努力不要論――脳科学が解く! 「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894516229

感想・レビュー・書評

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  • 目的と戦略の合致。
    努力の方向が正しいか。
    1ヶ月集中すれば、一定レベルを超えれる。
    遊びは高尚。
    努力しなくても幸せにいきてる人はいる。
    「あんな一生懸命働かなくてよかった」
    「もっと気持ちを表現すればよかった」

  • 書かれていることは至極ごもっとも。日本人は「努力すれば何でもできる」という言葉への信仰が強すぎると思う。なんの根拠もなく願望に過ぎないのに。きちんと制約条件を直視したうえで、できることを考えることが重要。

  • 「いつか成功できる、などというのはくだらない幻想です。」まぁ東大医学系のドクターまで出てる人が言ってもね。無駄な努力があるのは認めるが、楽しい事だけして生けていけないのもまた事実でしょう。

  • 遊びはプラスの概念であり高尚で粋なものであった♪(^o^)人生を楽しくするための努力をする!!いつか成功できる、というのはくだらない幻想!!\(^o^)/

  • 努力すればいつかは報われる、結果が出なかったのは努力が足りなかったからだ、今まで多くのシーンでこの言葉を聞いてきましたし、そうだと思って頑張っていた時代を懐かしく思いながら、この本を手に取りました。

    タイトルだけ見ると誤解してしまいますが、最後までこの本を読んで私が著者から得たメッセージは、「時間をあることに費やすのであれば結果に対して効率的な努力をしないと、無駄になる、空回りしているのであればそれを客観的に見て、結果を得たいのであれば修正し続けるべき」という、冷徹なものでしたが、その通りだと思いました。

    このような思いにもっと若いときに達していれば、私の人生も変わっていたかもしれませんが、昔に戻っても、その時の環境ではやはり同じ判断をしてしまうと思いました。私の同級生がそのときに違う判断ができたとすれば、それは「遺伝」によりものが大きいと感じました。それ以外には、環境があるようですが、遺伝が占める割合は大きいようですね。

    本の表紙に書かれているとおり、この本には禁断の領域が書かれていると思いますが、真実のことのように私は理解しましたので、良い本に出合えたと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・努力を苦痛と感じないなら問題ない、見返りを期待して楽しくもないのに苦痛に伴う努力を重ね、恨みをため込むくらいなら、やめたほうがいい、というのが明石さんまのアドバイスの趣旨である(p4)

    ・全力を出し切ると身体へのダメージが大きい、少し遊びを残しておくのでないと、回復に時間がかかりすぎる(p18)

    ・適切な努力をした人は、やった分だけ、自分の持っている可能性の最大限まで力が出せる身体に近づく、これが「努力が報われる」ということ(p20)

    ・才能は遺伝的に決まっている、つまり、「努力は報われる」は嘘になる(p21)

    ・エジソンの有名な言葉(1%のひらめきと99%の努力)は、99%努力しても1%のひらめきがなければ無駄、ということを言いたかった(p22)

    ・日本の受験制度で行われている試験問題は、ほとんどが記憶力で解ける。一見考えさせる問題も、パターン学習を重ねることで解けるようになる、つまり開放パターンをどれだけ記憶するかで勝負がつく(p23)

    ・受験のために必要な能力のうち、記憶力以外の部分、論理的な考え方をする力、学習しやすい環境を整える能力は意外と後々まで伸びる(p25)

    ・成功本には、偶然の要因について、努力を重視した成功譚をつくろうとするあまりに、軽視されて語られないことが多い(p31)

    ・無駄な努力のケースとして、1)努力していると思っているのは自分だけ、2)努力の方向が間違っている(p34)

    ・報われる努力の方法とは、目的を達成するための戦略をたてる、そして、一つ一つ処理していくこと。真の努力とは本来、成果を出すために必要な、1)目的を設定、2)戦略を立てる、3)実行するの3段階のプロセスを踏むこと(p41、42)

    ・目的に合った適切な戦略を立てられない時点で負けである(p44)

    ・「がんばる」というのは、自分を冷静に見つめる目を失わせるもの、努力そのものが楽しくなってしまうと、他のことが考えられなくなる傾向がある、努力中毒にならないためには、自分は今、どういう状態なのかをメタ的な視点でのぞくこと(p55、59)

    ・遊びは文字通り、脳の栄養源、ヒトは努力よりずっと遊びが必要な生き物である(p76)

    ・ニートたちの持つ本質的な価値は、近視眼的な「儲かるかどうか」ではなく、「楽しいかどうか」で決める、野蛮というのは「役に立つ」「儲かる」ということ(p82、85)

    ・アメリカで階級間の移動ができるのは、約4%と言われている。学校の50人クラスで二人という水準(p107)

    ・発想が貧困な人こそ、学歴や血筋、親の財産が必要である(p115)

    ・みんなが殺到している分野ではなく、自分にしかできないことを知恵を絞って見つけ出したら、と発想を転換してみる。自分の見ている世界以外にも世界があるはずだという広い視野を持ってチャレンジする(p123)
    ・適切なストレスがかかることが、人の力を最大限に引き出す(p124)

    ・自分の人生における評価軸の設定は完全に任意であるので、自分に向いているという道を選んで生きていくのは、とても賢い方法である(p162)


    ・才能があるかないかというのは、自分が持っている適性を知って、自分の評価軸を確立できているかということに尽きる(p163)

    ・意志力とは、目的・目標のためにタスクを地道にこなす、あるいはそのために自制したり我慢したりする力のこと。戦略に基づいた努力をするには必要不可欠な要素である(p185)

    ・数か月先、数年先のことを考えて、スケジュール表をつくり、必要なタスクをこなすのは人間にしかできない(p186)

    ・本を読むことは、歴史上の人物だったりして会うことができないような人の思考も、自分の中に、その人物の思考回路をつくることができる(p201)

    ・手っ取り早く自分を変えたいと思ったら、理想とする人物の振る舞いを、徹底的に細部にまで真似していくのが一番の近道(p202)

    ・長く続く組織にしていきたいという場合には、組織の長個人だけが突出した能力を持つよりも、周りの人を動かすことを心がけるほうが効果的(p214)

    ・人生最後の時に口にする後悔で多いものは、「あんなに一生懸命働かなくてもよかった」、「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」である(p222)

    2017年5月28日作成

  • 成る程。計画的に今を変えるには最適。もっと早く知りたかった

  • 努力は信仰しないタイプなので、真新しい内容というよりは共感することが多かった。
    無駄な努力の怖さの警鐘本。
    我慢を重ね努力し続けることが美談のように語られるが、その先には何もなく後悔と憎悪を生む危険性すらある。
    自分の特性を見極め、得意なこと好きなことを伸ばすことがいかに大切か、人生に大切なのは楽しむこと自分を幸せにしてあげることと説いている。

  • ⭐️フランスのバカロレア(baccalaureate)

    フランスの全国統一国家試験

    記憶力以外を試す入試

    ⭐️江戸時代 努力は粋でない
    遊びが粋である

    ⭐️箸をうまく持つのは 品が良い事
    ⭐️意志力は夢を叶える原動力
    ⭐️MAO(モノアミン酸化酵素)
    ドーパミンやセロトニンなどの脳内で働いている神経伝達物質 モノアミンと呼ばれる物質を分解する酵素
    ⭐️

  • 具体的な解決策があまり提示されてない気がする。

    ちゃんと調べたり確認したりせず、具体的な根拠がない話もちらほら…。
    例えば本田圭佑が文集に書いたのはミランの10番ではなくセリエAの10番なのだが、こんなちょっと調べればすぐ確認とれる話ですらミランの10番を背負うという目標を書いていたそうですと事実確認をせず伝聞で書いてしまっている。
    最近ケントギルバートの本とかでひたすら出処を提示してるのを読んでたからか、気になってしまった。

    特に目からウロコも落ちなかったので途中で読むのをやめた。

  • 本当の努力とは成果を出すために必要な1目標設定2戦略を立てる3実行。
    Toiecハイスコアゲームの一種。
    英語はヘタだ御自覚しえいるときから人前でプレゼンしたり、相手の目の輝きから変化を学んだりする必要がある。
    単語を覚えるだけは違う。
    東大にだって正しい戦略を立てて着実に時間をかければ誰でも合格できる。
    無理なく1日ずつ工程を進んでいく知恵のある人は目標を達成する。
    才能があるかないかは、自分が持ている適性をして、自分の評価軸を確立出来ているかどうかと言う事に尽きる。
    自分の才能を見つけるにはまずは自分には才能があるという前提から考え始めなければなりません。
    本や映画でミラーリングする。

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著者プロフィール

脳科学者、医学博士、認知科学者。1975年、東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。現在は、東日本国際大学教授として教鞭を執るほか、脳科学や心理学の知見を活かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。著書に『サイコパス』『不倫』(ともに文藝春秋)、『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)、『脳の闇』(新潮社)などがある。

「2023年 『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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