ブックフェスタ 本の磁力で地域を変える (まちライブラリー文庫)
- まちライブラリー (2021年9月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908696053
作品紹介・あらすじ
まちライブラリーが、30日間全国165カ所で開催した人と本と地域をつなぐ祭り、ブックフェスタ・ジャパン2020の軌跡。
本の力で人とまちをつなぐイベントとして2015年から関西地区で開催してきたブックフェスタ。コロナ禍の2020年は、オンラインも併用して全国とつながるイベントへとアップデート。本の力で人はどうつながり、まちはどう変わることができるのか。図書館関係者、作家、まちづくりのエキスパートら多彩な顔ぶれによる貴重な講演を収録。同時開催のマイクロ・ライブラリーサミット2020(小さな図書館全国大会)での12か所のまちの図書館の活動報告も収録。
感想・レビュー・書評
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本で地域を変えるために、関西地区を中心に行われているブックフェスタの記録。
ぎふメディアコスモスの吉成信夫さんの取り組みが興味深かった。子ども司書制度、町ライブラリアン、コミュニティ全体が読書好きになると、読書力がより高まりそう。
我が故郷福岡で取り組まれている「ブックオカ」を思い出し懐かしくなった。原田マハさんが、大宰府線でご自身の本を読んでいた読者に声をかけるくだり、、羨ましすぎ。
備忘録
外に開く公共図書館 吉成信夫
元岐阜市市立図書館長 ぎふメディアコスモス
図書館とまちを繋げる
・お互い様の気持ちを持ち寄る図書館
・市民とつくる図書館
・文化装置としての図書館
おいてみま書架
読書会
まちライブラリアン
子ども司書制度
小さな司書のラジオ局
ぎふまちライブラリー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『個に立脚した多様性のある「公共」』という表現が出てきたが、「公共」は行政が担うものというのは先入観かもしれないなと思った。やりたいと思った個人を中心に公共の役目を担っていくのは、今後の日本の在り方として一つの答えになるかもしれないなと思う。
まちライブラリーでうまくいかない人の一つとして「場づくりを目指している人」と書いてあったが、成果を求めるような場合の仕組みとしては向いてないのかもしれない。むしろゆるっと続けてみた先に、結果的につながりができたというくらいのものとして取り組まないと、何を目指しているのかがあいまいになってしまいそうだなと思う。
本を使ったいろんな取り組みが興味深い。ブックツーリズム、とか流行らないかな。 -
ちょっと前にちょっとだけお手伝いした「まちライブラリー」の本。本と人を大切に想い、本と人を結ぶ人たちの活動が、生命力あふれる言葉で記録されている。一部、メモしとく。
・いい非日常が日常になっていくこと
・本というのは書かれていることだけでなく、自分の中に何かを思い出させるもの(長田弘さんの言葉)
・ブックツーリズム
・本は多様なものを表現するのにとてもいいメディア
・「全日本壁面総本棚化計画」
・「書物なき部屋は、魂なき肉体の如し」
・「書物」は、森の木と水でつくった紙に、人が文字を刻むことで成立しています。「書物」は風景と密接に関係していて、ここにはそれらがあります。(我が後輩の寄稿より)
・個人の収集物を集めていくことは、社会的にも文化的にも意義があるのではないか。