ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~

  • アチーブメントシュッパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902222807

感想・レビュー・書評

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  • サッカーを通じて経営を語る本。
    パラ読み。
    2010年のワールドカップに出場した選手の名もちらほら登場。
    ヨーロッパサッカー好きの人向け。
    そうじゃないと興味がもてない内容。

  • この本はサッカー版のもしドラである。しかももしドラと違って、実在する世界最高のフットボールクラブであるFCバルセロナを舞台に、組織・チームの経営手法を学ぶことができる。

    10年来のバルセロニスタであるぼくは、6冠を達成したFCバルセロナがいかに素晴らしいかを自画自賛した内容を期待してこの本を手にとったが、その期待は良い意味で裏切られた。ここに書かれている内容は、舞台がフットボールクラブというだけで、一般の企業でもそのまま通用するマネジメント理論だった。今のバルサの栄光は、ラポルタ会長以下、当時の経営陣による、しっかりとした理論に基づいた経営戦略が存在したのだ。

    ガスパール時代に低迷していたバルセロナが、どうして今のようなクラブ以上の存在と成り得たのか。どうしてサビオラやリケルメは起用されず、他のクラブに放出されたのか。なぜロナウジージョやデコやエトーを放出しなけらばならなかったのか。なぜライカールトが解任され、モウリーニョではなくペップが監督に就任したのか。

    ニュースをみただけでは理由が分からず、ファンとして不満に思っていた数々の出来事が、この本を読むことでほぼ納得できるようになった。

    また、ところどころに散りばめられている白組のクラブ経営に対する皮肉が、バルセロニスタにとってはニヤリとさせられる。チーム力だけでなく、組織としても我らがバルサはレアルを上回っていると、さらに誇りに思えるようになった。

    すばらしい本だった。ありがとうソリアーノ。

  • 交渉のセオリー
    チーム形成

  • リーガエスパニョーラ・FCバルセロナの最高責任者を2003〜2008年に務め、現在はスパンエア社の会長を務めるフェランソリアーノ(1967年生まれ)。マネージメント理論をどのように実践したか、その経営手腕をバルセロナの再建過程を詳らかにすることで分かりやすく解説している。
    2002-03シーズンの収益は1億2300万ユーロで7300万ユーロの赤字があったそれを3年で解消し、2008-09にはクラブ史上最高の3億8000万ユーロという空前の収益を上げるまでに大改革を果たした。勝って興奮を与えるチームにすること、ソシオ、ひいてはカタルーニャの人々の代表として誇りを持てるチームにすること、という2つの目標を達成するためのマーケティング、市場におけるポジショニングの作り方、勝つためのチーム作り、交渉術、イノベーション。
    「イノベーションのヒントは、顧客に「何が欲しいか」と尋ねても得ることができない。それよりも顧客の購買活動や生活スタイルを観察し、顧客の身になって感じ、体験するこおが大切だ。いったん顧客の視点から物が見られるようになれば、イノベーションのヒントを得ることができるだろう。つまり、まだだれも見つけていない顧客のニーズに対する解決の糸口が見つかるはずだ。まずは顧客の立場に身を置き、彼らと気さくに語り合い、言葉のニュアンスや彼らが深く考えずに口にした言葉の意味、予想外の発言などに注意を払い、その背後にある意識やニーズを考えてみることだ。この方法は、新しいアイデアを生み出すのに役立つこともあれば、人の行動を深く理解するのに役立つこともある。」

  • 内容は経営,マネジメントに関するものですが,
    サッカー経営とサッカーというスポーツを
    うまくオーバーラップさせて,分かりやすく書かれています.

    説明がわかりやすいという時点で,
    この著者は素晴らしい経営者であり,
    マネジメント能力の高さが伺えます.

    絶賛です!

  • サッカー好きは是非読むべきだと思う一冊。チーム経営の裏側を見ることができ、当時世界最強だったバルサが実は裏では数々の問題を抱えていたことが垣間見える。
    著者がマネジメントとしてチーム経営をする中で得た経験・知見をもとに、一般化された企業・組織経営を語っているが、特にリーダーシップに関する記述が興味深いと感じる。チーム状況に応じて求められるリーダー像(本著の場合は監督)が異なり、バルサがライカールトからグアルディオラに上手くスウィッチしたその背景が非常に説得力がある。
    サッカーチームの経営に特有の選手との交渉についても深く書かれており、その交渉術は他産業の企業におけるビジネスシーンでの交渉に適用可能であると感じた。

  • 一般的な経営戦略のたてかたとサッカーに関するオリジナルな箇所と、サッカー好きな人なら楽しめると思う。ロナウジーニョとかサビオラの名前も出てくるし。もうちょっとバルサもしくはサッカー業界に関して掘り下げてほしかったなぁ。

  • フェラン・ソリアーノ。

    美しく勝つ。

    バルサの経営も、バルサのサッカーのようにシンプルにエレガントにそして情熱がなければらない。

  • やっと読み終わりました。もしまだお手にとってないスポーツビジネスパーソンがいらっしゃいましたら、すぐに購入してください。ここ、2、3年では最高の、いわゆる『エスキモー…』級の良書です。

    読後感想は「複雑怪奇なスポーツビジネス界がどんどん解明されていくようで寂しい」って感じでしょうかw

    とはいえ、よくも悪くもバルサの凄さ(やっぱただPR戦略だったのね…、という含め)がよく分かります。是非、ご一読を!!(2010.05.30読了)

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