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- / ISBN・EAN: 4907953036420
感想・レビュー・書評
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思ってるのと違ってちょっと雑なつくりのコメディ。
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チャイコフスキーのバイオリン協奏曲の演奏は素晴らしいの一言である。しかし楽団の紆余曲折などはほとんど描かれておらず、ストーリーの中心に置かれているのはあくまで演奏会に至るまでのドタバタ劇であり、それもあまりに漫画的な展開にすぎるため、なぜあれほどの名演奏が一度のリハーサルもなく、あのめちゃくちゃなメンバーでできたのか、説得力が全くない。色々な要素を欲張って盛り込みすぎた感も否めず、パリのイベントプロモーション会社の男二人が実はゲイだったという、あの文脈だと明らかに不要なネタにしても、なぜ入れたのかもはや謎としか言いようがなく、あまりに軽々しく色々なことに手をつけているのは思慮が浅いと言わざるを得ない。もっと描くべき重要なところを切り捨てて、ドタバタ劇をよりドタバタさせるためだけに力を注いだという印象を受ける。
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【音符の一つ一つが幸せを探している】
年寄り達のオーケストラ。
チャイコフスキーがなせ共産圏で演奏できなかったのか、ユダヤ排斥の時代の事には詳しくないが、その悲しみや怒り、そしてそこから生まれた悲劇が表現され、素晴らしい幕切れまで続いていく。
内容的にも、音楽的にも満足した作品。
空港で偽造パスポート作ってたり、笑いのセンスもなかなか。
そして、アンヌマリー役のメラニー・ロランが綺麗。
オーケストラは素晴らしい。
宇宙だ。 -
前半笑わせてくれるのにラスト泣かせてくれる。エンターテイメントだなぁ!
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30年前の出来事が背景にあるので1980年頃か。ボリショイ交響楽団からユダヤ人が排斥されシベリアへ送られた。ユダヤ人ヴァイオリンのソリストの赤ん坊はチェロのケースに隠し、その赤ん坊を育てる女性とともにフランス大使館に亡命を願い出る。30年後、演奏家としての仕事を失い社会の底辺の仕事につき、ばらばらになっていた楽団員と指揮者が、現在の仕事を生かしつつ画策をし、元?ボリショイ交響楽団としてパリで演奏。パリのヴァイオリンソリストは30年前にフランスに亡命させた母親にそっくりで、美しく成長したあのときの赤ん坊。チャイコフスキーのバイオリン協奏曲を演奏し大盛況!
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ストーリーの流れというか、話自体は面白いんだけど……いかんせん、構成がよくなかったかも。展開が早いのはいいけど、色々なことがいきなりすぎるし、政治背景がいまいちわからなくてなんで?ってなる。
話と最後のオケはよかったけども、共感はできない作品でした -
{2009年・フランス}
原題は『コンチェルト!』
かつてはボリショイ管弦楽団の天才指揮者だったアンドレイが、1枚のFAXをきっかけに偽ボリショイ管弦楽団として、昔の仲間を集め、パリでコンサートに出る事を計画する…。
もうね、ラストのコンサートのシーンまで「この人達に演奏できるの〜?」って感じでした☆(´Д` )
リハーサルはやらないしフランスで商売してるし、楽器の無い人もいるしで、最後には感動するんですけど、ありえない!ロシア人ってみんなこんな感じなのぉ?って。
それでも物語がきちんとして観れたのは主人公アンドレイ役、アレクセイ・グシュコブの誠実な演技のおかげなのかも。ロシアでは演技派俳優なんだそう。チェロ担当のサーシャも、脇でアンドレイの親友としていい味出してました。
そして、ヴァイオリニストのジャケを演じたメラニー・ロランが、楽団員の皆と相対して、美しかった( ´ ▽ ` )♡
ジャケの出生の秘密が分かるラスト12分22秒、いつの間にか涙を流してました(T . T)フランスでは2009年のクラッシック売上No,1がチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲だったとか。
音楽っていいな、と素直に思える映画でした。 -
おじさん達が頑張ってオーケストラ組んでコンサートする映画。
各々いろんな気持ち、目的がある。 -
パリに行くまでにオーケストラのメンツが揃うところ、楽団員たちがあれだけ好き勝手パリを満喫しておいて本番にはちゃんと舞台に現れるところなどなど、作り物らしさはいくらかある。
けれど、全てはあの舞台で答えが出る。その場に立って奏でる間にだけ流れる特別な時間、渾身の力を込めて弾き切ったオーケストラ。電車の中、iPhoneの小さな画面からでも、十分に迫力が伝わった。
観終わって少し経って、コンサートで、コンクールで、遠い遠い昔話がふと思い出された。練習があれだけ嫌だったのに、舞台のライトの下、震える手でそれでも弾き切った後の恍惚はやっぱり忘れられない。