつ変わってきた。前半はこれまでの発掘経緯、アノマロカリスの全体像が判明するまでのストーリーが中心で、後半は90年代以降の研究成果の紹介、類縁種の発見等によりこの種の分類が焦点になっている。現時点の最新研究の成果だが、確定したものではなく今後の研究で変更される可能性もあるという。
    自分も90年代に、グールドの本を読んでこの生物の存在を知った。カンブリア紀の古生物の面白さを教えてくれて、化石集めに熱中した時期があった。その後、暫く古生物の話題から離れているうちに、当時とは違う説が出てきたり、色々変化があったらしい。
    この本では多くの生物が紹介されているけれど、名前が全く覚えられない。
    生物の進化研究の本を読んで、自分の退化を感じた。

  • 先に「古生物の黒い本」を読んでいたのでより楽しめた。

  • アノマロカリスだけで無く、バージェス頁岩の生物について知ることができた。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2979967X

  • アノマロカリスのこといっぱい書いてあって面白かった。関連書籍やグッズや博物館なども知れたのが良かった。

  • メディアのカウンターにいるエビのような?イカのような??生きもの、わかりますか?あれが 5億年くらい前のカンブリア紀に王者として君臨した、水中にいた生きものアノマロカリスです。アノマロカリスがどのように発見されて、その姿や生態が解明されていったのか、めちゃくちゃくわしく書かれているアノマロ入門書をおすすめします。古代生物の仲間たちも紹介されています

  • 2020年8月新着図書

  • グールドの「ワンダフル・ライフ」からダイレクトに影響されて(浪人時代に京都に来たときに講演聞きに行ったくらいだ)、Nスペの「生命」もリアルタイムで興奮気味に視聴した身としては、本屋で見かけて即買いの一冊。

    のっけから筆者のアノマロカリス愛が感じられて大変よろしい。

    なるべく執筆時点の最新の研究動向を反映しようと努力しているのが伝わってきてそこも良かった。

    カバーに使われているいわゆるアノマロカリスだけでなく、ラディオドンタ類を中心とした近縁種について横断的に扱われていて知識のアップデートができた。よい本。

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著者プロフィール

著者:土屋健
オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『怪獣古生物大襲撃』(技術評論社)、『前恐竜時代』(ブックマン社)、『生命の大進化40億年史 中生代編』(講談社)など多数。

「2023年 『も~っと! 恐竜・古生物ビフォーアフター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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